日刊IWJガイド「米国株が過去最大の大暴落!! コロナに加え、原油価格急落が原因!! 『バブル相場』がはがれるまで止まらない『世界恐慌』突入!? 」2020.3.11日号~No.2736号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~米国市場が過去最大の大暴落!! 「コロナショック」に加え、ロシアとサウジが引き金を引いた原油価格急落が原因!! 中央銀行による「バブル相場」がすべてはがれるまで止まらない「世界恐慌」に突入か!?
┠■サウジアラビアがコロナ蔓延を理由に東部の少数派シーア派居住区を封鎖! コロナ禍著しいイランとの緊張が激化! 日本はこの危機的状況に中東へ自衛隊を派遣!
┠■米疾病対策センター(CDC)は世界各国の米国人留学生の帰国を願い指針を発表! 新型コロナウイルス感染拡大が止まらないイタリアは全土にやり過ぎ感漂う移動制限を実行!
┠■【中継番組表】
┠■コロナウイルス感染症の拡大で「瀬戸際」としていた「最終日」になって、ようやく政府の専門家会議が見解を発表! ところが内容はデータにもとづかない観念的な言葉が並び、参議院の公聴会では上昌広氏が「エビデンスに反する」と政策を明確に批判!
┠■「コロナは1~2週間が瀬戸際」の期限が過ぎたが、加藤厚労大臣は「持ちこたえている」と回答!! IWJの中国からの検査キットの行方の質問には「承知していません」!!
┠■東日本大震災3.11から9年目に当たる本日、午後8時半より「『福島はいまだ復興などしていない。なにが復興五輪か!』 『コロナがなくても五輪に反対!』福島住民が聖火リレーコースの土壌汚染はチェルノブイリ強制移住ゾーンに匹敵すると告発の会見!! ~3.3『聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果』記者会見」を再配信します!/昨日は東京大空襲から75年目、本日午後5時より「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」を再配信します!
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┠■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~
┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~
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■はじめに~米国市場が過去最大の大暴落!! 「コロナショック」に加え、ロシアとサウジが引き金を引いた原油価格急落が原因!! 中央銀行による「バブル相場」がすべてはがれるまで止まらない「世界恐慌」に突入か!?

 9日の米国株式市場は、過去最大の下げ幅による大暴落で終了したことを日経等が報じました。

※原油クラッシュ、米市場襲う NYダウ2000ドル超安(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56596280Q0A310C2000000/?n_cid=NMAIL006_20200310_A

 昨日の日刊IWJガイドでお伝えしたように、取り引き開始直後にダウ工業株30種平均が2000ドルを超えて大暴落。7%安になると全売買を停止する「サーキットブレーカー」制度が発動されて15分間の取引停止になりました。

 その後も株価の動揺は収まらず、「ダウ平均は前週末比2013ドル76セント(7.78%)安の2万3851ドル02セント」で終了しました。この下げ幅は過去最大とのことです。

 暴落の原因は、コロナの世界的感染拡大で、すでに株価が動揺していたところに、原油価格が3割も急落した「原油クラッシュ」が発生したためと報じられています。

 原油価格の急落は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と協調してきた原油価格の下支えのための、原油の減産強化を、ロシアが拒否したことが原因であると、ブルームバーグや日経は報じています。ロシアが米国のシェールオイル企業に打撃を与えるため、という見方もあわせて紹介されています。

※サウジとOPECプラス、見限ったロシア-衝撃走ったウィーンの会合(ブルームバーグ、2020年3月10日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-09/Q6WPDDDWLU6C01

※OPEC「落日」 ロシア、打倒シェールへ転換 変わる中東 「石油後」の足音(上)(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56584260Z00C20A3910M00/

 他方、OPECの盟主であるサウジアラビアが協調路線から抜け出して、増産することで他の産油国のシェアを奪う「価格戦争」へ転換したとの見方をNHKは報じています。OPECの存在価値が大きく揺らいでいます。

※原油価格急落 “サウジがシェア奪う戦略”との見方広がる(NHK、2020年3月10日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322381000.html

 米国市場の暴落を受けて、東京株式市場で日経平均株価も大幅に続落。「下げ幅は700円を超え、一時、1万9000円を下回った」と日経は報じました。

※日経平均、一時1万9000円下回る 1年3カ月ぶり(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56597300Q0A310C2000000/?n_cid=BMSR3P001_202003100928

 その後、トランプ米大統領が、コロナで打撃を受けた産業への「非常に大規模な救済措置」の発表を10日に発表すると表明したことを受けて、日本株が上昇に転じたと報じられました。

※日本株は3日ぶりに反発、米財政政策への期待高まる-輸出や金融高い(ブルームバーグ、2020年3月10日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-09/Q6WXRMDWLU6I01

 香港、上海などアジア市場やロンドン市場もやや上昇していることが報じられています。

※コロナ拡大、怯える世界市場 東証一時1万8000円台(朝日新聞、2020年3月10日)
https://digital.asahi.com/articles/ASN3B41J2N3BULFA00M.html

※ロンドン株10時 一段高 主要国の景気刺激策を期待(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASB2IILB1_Q0A310C2000000/

 とはいえ現実には東証は乱高下しており、株価のわずかな反発を伝える各メディアとも、これは本格的回復ではなく、基本的に世界の市場がコロナショックによる不安を抱え、楽観を許さないことを伝えています。

 なお株価が好感したトランプ米大統領の「大規模な救済措置」は、感染拡大で休業を余儀なくされた労働者への減税や所得補償を盛り込む方針とのことです。

※株価急落 トランプ大統領 減税含めた大規模経済対策を発表へ(NHK、2020年3月10日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322541000.html

 日本では昨年10月の消費税増税による経済への悪影響が、東日本大震災でのGDPのマイナス成長を超え、前回増税時にならぶダメージを与えたことから、消費税減税を求める声が野党からあがっています。しかし安倍総理は減税を訴えられても、代わりに約26兆円の経済対策を挙げて、これを否定していると報じられています。これからは、日本での株価の反発が自律的で力強いものになるとは考えられません。

※米トランプ大統領は減税へ。安倍首相は減税に否定的で野党と対立(MAG2NEWS、2020年3月10日)
https://www.mag2.com/p/news/443957

 今回の経済危機は、コロナショックを引き金にしてはいますが、実は、もっとずっと根深いものだとの指摘があります。

 日本を含む主要国の中央銀行が、リーマンショック以来続けてきた金融緩和政策によって、人工的に形成してきた「バブル相場」が、コロナショックを契機に崩壊し始めたのではないか、という見方です。そうした見方をする論者の一人、投資コンサルタントの今市太郎氏は、今回の暴落相場が「中央銀行バブルが引き起こした積み上げ部分が剥落して本来の適正水準に落ち着くまで続く」可能性を指摘しています。

※新型コロナは単なるきっかけ~中央銀行主導のバブル相場が崩壊しようとしているのでは?(今市太郎の戦略的FX投資、2020年3月10日)
https://mypage.mag2.com/ui/view/magazine/162111618?share=1

 今市氏の分析によると、日経平均の場合「アベノミクスという名称で無理やり日銀が値付けをして吊り上げた部分が剥落する」のは間違いないとして、「当面は最高値からの8000円程度の下げが出たあとさらに消費増税の深刻な影響も伴って1万4000円以下、下手をすれば1万円以下にまさかの逆戻り」も十分に考えられると明言しています。

 米国株についても「トランプが登場してからさらに株価を釣り上げた感がありますが、この部分が完全に剥落し1万6000ドル近辺に戻る」可能性も十分あるとしています。サーキットブレーカーによる物理的阻止を含めても、ということです。

 さらに今市氏は、現在の市況を「1987年のブラックマンデーの再来」とする見方に対し、ブラックマンデーは「相場が瞬間暴落しただけで経済にはなんの影響も」与えなかったとして否定。今回の下落は「実態経済の危機が大きな影響を与えて」いる点が明らかに異なり、「中央銀行バブルの崩壊であるとすれば我々がこれまで見たことのない大幅下落に遭遇する危険性が十分にある」と警告を発しています。

 米国FRB(連邦準部理事会)や日本銀行などが必死に支えてきたバブル相場が崩れ去り、「見たことのない大幅下落」が起こるとすれば、世界恐慌そのものではないでしょうか。

 「コロナによる危機」は、他の記事でお伝えする中東や東アジアの「地政学的危機」も生み出していますが、同時にこの「世界経済危機」をも生んでおり、人類は現在、3つの巨大な危機に同時に襲われる可能性があります。

■サウジアラビアがコロナ蔓延を理由に東部の少数派シーア派居住区を封鎖! コロナ禍著しいイランとの緊張が激化! 日本はこの危機的状況に中東へ自衛隊を派遣!

 コロナショックは中東にも及び、緊張が高まっています。

 3月9日までに少なくとも15人の新型コロナウイルス感染者が確認されたサウジアラビアは、感染封じ込めに向け、東部のカティーフ地域を封鎖すると発表しました。カティーフはサウジでも有数の油田地帯です。

 問題は、同地域に暮らす約50万人の住民の多くが、スンニ派が多数を占めるサウジアラビアにおいては少数派のイスラム教シーア派であることです。この封鎖で政府とカティーフ地域の住民との緊張が高まる可能性が指摘されています。

 サウジの感染者はすべてカティーフ地域住民で、シーア派の聖地があるイランやイラクに渡航したか、または帰国した家族と接触して感染したと見られています。サウジ政府は、中東で最も感染者が多く、194人の死者が出ているイランへの渡航をすでに禁止しています。

※サウジアラビア、東部地域を封鎖 新型コロナウイルス感染阻止へ学校も休校(Newsweek、2020年3月9日)
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2020/03/post-92657.php?page=1

 新型コロナウイルスは中東で敵対するサウジとイランとの間の、緊張を高める恐れが出てきました。

 サウジ政府は9日、大学を含む公立と私立の学校を休校とし、モスクでの教育活動も停止。イスラム教の二大聖地メッカとメディナへの国外からの巡礼の受け入れを停止し、さらに自国民や国内居住者の巡礼も凍結する方向です。国境を接するアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェートなどからの陸路による入国の制限にも踏み切っています。

 サウジは2020年の主要20カ国・地域(G20)の議長国であり、感染拡大は食い止めたいところです。

※サウジ、東部のシーア派都市を封鎖 政府と緊張も(日本経済新聞、2020年3月9日)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56561740Z00C20A3910M00?s=3

 日本に目を転じると、コロナを隠れ蓑にした、怪しい動きが目につきます。安倍政権はすでに自衛隊の艦船を中東に送り、緊急性のない緊急事態宣言を閣議決定し、立法化しようとしています。

※自衛隊の中東派遣、政府が閣議決定 安全確保へ情報収集(朝日新聞デジタル、2019年12月27日)
https://digital.asahi.com/articles/ASMDV52T2MDVUTFK012.html

※新型コロナ、特措法改正案を閣議決定 歴史的緊急事態に(朝日新聞デジタル、2020年3月10日)
https://www.asahi.com/articles/ASN3B3G46N3BULFA009.html

 韓国と中国に対しては遅すぎるタイミングで入国制限を課し、韓国側の対抗措置を招いています。1兆円規模の中韓のインバウンド需要が消えれば、日本の経済は瀕死状態に陥りかねません。

 安全保障に関する重大な決定がこう連続すると、これらは安倍政権だけの思惑だけではなく、米国が何らかの形で関与しているのではないか、という疑いも抱かれてきます。たとえ何らかの意図が隠されていないにしても、それらが結果として、東アジアに地政学的な危機をもたらしかねません。

■米疾病対策センター(CDC)は世界各国の米国人留学生の帰国を願い指針を発表! 新型コロナウイルス感染拡大が止まらないイタリアは全土にやり過ぎ感漂う移動制限を実行!

 2020年3月9日、世界的に新型コロナウイルスの感染者の増加が確認されている状況を受け、米疾病対策センター(CDC)は米国内の大学に対し米国人の留学生に帰国を勧めることを検討するように指針を発表しました。

 日本を含め、中国、韓国、米国、欧州など感染者は増加していますが、現在全20州で感染者が確認されているイタリアの最近の感染者増加率は目を見張るものがあります。

 イタリアの保健省によれば、イタリアでは9日の午後6時時点で新たに確認された1日(24時間)の感染者数は1797人(これまでの感染者と合わせると9172人)、新たな死者数は97人(合計の死者数は463人)とのことです。感染者数1797人増という数は、これまで確認された1日毎の増加数では最多とのことで、合計の感染者数を8日(7375人だった)から一気に24%増やしたことになります。この凄まじい増加によって、イタリアの感染者数は中国に続く2番目となりました。

 感染拡大が止まらない状況を受けて、9日の夜、同国のジュゼッペ・コンテ首相は、8日に北部(経済拠点である大都市ミラノがあるロンバルディア州全域とヴェネツィアなど他の州の14県)で適用していた移動制限措置を10日から全土に拡大することを発表しました。

 今回の移動制限は4月3日までで、電車やバスなどの交通機関は動いており、仕事や健康上の理由から移動することは認められるものの、屋外の集まりは禁止で、スポーツの試合なども中止、当初は3月15日だった休校も延長されることになりました。

 ただし、8日から1600万人もの人が住むイタリアの北部は封鎖されたものの、その後も感染者及び死亡者の増加率は加速していますし、移動制限が出される前に北部から中部や南部へ移動した人達もいるとのことです。

 また、9日の朝には北部エミリア・ロマーニャ州モデナにあるサンタンナ刑務所では、家族をも含む面会停止の知らせを受けて、受刑者たちが暴動を起こし、6人が死亡したと伝えられています。受刑者の抗議の暴動はこの刑務所だけにとどまらず、ミラノの刑務所では独房棟に火がつけられるなど、北部では複数の刑務所で反発する受刑者の姿が確認されたそうです。南部ではブーリア州フォッジャの刑務所で20人以上の受刑者がいったんは脱獄に成功したほか、バジリカータ州ポテンツァ県メルフィの刑務所では受刑者が職員4人を一時人質にしたとのことです。加えて、中部ではラツィオ州リエティにある刑務所の一つが受刑者に占領されていることを司法相が発表するほどの事態に陥っています。

 受刑者といっても大半はイタリア国民です。国民の反発の大きさがうかがわれます。コンテ首相の大胆な措置の評価は時を待たなければなりませんが、国民の納得を得るほどの説明に時間をかけたわけでもなく、早急に、過剰な対策を盛り込んでしまったのかもしれません。もっとも、イタリアにおける感染者の急増も、それに対処するための果断な措置も、検査の実施を大規模に行ったからこそ明らかになった話であり、日本のように世界で唯一、検査数が極端に少なく、実態の把握もおざなりにしている国が口出しすることではないかもしれません。

 イタリアで初めて新型コロナウイルスの感染が確認されたのは1月30日で、中国湖北省からの観光客夫婦からで、コンテ首相は早々にイタリアと中国間の航空便を停止していました。それから一ヵ月余りで、このような感染拡大を誰が予想できたでしょうか? 日本も、他国並みに検査を実施したなら、イタリアや韓国と同様の水準まで感染者数が増えるのではないでしょうか。

 なお、EU加盟国間では出入国審査なしで国境が越えられる「シェンゲン協定」にイタリアを含む欧州の多くの国々が加盟していますが、同じく加盟国オーストリアのセバスティアン・クルツ首相は10日イタリアからの入国を原則として禁止する方針を明らかにしました。

 今回の新型コロナウイルス拡大によって、キスやハグや握手などイタリアでは親しい人との間で普段当たり前に行われている愛情表現の習慣が奪われてしまいました。刑務所では受刑者の心の支えであるはずの家族との時間が奪われ、更生の途中にあった人達を暴徒に変えてしまいました。そして、ここに来て、ウイルスによる猛威の手は欧州の国々を結んでいる絆にまで伸びて来ているように見えます。

※米国人留学生帰国促す CDC、感染拡大で指針(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56596060Q0A310C2000000/

※イタリア、移動制限全土に 景気後退の恐れも(日本経済新聞、2020年3月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56596600Q0A310C2I00000/

※イタリア、移動制限を全土に拡大 新型ウイルス対策で(BBC、2020年3月10日)
https://www.bbc.com/japanese/51811548

※イタリア、新型コロナ感染9000人超に 刑務所では暴動も(TBS系(JNN)、2020年3月10日)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200310-00000060-jnn-int

※イタリア、北部の1600万人を隔離 ミラノやヴェネツィアも対象(BBC、2020年3月8日)
https://www.bbc.com/japanese/51787971

※刑務所屋上を受刑者が占拠、新型コロナ予防措置に抗議 イタリア(AFP、2020年3月10日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3272519

※イタリア初感染確認、観光中国客 航空便運航を当面停止(共同通信、2020年1月31日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200131-00000173-kyodonews-soci

※オーストリア、伊からの入国禁止 自国民は帰国させ隔離へ 新型コロナ(時事通信社、2020年3月10日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-00000167-jij-eurp

※キスもハグも握手も禁止 イタリア、新型コロナ対策(朝日新聞、2020年3月5日)
https://www.asahi.com/articles/DA3S14390378.html

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◆中継番組表◆

**2020.3.11 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】15:00~「新型インフルエンザ等特措法改正に反対する憲法研究者有志声明の記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 憲法研究者有志による会見を中継します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86
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【タイムリー再配信 566・IWJ_Youtube Live】17:00~「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2016年8月に収録した、「戦後70年・戦争被害のすべて解決を!実行委員会」主催の集会を再配信します。これまでIWJが報じてきた東京大空襲関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e5%a4%a7%e7%a9%ba%e8%a5%b2

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/325424
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【IWJ・Ch5】17:00~「3.11東電前抗議 ― 国・東電は事故の責任を取れ/被害を隠すな/帰還政策から避難の保障へ!~『3.11から10年目 原発被ばく隠しを許さない首都圏行動』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「反被ばく首都圏アクション実行委員会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた脱原発関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/nonukes
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【IWJ・Ch5】19:00~「3.11首相官邸前抗議 ― 安倍は辞めろ! 緊急事態宣言反対! 東京五輪のための原発被ばく隠し/新型コロナ被害隠しを許さない!」~『3.11から10年目 原発被ばく隠しを許さない首都圏行動』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「反被ばく首都圏アクション実行委員会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0
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【タイムリー再配信 567・IWJ_Youtube Live】20:30~「『福島はいまだ復興などしていない。なにが復興五輪か!』 『コロナがなくても五輪に反対!』福島住民が聖火リレーコースの土壌汚染はチェルノブイリ強制移住ゾーンに匹敵すると告発の会見!! ~3.3『聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果』記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 3月3日に収録した、日本外国特派員協会主催の「聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果」についての記者会見を再配信します。これまでIWJが報じてきた放射能汚染関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E6%B1%9A%E6%9F%93

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469153

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◆中継番組表◆

**2020.3.12 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

福島第一原子力発電所、J1東タンクエリア内堰内で通常の100倍濃度の放射能検出!検出濃度は通報基準以下だが、原因は不明!?~3.5 東京電力 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469257

新型コロナウイルスが収束するか拡大するかの瀬戸際との発言から約2週間!!「なんとか持ちこたえているのではないか」!?~3.10加藤勝信 厚生労働大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469598

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■コロナウイルス感染症の拡大で「瀬戸際」としていた「最終日」になって、ようやく政府の専門家会議が見解を発表! ところが内容はデータにもとづかない観念的な言葉が並び、参議院の公聴会では上昌広氏が「エビデンスに反する」と政策を明確に批判!

 新型コロナウイルス感染症の政府専門家会議が3月9日に開かれ、日本において爆発的な感染拡大は進んでおらず、「一定程度持ちこたえている」としながらも、当面の間は感染者が増加し、警戒を緩められないとする見解を表明しました。

※新型コロナ対応「年を越えて続くかも」 専門家会議、長期化の可能性示唆(毎日新聞、2020年3月10日)
https://mainichi.jp/articles/20200310/k00/00m/010/005000c

 政府が新型コロナウイルスの感染状況について「1、2週間が瀬戸際」という見解を出してから、この9日がちょうど2週間を経過する日に当たっていました。そうしたこともあって新たに何らかの見解を出す必要があり、専門家会議が開催されたと考えられます。

※「なんとか持ちこたえている」 専門家会議が見解(FNN PRIME、2020年3月10日)
https://www.fnn.jp/posts/00433559CX/202003100045_CX_CX

 この専門家会議の中心的議題は、各地でのイベントを自粛させることや、「クラスター」と呼ばれる、感染者の集中箇所を早期に発見すること、国民に向けて外出の抑制を求めることなどでした。

 一方で、より細かく国内の感染状況を把握するための大規模な検査や検疫体制整備の必要性については、ほとんど言及されませんでした。また、北海道で「緊急事態宣言」が出されてから2週間が経過するのが3月19日頃で、その時に見えてくる効果にもとづいて判断したいなどとも話しており、自ら設定した「瀬戸際」の期限の2週間目を過ぎた時点でなお、見通しの発表を「先延ばし」にした形となりました。

※厚生労働省HP 「新型コロナウイルス感染症対策の見解」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00011.html

 この報道に接した人からは、「そんなの一般人でも分かる」「データのない空虚な観念論」といった声が上がってきました。また、この専門家会議では「換気の悪い密閉空間」「至近距離での会話や発声」といった条件が揃うと感染リスクが高まるとしてきましたが、こうした条件を満たす「満員電車」についてはここにきてようやくリスクを認めた形になりました。早々にリスクの具体例として「屋形船」などを指摘してきたことと比べると、違和感が残ります。

※専門家会議/新型コロナウイルス「クラスター発生」3条件提示(流通ニュース、2020年3月10日)
https://www.ryutsuu.biz/government/m031042.html

※「満員電車」も条件が揃えば、感染要因に。政府の専門家会議が初めて言及(ハフポスト日本版、2020年3月10日)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e66d785c5b68d6164594465?ncid=other_trending_qeesnbnu0l8&utm_campaign=trending

 ネット上では、世界各国で公表されている新型コロナウイルス感染症の感染者数の推移などをグラフに表したものが拡散されています。このグラフを見ると、多くの国がだいたいよく似た増加のカーブを見せているのに対し、日本だけは明らかに異なる動きになっています。国民民主党の原口一博衆議院議員が、その特異性の理由について、ツイッター上で「サンプルが少な過ぎるため」と、ずばり指摘しています。

 「もう一つの可能性。日本だけが特異なカーブを示している理由。『サンプル数が少な過ぎて正確な傾向が測れていない』」

※原口議員のツイート(2020年3月10日)
https://twitter.com/kharaguchi/status/1237061429183709191?s=20

 昨日10日の国会では、参議院予算委員会で公聴会が行われ、専門家会議のメンバーでもある地域医療機能推進機構の尾身茂理事長と、一昨日の9日にIWJで岩上安身がインタビューを行った、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が公述人として招集されました。尾身氏は自民党、上氏は立憲民主党などから推薦を受けての意見聴取でした。

※参議院インターネット審議中継・予算委員会公聴会(2020年3月10日)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 上氏は公述の場で、「ウイルスは世界に広がるので日本だけが独自の対処法に固執していても意味がなく、各国の様々なやりかたを持ち寄って議論を重ね、コンセンサスができていくもの」であるとして、『サイエンス』や『ランセット』といった世界を代表する科学誌の論調はそうしたコンセンサスの形成という点で価値が高く、世界各国での研究や考察を把握したうえで対策を考えることの必要性を説きました。

 上氏は、今回の感染拡大に際して中国は膨大なデータを世界に出しており、それらは医学や科学の「プロ」の目にも十分耐えるものであると話しました。同じ中国でも、武漢を中心とする湖北省は感染者の致死率が高いことが分かっており、それはこの地域で若者が地元を離れていく傾向にあり、高齢者世帯が多いことも関係しているという見方があることを指摘しました。

 つまり、医学的な見地に加えて社会的な事情も考慮に入れることが重要であるということです。上氏は、9年前の今日起こった東日本大震災の直後、高齢者だけになった世帯で脳卒中などが有意に増えたことを挙げ、湖北省は「地域が壊れていたためにコロナにやられてしまった」可能性を指摘しています。上氏は一貫して、新型コロナウイルス感染症という「病気の姿」を社会で共有するため、十分なPCR検査が必要であるとも主張しています。

 一方で尾身氏のほうは、前日の専門家会議の見解の内容を踏襲する形で、「一斉休校」には過去の新型インフルエンザやSARSなどの感染症対策で同様の対応をした「経験則」から、一定の効果が期待できるとする「希望的観測」を示したほか、中国や韓国からの渡航制限の措置については「全てが分かるわけではなく、限られた情報の中で他国の対応を見ながらどうするかを考えるべき」という、曖昧な主張に終始しました。

 上氏は、「一斉休校」について「実際に感染が判明している学校ならともかく、そうでない学校についての効果はわからない」とし、「渡航制限」については、既に日本でウイルスが蔓延している状況では効果は限定的で、エビデンスに反する対策として評価できないという見解を示しました。

 科学的根拠にもとづく冷静な判断をするために、検査をしっかり行うことが大事なのは言うまでもありません。しかし、そんな当たり前のことに対して、安倍政権が異様なまでに消極的なのは、日本で暮らす人々の健康と安全を守ることよりも、自分たちの政権維持のために都合の悪い情報を隠そうとする意図が強く働いているのではないかとと思われます。だからこそ、インフルエンザ特措法について「緊急事態宣言」の規定を強化することにはやたらと「前のめり」なのであろうことも、容易に想像がつきます。

 「改正特措法」は、13日にも成立の可能性があると言われています。「あの時阻止できていれば」と後悔しないためにも、ウイルス以上に警戒する必要があるでしょう。

※緊急事態、新型コロナも対象に 特措法改正案を政府決定―13日成立へ(時事通信、2020年3月10日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031000217&g=pol

 岩上安身による上昌広氏へのインタビューは、下記のURLよりご覧いただけます。

※パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 2月13日からフェイズが変わった!「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!(2020年2月16日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467819

※すでに国内で相当数蔓延!? ウイルス検査を保険に入れるべき!役人仕事「THE 利権」による被害~2.18共同会派「新型コロナウイルス合同対策本部会議」(2020年2月18日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468011

■「コロナは1~2週間が瀬戸際」の期限が過ぎたが、加藤厚労大臣は「持ちこたえている」と回答!! IWJの中国からの検査キットの行方の質問には「承知していません」!!

 3月10日に加藤勝信厚生労働大臣による記者会見が行われ、IWJではこの模様を生中継しました。

 「コロナウイルスが収束するか拡大するか、この1~2週間が瀬戸際」との2月24日の専門家会議の発表から2週間が過ぎたため、幹事社の読売新聞がこの点について厚労省がどのようにとらえているか質問しました。

 加藤大臣の回答は、前日の専門家会議で、「諸外国と比較しても爆発的な感染拡大に進んでおらず、なんとか持ちこたえている」とされたものの「患者数は当面増加傾向が続くと予想される」ことから「引き続き、しっかりとした感染防止対策が必要」であり、「全ての感染状況が見えているわけではないので依然として警戒を緩めることはできません」というものでした。

 「持ちこたえている」とは、どういうことなのでしょう。これまでの対策は「及第点」と自ら評価しているのでしょうか。感染者数が各地で拡大し続ける反面、検査実施数は伸び悩んでいます。検査を諸外国と同様に大規模に実施しない限り、全容がつかめるはずもありません。

 さらに読売の記者が、前日の専門家会議で、「(対策の)評価は、19日まで待つ必要がある」とされたことから、「イベント自粛要請は19日まで継続していくのか」という点も含めて、厚労省の今後の方針を質問しました。

 加藤大臣は、専門家会議から、北海道での対策の十分な分析が完了し、他の地域の状況を確認した上で、全国で行う対策も含めて政府に伝えると言われたこと。北海道の対策は、緊急事態宣言から約2週間後からでなければ効果確定が困難で、さらにその後約一週間程度かけて効果を判断し、3月19日頃を目途に公表する予定とのこと。こうした専門家会議の分析を踏まえて、今後の対応を政府が判断すると答えました。

 結局、「イベント自粛要請は19日まで継続するのか」という質問には回答していません。

 一方、IWJの記者は以下のように質問しました。

IWJ記者「2月14日に中国から検査キットが無償提供されましたが、それらは現在、どのようになっていますか? 」

加藤厚労相「それらは国内と同等の検査キットという判断でして、国内で使えるが、今現在どのように使っているかは、私は承知しておりません」

 中国政府は、2月24日に、1万2500人分の検査キットを国立感染症研究所に無償提供していました。これに関して加藤大臣は2月26日にも記者から質問され、「日本のものと同等との報告を受けているので、日本のものと調整していきたい」と回答しています。今回、それらが使用されているかどうかさえ知らない、という回答は、いかがなものでしょうか。

 この加藤大臣の会見映像は、以下でご覧いただくことができます。

※「コロナウイルスが収束するか拡大するかこの1~2週間が瀬戸際」発言から約2週間!IWJが聞いた中国からの検査キットの現状については「承知しておりません」!~3.10 加藤勝信厚生労働大臣定例記者会見 2020.3.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469598

■東日本大震災3.11から9年目に当たる本日、午後8時半より「『福島はいまだ復興などしていない。なにが復興五輪か!』 『コロナがなくても五輪に反対!』福島住民が聖火リレーコースの土壌汚染はチェルノブイリ強制移住ゾーンに匹敵すると告発の会見!! ~3.3『聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果』記者会見」を再配信します!/昨日は東京大空襲から75年目、本日午後5時より「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」を再配信します!

 本日、3月11日は東日本大震災から9年目の節目の日です。

 現在、日本国内で新型コロナウイルスの市中感染が拡大し続けていますが、そもそも日本は2011年3月11日の福島第一原発事故による放射能汚染問題すら、解決していません。

 東京五輪の聖火リレーは、3月26日に原発事故の対応拠点となった福島県の「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」をスタートし、3月28日までの3日間、福島県内をリレーした後、全国を巡り、7月24日に東京の国立競技場で聖火台に点火される予定です。

 政府は、原発事故後に住民の被曝限度を年1ミリシーベルトから年20ミリシーベルトに引き上げ、住民の帰還をうながす政策を続けています。こうした政府の政策に意を唱え、福島県南相馬市を中心に独自に空間線量と土壌線量の測定を続けている「ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト」の共同代表・中村順氏と、環境団体、脱原発団体等が行う放射能汚染監視・分析のための共同のラボ「ちくりん舎」の副理事長・青木一政氏、飯館村住人の伊藤延由氏が、3月3日、日本外国特派員協会で「聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査」についての記者会見を行いました。

 本日、午後8時30分から、この記者会見を再配信いたします。ぜひご覧ください。

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【タイムリー再配信 567・IWJ_Youtube Live】20:30~「『福島はいまだ復興などしていない。なにが復興五輪か!』 『コロナがなくても五輪に反対!』福島住民が聖火リレーコースの土壌汚染はチェルノブイリ強制移住ゾーンに匹敵すると告発の会見!! ~3.3『聖火リレーコース周辺の放射能汚染調査結果』記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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 また、昨日3月10日は、およそ10万人の死者となった、太平洋戦争末期の東京大空襲の日から75年目に当たる日でした。

 本日午後5時より、2016年8月13日に収録した「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」を再配信いたします。ぜひご覧ください。

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【タイムリー再配信 566・IWJ_Youtube Live】17:00~「空襲被害者救済を求めて 舞台は国会へ 8.13集会 ―登壇:早乙女勝元氏(作家、東京大空襲・戦災資料センター館長)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■3月の3分の1が過ぎようとしていますが、1日から9日までのご寄付・カンパは月間目標額585万円に対して18%の達成率にとどまっています! PCの買い替えも必要となり、期末に向けてIWJの財政状況は厳しさを増しています! どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。

 今期第10期となるIWJは、昨期第9期に引き続き、あらゆる支出を見直し、岩上安身の報酬もそれまでの50%に削減した上で、1年間のご寄付・カンパの目標額を5400万円に設定しています。

 この5400万円を12か月で割ると、1か月あたりは450万円となります。期首の8月1日から2月29日までの7か月間のご寄付・カンパの目標額は、3150万円ですが、この7か月間のご寄付・カンパは2476万7097円にとどまり、約673万2903円の不足となっています。

 このため、3月1日以降の今期第10期の残り5か月間で、2923万2903円が集まらなければ、今期の目標額は達成できません。これを、1か月あたりの平均にすると、584万6581円となります。

 3月からのご寄付・カンパの目標額は、毎月約585万円となります。

 2月1日から29日まで29日間のご寄付・カンパの実績は410万8178円で、月間目標額の74%どまりです。これはピンチであると言わざるをえません。

 3月は3分の1が過ぎようとしていますが、1日から9日までのご寄付・カンパは月間目標額の18%の達成率にとどまっています。期首の8月1日から3月9日までの総額で見ても2583万5097円と、この期間の目標額の78%の達成率にとどまっています。

 さらに、先日からお伝えしている様に、現在、IWJの創業時から使い続けてきたパソコンの寿命が尽きかけており、財政状況に加えて機材の状況もピンチとなっています。

 皆様から頂いた大切なご寄付・カンパによって活動しているIWJでは、できる限り経費を節約するために、2010年12月の創業時にまとめて買い入れたパソコン(PC)をずっと大切に使い続けてきました。

 ところがこれらの古いPCに搭載されている基本ソフト(OS)のウィンドウズ7のサポートが、今年1月に終了となりました。サポートが終了すると、ウイルス対策のためのアップデートがされなくなります。セキュリティー上、非常に危険になるので、そのまま古いOSでPCを使い続けるわけにはいかなくなります。

 会員の皆様の個人情報も多数扱うIWJでは、セキュリティー重視の観点から、先日、専門家の手によってこれら古いPCのOSを最新のウィンドウズ10に更新しました。

 ところがウィンドウズ10をインストールした直後から、起動や使用中の安定性などに不具合の起きるPCが続出。6台のPCは専門家から寿命と判断され、早急に買い換えなければいけなくなってしまいました。

 現在、社内で問題なく使えるPCの数が限られてしまい、通常業務にも大きな支障が起きています。

 また、「岩上安身によるインタビュー」を社外で行う場合、パワーポイントを映し出すためのモニターを持ち出しているのですが、視聴者の方から「画面が小さく、文字が読みにくい」というご意見をいただき、先日、画面の大きなモニターを1台、新たに購入いたしました。

 第10期の後半に入り、特に1月、2月に入ってからの、IWJの財政はますます厳しくなっています。そのような中で、今回のPC機材の新規購入は、セキュリティー確保のために、絶対に必要な設備投資なのですが、財政上は大きな負担となっています。

 どうか、皆様からの温かいご支援をよろしくお願い致します!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 なお、IWJでは毎期、決算報告を日刊IWJガイド、および会員向けメールでもご報告させていただいております。また、ホームページ上にも公開しており、過去の分とあわせていつでもご覧いただけます。

 IWJホームページの上端のメニューバーにある「ガイド・お知らせ▼」をクリックしていただき、プルダウンメニューから「IWJ決算報告」をご覧ください。

https://iwj.co.jp/join/about.html#overview

 特定のスポンサーをもたないことで、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。3月9日現在の会員数は4879名様です。会員の人数が増えれば、IWJの経営はそれだけ安定します。早く5000名様に再到達したいと願っています。

 IWJの一般会員へご登録いただければ、岩上安身によるインタビューなどのIWJオリジナルコンテンツを1か月間何度でもご覧いただけます。まだIWJ会員へのご登録がお済みでない方はぜひ、この機会に会員登録をお願いいたします!

 現在一般会員の方は、ぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください!

 サポート会員にご登録いただくと、全てのIWJのコンテンツをいつでもお好きな時に何度でもご覧いただけます。また、サポート会員の比率が高まれば、その分だけIWJの経営は安定します!

 また現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は、ぜひこの機会に再開をご検討ください!会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます!

 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 IWJの有料会員制度は1ヶ月1000円、支払いをまとめてお得な1年1万円の一般会員と、1ヶ月3000円、まとめてお得な年3万円からのサポート会員の2種類です(全て消費税別)。会費は、クレジットカード、銀行振込(ゆうちょ銀行を含む)でお支払いいただけます。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは、サポート会員にお切替えいただいて、あるいはかつて会員だった方は再開して、ご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■【スタッフ募集・在宅テレワーク、地方在住者には都内で借り上げ社宅も!】IWJでは在宅テレワークのスタッフも募集します! 地方にお住いの方、東京近郊で週のうち何日かは出勤、残りは在宅で、という働き方も可能。コロナ感染リスクが高い東京の「通勤ラッシュ」も避けられます!! ぜひご応募ください!

 IWJではテキスト班、動画班、事務ハドル班などの一部で、コロナウイルスショックに見舞われる前から、在宅テレワークでの働き方を進めています。

 テキスト班は、リサーチや記事執筆、岩上安身のインタビューのパワーポイント作成や、この日刊IWJガイドの執筆などを在宅でお願いしています。

 動画班では、お住いの地域での中継スタッフをお願いします。動画編集が得意な方であれば、在宅でYouTubeのIWJアカウント「Movie Iwj」用の動画編集をお願いいたします。

 事務ハドル班は、岩上安身のインタビューのアポイントやIWJの日々の中継の手配、取材交渉などを、在宅でお願いいたします。

 首都圏近郊にお住まいであれば、週のうち何日かは事務所に出勤、残りは在宅テレワークという働き方も可能です。東京から離れた、通勤はまったく無理な地方の方も、在宅テレワークで働くことが可能です。

 また、IWJには借り上げ社宅という制度もあります。都内のIWJの事務所の近くに会社が借り上げたワンルームマンション等に、住居費の半額を支払って住み、通勤時間ゼロで仕事をすることができます。

 東京は家賃が高く、安い家賃の物件を探そうとすると、都心からかなり離れないと見つけられません。そのために他の都市圏では考えられないほどの超長時間の遠距離通勤が「当たり前」とされているのです。

 しかも、通勤時間帯では、他の地方では考えられないほどのラッシュとなり、「換気の悪い、密閉空間」に閉じ込められるわけで、コロナ感染のリスクがきわめて高い状態にさらされ続けることになります。その点からも、満員電車のラッシュは避けるに越したことはありません。
 
 地方にお住いの方でも、また、首都圏でも都心までは遠距離で毎日通うのは大変、という方でも、ぜひご応募ください!

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

■【スタッフ募集・インターン】IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 進路として、報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! ポストドクターの方も含めて、報道に興味ある学生の方は、上記応募フォームより、ぜひご応募ください!

■【スタッフ募集・動画班・ウェブ班】動画班・ウェブ班の柱となる撮影・編集の経験者を募集します! 時給1400円~にアップしました! 映像編集ソフト(Premiere, Aftereffect)やhtml、cssの知識、WordPressの実務経験ある方を歓迎します!

 現在、IWJではYouTubeに力を入れています。動画班では、撮影だけでなく、動画の編集経験者も募集しています。
 
※Movie Iwj
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos

 映像編集ソフト(Premiere, Aftereffect)での実務経験のある方を歓迎します。IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトのスキルがあればなお可です。

 経験・技術のある方は、これまで時給1300円からのスタートでしたが、時給1400円からのスタートにアップしました!

 また、ウェブ班でもYouTube動画のサムネイルデザインなどを行っています。

 ウェブ班で必要なスキルは、html、cssの知識およびWordPressでの実務経験ですが、IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトが扱える方は歓迎します。php、javascriptなどが使える方も歓迎します。

 面談の際に、履歴書と成果品(作品)を持参してください。

 取材内容を把握し、必要なカットを無駄なくつなぐ編集センス、視聴者の目を引く効果的なサムネイルデザイン、発言者のセリフを伝える字幕、場面を盛り上げる効果的な音楽などでIWJのYouTubeアカウントを盛り上げてください!

■【スタッフ募集・テキスト班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わって頂ける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任を持って携わっていただける方の時給は、これまで1350円からのスタートとしていましたが、新年より1500円からのスタートと、大幅にアップすることにいたしました!

 パワポ作成には書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集しています。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業は、パワポ作成の担当にかかわらず、すべてのテキスト班スタッフの共通の仕事となります。パワポ作成には関われないが、他のテキスト班の業務は可能という方は、時給1300円からのスタートになります。

■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~

 IWJではカメラを持って現場へ行き、中継と取材を行う記者を募集しています。機動力が求められますので、運転免許をお持ちの方、特に運転に慣れている方は大歓迎です。体力のある方であれば、男女は問いません。

 動画未経験の方は時給1100円からのスタートになります。また、取材した動画に添える記事も書ける方は、時給1200円からのスタートとなります。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~

 事務班は電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、イベント開催の準備など、IWJの中核となる岩上安身のスケジュール管理という、まさに屋台骨となる重要なお仕事です。

 ハドル班は岩上安身以外の記者・カメラマンの中継のアポ取りや取材の手配をしたり、再配信や録画配信の予定を立てるのが主なお仕事です。こちらのお仕事の希望者も募集しています。IWJのヘビーユーザーで過去のコンテンツをよく知っているという人には有利な職種です。

 時給1150円からのスタートですが、特にスケジューリングの実務経験のある方、企業の秘書・マネージャー業種の経験のある方は、時給1200円以上からのスタートと、さらに優遇します!是非ご応募ください!

■【スタッフ募集・その他条件】IWJなら通勤ラッシュは避けられます! 残業代未払一切なし! 無駄な朝礼、会議なし! 在宅テレワークもあり! 地方出身者のための借り上げ社宅あり! 週休2日、「裁量労働制」「みなし残業」「固定残業」を排し、深夜の残業代割増できちんと支払われます! 契約社員・正社員制度有り、社保あり、退職金制度有り、交通費・経費は別途支給、PCやカメラ、中継機材はIWJが用意します!

 コロナウイルスが蔓延して、日常生活においても感染が心配な日々が続きますが、IWJでは、スタッフが一律に定刻に出社退社するという制度になっていません。創業期からですが、機能的に仕事をするために無意味な通勤ラッシュを避けて時差通勤を徹底しています。また、体調が悪いが欠勤するほどではないという時などは、職務内容にもよりますが、柔軟に在宅テレワークに切り替えることも、かねてより実践しています。

 そしてもう一点、残業代不払いは一切なし! 同時に無駄な会議もありません! ホウレンソウや引継ぎ等は、おおむねメーリングリストやメール、LINEなどですませています。スタッフが総勢顔をそろえて延々と無駄な会議をやることも、意味のない形式だけの朝礼をすることもありません。無駄な時間は使わず、集中して業務に取り組み、チームワークを発揮するというのがIWJのポリシーです。

 すべての班に共通して、スタート時はアルバイトとなりますが、実績次第で契約社員、正社員への昇格が可能です。正社員の定年は65歳で退職金も会社として積み立てています。

 また、通勤交通費や業務中に移動した交通費、および仕事上必要になった経費やカメラ・PCなど必要な備品も会社が別途支給します!

 なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。

 メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。

 IWJでは、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などは一切ありません!

(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。「固定残業代」というのも同じです。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。

 裁量労働制の問題については、岩上安身による明石順平弁護士へのインタビューをご覧ください。

※「低賃金・長時間労働」その結果としての「過労死」の元凶は「残業代不払い」!! ~「裁量労働制」が労働者を殺す!~岩上安身によるインタビュー 第979回ゲスト『人間使い捨て国家』著者・明石順平弁護士 前編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465264

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、月山琉、西谷恵、永田由美、木原匡康)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/