日刊IWJガイド・土曜版「明日午後7時より、岩上安身が元東京大学医科学研究所特任教授で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に新型コロナウイルスについて緊急インタビュー!」2020.2.15 日号~No.2711号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに〜岩上安身は明日2月16日、元東京大学医科学研究所特任教授で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に、国内感染が新たな局面を迎えた新型コロナウイルスについてインタビューを行います!
┠■【中継番組表】
┠■政府の新型コロナ「緊急対応策」に実効性はあるのか!? 約180万人もの人が集まる東京マラソンなど目前の大型イベントに懸念の声!! ドイツの有力メディアが「日本はコロナにもかかわらずオリンピックを開催したい」と批判!!
┠■記者から新型コロナウイルス感染広がりの認識を問われ「国内で蔓延しているエビデンスはない」と答えた加藤厚労相!2月13日から国内で次々と発症し始めた現実を認識できていない!?
┠■最も悪いシナリオの過程にある? 感染症の権威であるWHOの非常勤顧問が世界の3分の2が新型コロナウイルスに感染する恐れがあると警告! 香港大学の公衆衛生学教授も同じ見解!
┠■ IWJの財政は大ピンチです! 2月1日から13日までのご寄付・カンパの実績は49万2500円で、すでに2月の後半に入りながら、月間目標額のまだ9%にとどまり、1割にも達していません! このままだと今月が越せません!! IWJのこの危機を乗り越えるため、皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します! 
┠■<今後の岩上安身によるインタビュー>岩上安身は2月20日と21日には、北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏へインタビューを録画で行います! 録画配信の日時は決まり次第お知らせいたします。
┠■IWJでは記事の寄稿、写真や動画の投稿、情報の提供もお待ちしています!ぜひIWJまでお問合せください!
┠■【スタッフ募集・テキスト班】「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わっていただける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~
┠■【スタッフ募集・動画班】YouTube用動画編集の経験者優遇! 時給1300円~にアップしました!
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■はじめに〜岩上安身は明日2月16日、元東京大学医科学研究所特任教授で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に、国内感染が新たな局面を迎えた新型コロナウイルスについてインタビューを行います!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は明日2月16日午後7時より、元東京大学医科学研究所特任教授で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師に、国内感染が新たなフェーズに入った新型コロナウイルス感染についてインタビューを行います。

 上医師は、新型コロナウイルスに対する厚労省の対応を、ツイッターや寄稿記事で批判しています。

※上昌広医師のツイッターアカウント
https://twitter.com/KamiMasahiro

※新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は?(文春オンライン、2020年2月13日)
https://bunshun.jp/articles/-/33856?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink

 後述の加藤勝信厚労大臣会見で、加藤氏は「人ごみを避けて」とコメントしましたが、岩上安身は次のようにツイートしています。

 「不用意に人ごみに行かない、といっても、首都圏の人は皆、不用意じゃなくても、通勤ラッシュの電車でもみくちゃにされないと学校にも会社にも役所にも行けない。病院にも、である」

※岩上安身のツイート(2020年2月14日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1228040551825428480

 「16日午後7時から、元東大医科学研究所特任教授で、現在は医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんに緊急インタビュー。上さんは、ブログに『首都圏の鉄道に一人の新型インフルエンザ感染者が乗れば、5日目に700人、10日目には12万人に拡大する』と書いておられる。同様のことがコロナでも起きうる」

※岩上安身のツイート(2020年2月14日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1228347285756497920

 昨日のこの日刊IWJガイドでは、執筆時の最新情報として、東京のタクシー運転手、和歌山の医師の感染が判明し、神奈川の女性が死亡したことをお伝えしました。

※もはや水際対策の段階ではない!? 東京のタクシー運転手が新型コロナ感染、和歌山の医師が感染!! 神奈川の女性が国内初の死亡!! 日本の感染状況は一挙に3つの段階を上った!?(日刊IWJガイド、2020年2月14日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39663

 この他にも13日には千葉の20代の男性の感染が確認され、この男性は千葉県のその後の調査で今月2日に発熱した後、4日と7日、港区の勤務先に電車で出勤していたことがわかりました。勤務先ではこの男性の濃厚接触者が14人確認されたとのことです。

※新型ウイルス感染の千葉県の男性 都内に電車通勤 千葉県調査(NHK、2020年2月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200214/k10012286001000.html

 また、昨日14日には国内で新たな感染者が8人確認されました。

 このうち、東京都の2人は、13日に感染が確認されたタクシー運転手と濃厚接触していました。運転手との濃厚接触者は100人に上るとのことです。

 和歌山県で感染が確認された男性は、13日に感染が確認された医師の勤務する病院に入院していました。ただ、医師との接触は確認されていません。

 神奈川県の男性は、「ダイヤモンド・プリンセス」の感染者を医療機関に搬送する業務にあたっていました。

 また、沖縄の女性タクシー運転手は、「ダイヤモンド・プリンセス」が那覇に寄港した際、下船した乗客を乗せていたことがわかっています。
 
 このほかに、北海道で重篤な症状となっている男性、愛知の男性、武漢からのチャーター機第3便の帰国者の感染が確認されています。

※新型コロナウイルスに関連したチャーター便に係る帰還邦人の検査結果について(厚生労働省、2020年2月14日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09537.html

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(厚生労働省、2020年2月14日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09539.html

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(厚生労働省、2020年2月14日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09541.html

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◆中継番組表◆

**2020.2.15 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:30~「反貧困ネットワーク全国集会2020 ―登壇:赤石千衣子氏(NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)、岩崎詩都香氏(高等教育無償化プロジェクトFREE)、白石孝氏(NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長)、武石晶子氏(世界の医療団ハウジングファースト東京プロジェクトコーディネター)、宇都宮健児氏(反貧困ネットワーク代表世話人)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「反貧困ネットワーク全国集会2020実行委員会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた貧困問題関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e5%95%8f%e9%a1%8c
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】18:00~「『育休→契約社員化→雇止め事件』ハラッサーは裁判所か!抗議のリレートーク!(東京高裁前)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 1月28日に収録した、ハラスメント判決に抗議するリレートークを録画配信します。これまでIWJが報じてきたマタニティハラスメント関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/maternity-harassment
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【タイムリー再配信 538・IWJ_Youtube Live】20:00~「エボラ出血熱のリスクと報道のあり方――日本の危機管理体制の脆弱さを医師が指摘」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2014年11月に収録した、「医療法人財団『綜友会』」主催のセミナーを再配信します。これまでIWJが報じてきた危機管理関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e7%ae%a1%e7%90%86

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/207102

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◆中継番組表◆

**2020.2.16 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:30~「シンポジウム『AIとゲノム編集・ビッグデータを考える』―登壇:甘利俊一氏(理化学研究所栄誉研究員)、天笠啓祐氏(ジャーナリスト)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「ゲノム問題検討会議」主催、「現代技術史研究会M分科会」共催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきたゲノム編集関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b2%e3%83%8e%e3%83%a0

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【特別寄稿】東京都知事選への出馬に否定的な山本太郎氏だが、「私が都知事になったら東京が一番暮らしやすくなって一極集中が進む!」と自信も!? 都知事選はカジノ誘致が争点に!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467607

敦賀2号機審査中断!? 東海第二は特重施設の見通し立たず経営破綻の可能性も出てきた日本原電!東電は支援を続けるのか?とIWJ記者が迫るも「これまでと変更はない」!? ~2.13東京電力 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467542

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■政府の新型コロナ「緊急対応策」に実効性はあるのか!? 約180万人もの人が集まる東京マラソンなど目前の大型イベントに懸念の声!! ドイツの有力メディアが「日本はコロナにもかかわらずオリンピックを開催したい」と批判!!

 日本政府が13日に新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・安倍晋三総理)を開催し、総額153億円の「緊急対応策」をまとめたことが報じられました。

※新型肺炎、全国に診断外来 総額153億円の緊急対策、中小支援へ融資枠―政府(時事、2020年02月13日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021300943&g=pol

※新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策(概要)(首相官邸HP、2020年2月13日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/taisaku_honbu.html

※新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策(本文)(首相官邸HP、2020年2月13日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kinkyutaiou_corona.pdf

 緊急対応策は、(1)帰国者支援(2)国内感染対策(3)水際対策(4)産業対応(5)国際連携―の5項目で構成。感染可能性のある人を診断する医療機関を各都道府県に設置。打撃を受けた中小・小規模事業者を支援する5000億円の緊急貸し付け・保証枠などが盛り込まれています。

 この緊急対策を、立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏が以下のように批判しています。

「【死者が出る!】これから検査機器を作るだの、中小企業の振興だの、中身なしで153億円のトンデモ対策。リアルタイムPCRを何台揃え、1日何件検査できるかの計画も、感染病棟を何床増やすかの計画もない。アベのおままごとトンデモ対策に提灯翼賛マスコミが日本を滅ぼす」

※金子勝氏のツイート
https://twitter.com/masaru_kaneko/status/1228030512553316352

 緊急対応策には、国立感染研究所での検査を1回(約6時間)約200検体から約800検体に増加とは記載されています。しかし肝心の全国に83ある地方衛生研究所では「PCR検査の実施可能をめざす」とあるのみです。病床についても、「全国の医療機関に1800床以上の病床が確保されるよう支援」という以上の記述はありません。金子氏が言うように、非常に具体性に乏しいことは確かです。どこまで実効性があるといえるのでしょうか。

 一方、野党も新型コロナウイルス合同対策本部を1月29日に立ち上げました。2月18日に立憲民主党、国民民主党、社会民主党の参加で会議を開催する予定です。内閣官房、外務省、厚生労働省、法務省や専門家から感染の現状と対策についてヒアリングし議員間で討議。「後手後手」に回る政府の対策に要望をぶつけていく方針です。

※野党が新型肺炎で対策本部立ち上げへ 「政府は後手後手の対応」と批判(産経、2020年1月29日)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200129/mca2001291355011-n1.htm

 感染拡大が日本国内で本格化しつつある現在、大勢の人が集まる催しへの危惧が出始めています。

 直近で懸念されるのは、約2週間後に迫る、2月23日の「天皇誕生日」に皇居で行われる一般参賀です。特に高齢者が数多く集まることから、延期や中止の可能性が、ネット上で取りざたされています。

※これまでの天皇誕生日一般参賀の参賀者数(平成以降)(宮内庁HP)
https://www.kunaicho.go.jp/joko/pages/about/gokomu/kyuchu/sanga/sanga02.html

 2018年は平成最後の天皇誕生日ということもあって、8万2850人もが参賀に訪れました。今回は令和初でもあり、前回に劣らない数の人が集まる可能性があります。そこに本人は無自覚でも、潜伏期の感染者が少人数でもまじれば、あっという間に感染が拡大することは容易に想像できます。

 大型イベントはその後も続きます。今年の東京マラソンは半月後の3月1日に予定されています。参加定員はマラソン3万7500人、10kmコース500人の計3万8000人が予定されています。応援などの人出は、2013年の場合、沿道人数130万5千人、東京大マラソン祭観客数43万人の計173万5000人。選手、関係者、観客、そして一般の通行人。都心で大勢の人々が声を出し、混じりあいます。この巨大な群衆に感染者が混じっていたら、やはり感染拡大はまぬがれないでしょう。当然のことながら、この東京マラソンの中止を求める声も、ネット上に数多くあがっています。

 小池百合子都知事は、「(感染拡大で中国行きの)フライトも止まっている。結果として(中国人の参加)自粛という形になる。メールなどで(参加自粛要請の)連絡をしている」として、約1800人の中国からの参加者に、自粛要請を行なっていることが報じられました。

※小池都知事、東京マラソンの中国人参加自粛を要請(産経、2020年2月7日)
https://www.sankei.com/life/news/200207/lif2002070034-n1.html

 2月14日には、主催する東京マラソン財団も、中国在住のランナーに大会への参加の自粛を要請することが報じられました。

※東京マラソン 新型ウイルス感染拡大で中国からの出場 自粛要請(NHK、2020年2月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200214/k10012285701000.html

 小池知事や主催の東京マラソン財団の認識は、感染源=中国人という認識のままです。すでに昨日14日朝の日刊ガイドでお伝えした通り、中国の渡航者や中国人との接触が確認されていない日本人がそれぞれ違った場所(東京、神奈川、和歌山)で発症しています。日本人同士の間で2次、3次感染が始まった。この日を境にフェーズが変わったと、我々は警鐘を鳴らしました。その後も、続々と感染者が見つかっています。中国人だけを感染源と見なして「水際作戦」のみ徹底する時期は過ぎたのだ、という認識が、小池知事や主催団体からは決定的に欠けています。

 日本国内の各地、日本人と日本人の間での感染が拡大している現在、感染の拡大が完全にピークアウトするまで、こうした大群衆の集まるメガイベントは、取りやめることが何よりも重要なのではないでしょうか。中国人だけを排除しても、日本人の中にすでにウイルスキャリアが存在している現在、東京マラソン観戦のために上京して感染しそれぞれ地方へ戻れば感染が一挙に全国各地に拡大することは目に見えています。

 東京マラソンについて、岩上安身は次のようにツイートしています。

「本当に強行されるのか、要注意です。症状のまだ出ていない感染者が、無自覚にでも、このマラソンの参加者や関係者、沿道の観客として、人ごみに紛れて動いたら、感染爆発は避けられないでしょう。しかし、ここでマラソンを中止にしたら、五輪も中止という声が勢いづく。関係者はそれを恐れている」

※岩上安身のツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1228291601836822529

 3月から4月にかけては、日本全国に花見のシーズンが訪れます。約400万人が訪れるとされる上野恩賜公園(東京)をはじめ、約200万人の弘前公園(青森)、角館堤(秋田)の約140万人、千鳥ヶ淵(東京)の130万人など、東京、地方を問わず、各地で巨大な群衆が集まるのは言うまでもありません。桜前線とともに、コロナウイルスも北上してくることになるやもしれません。

※お花見人出ランキング(ジョルダンHP)
https://sp.jorudan.co.jp/hanami/rank_visitor.html

 何よりも、5か月後には東京オリンピックの開幕が控えています。

 その前に立て続けにテストイベントが予定されています。テストイベントは昨年からすでに行われていますが、2月28日以降も、体操や自転車競技、競泳、バレーボール、ラグビー、陸上競技など18種の競技が、5月6日までオリンピックスタジアムをはじめ各所で開催されます。テストイベントはチケットが販売されませんが、世界の有力選手が集まるとされます。しかし、日本政府が中国人のみを感染源とみなす「水際作戦」に固執し、国内での感染爆発を食いとめる有効な策をもたないと国際社会からみなされた場合、海外から選手が危険を冒して来日するのでしょうか。

※東京2020テストイベント(東京オリンピックHP)
https://tokyo2020.org/jp/games/sport/testevents/

◇<ドイツの有力メディアが「日本はコロナにもかかわらずオリンピックを開催したい」と批判>

 東京オリンピックは7月24日から8月9日まで開催の予定です。

 しかしこの巨大イベントに関して、ドイツの有力なニュース番組tagesschau(ターゲスシャウ、今日の出来事)のホームページに2月3日、「日本はコロナにもかかわらずオリンピックを開催したい」というタイトルの記事が掲載されました。

※Japan will Olympia trotz Corona austragen(tagesschau、2020年2月3日)
https://www.tagesschau.de/ausland/olympia-japan-coronavirus-101.html

 この記事では、各国のスポーツイベントが続々と中止や延期を決めている中で、東京オリンピックの関係者はあくまで実施するつもりだと報じています。
 
 記事によれば、新型コロナウイルスの流行で、香港とシンガポールのワールドラグビーセブンズシリーズが4月から10月に延期されることをはじめ、中国の上海のF1レースや、SportAccordカンファレンス、スポーツクライマー向けの呉江と重慶でのワールドカップ、南京のアスリートのためのインドアワールドチャンピオンシップと延慶のワールドカップスキーレースなど、今年春から中国を中心に東アジア各地で予定されたイベントが、続々と延期または中止が報じられています。

 東京オリンピックの予選イベントも、女子サッカーのトーナメントが、中国の南京からオーストラリアのシドニーに移されたり、ボクシングが中国の武漢からヨルダンの首都、アンマンに変更、中国のハンドボール選手が予選トーナメントへの参加をキャンセルするなどの事態が起こっています。緊急措置が次々と打ち出されています。

※サッカー女子五輪最終予選、中国から豪シドニーに変更(読売、2020年1月26日)
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20200126-OYT1T50171/

※新型肺炎 ボクシング五輪予選会場変更 アジア・オセアニア地域(NHK,2020年1月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200125/k10012258661000.html

 しかし、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏は「東京ゲームのキャンセルは考慮されていません」と、オリンピック中止の噂を否定したことをターゲスシャウが報じています。

 ターゲスシャウは、オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長の武藤敏郎氏や選手村の村長の川淵三郎氏が、新型肺炎の拡大を懸念すると発言したことも報じていますが、中止や延期については誰も言及していません。

 また、安倍首相がマスクの増産を呼び掛けたが、すでに日本では240件以上の病原体が確認され、218人はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客と乗組員であることも伝えています。

 こうした現状を前にしても、「日本はコロナにもかかわらずオリンピアを開催したい」のか?と問いかけているのです。

 ドイツの代表的メディアが、東京オリンピックの開催に疑問を投げかけたことは大きな意味を持ちます。

 冒頭で紹介した新型コロナウイルス感染症対策本部の「緊急対策」には、「東京五輪・パラリンピックを安全・安心な環境で開催することも見据え、水際対策などを強化し、確実に実行する」と明言されています。

 しかし安倍総理や森会長が、オリンピックの実施を無理やり進めても、ヨーロッパをはじめ、海外から観客も選手も来ない事態は現実的に考えられます。もし国内からの観客だけが参加するとしても、そこでの感染の危険にどう対処するのでしょうか。

 日刊IWJガイドでも以前お伝えした懸念がいよいよ現実化しているのです。

※中国武漢で新型コロナ感染疑いの日本人男性初めて死亡! 日本企業の中国工場が再開を続々再延期!! 沿海部の産業集積地に飛び火し始めた感染がグローバル企業のサプライチェーンを寸断する!? 日本は中国に次ぐ第2の「感染ハブ」と見なされつつある!? 東京五輪開催が危ぶまれつつある事態が現実に!?(日刊IWJガイド、2020.2.9日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39649
 
 どうしても、東京五輪を開催したいと真剣に願うなら、冬から春にかけてのこの時季に、一般希望の東京マラソンなどを中止もしくは延期し、ゲストイベントも国外で行ってもらうなどして、国力で人が集まるような機会を極力減らし、感染の爆発的拡大を防ぎ、夏の五輪開催だけに集中すべきだろうと思います。そこまでやってなお、感染拡大を防ぎえず、五輪開催を断念せざるをえなかったとなれば、あきらめもつくでしょう。しかし現在のような「水際作戦」に固執する間違った認識のもとに、漫然と人の集中するイベントを開き続けて、拡散しそのあげく、五輪が中止になったとしたら、待ち望んでいた人々にとって、悔やんでも悔やみきれないことになるはずです。

■記者から新型コロナウイルス感染広がりの認識を問われ「国内で蔓延しているエビデンスはない」と答えた加藤厚労相!2月13日から国内で次々と発症し始めた現実を認識できていない!?

 昨日14日、加藤勝信・厚生労働大臣定例記者会見が行われ、IWJはこれを生中継しました。

※記者から新型コロナウイルス感染広がりの認識を問われ「国内で蔓延しているエビデンスはない」と答えた加藤厚労相!2月13日から国内で次々と発症し始めた現実を認識できていない!?〜2.14加藤勝信厚労大臣定例会見 2020.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467620

 冒頭、加藤厚労相は「咳や発熱等の症状がある、特に高齢者や基礎疾患のある方、さらに症状に不安がある方はそれぞれの地域にある帰国者・接触者相談センターにご相談いただきたい。その上で、新型コロナウイルスに感染の疑いがある場合は、帰国者・接触者外来につなぎます」と、現在の受診の仕組みを紹介しました。

 この帰国者・接触者外来は、一般に公表していません。加藤厚労相はその理由について、「2009年の新型インフルエンザの際に、当時の発熱外来を公表したところ、一部地域で特定の医療機関に外来受診者が殺到し、急を要する対応に時間がかかったため」と説明しました。

※新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(構成労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

 これに関して記者が、「昨日(13日)感染が判明した和歌山の男性医師や、亡くなった神奈川の女性は、そもそも帰国者や感染者と接触したという自覚がない。そういう人の場合、普通のクリニックに行くと思うが?」と質問。

 これに対して加藤厚労相は「名前が『帰国者・接触者』となっているが、限定しているわけではない。ご自身で発熱や呼吸器障害があり、感染の恐れがあればまず、帰国者・接触者センターに連絡してほしい。そこで感染が疑われれば帰国者・接触者外来に行っていただく」と説明しました。

 また、別の記者から「人から人への感染が起きている。感染が広がっているという認識はあるか」と質問を受けると、加藤厚労相は「『流行している、あるいは蔓延しているという状態ではない』という見解を変えるほどのエビデンスは、まだない。ただ、これが感染拡大していく可能性は否定できない。仮にそういう状況になれば、状況に応じた態勢が敷けるよう、準備している」と、回答しました。

 別の記者から「感染経路がわからない、特定できない、事例が複数起きているととらえているか?」と質問されると、加藤厚労相は「これまで濃厚接触者を特定し、フォローアップセンターで健康観察期間の2週間、健康状態をチェックする仕組みができている」と、答えました。

 さらに「検査対象をこれ以上に広げる予定はないのか。湖北省、浙江省といった渡航歴の縛りが機能していない。基準の見直しについてどのように考えるか」との質問に、加藤厚労相は「サーベイランス、PCR検査についての対象を検討している。地域限定ではない対応も考えていく」と答えました。

 サーベイランスとは、感染症患者の発生情報を統一的な手法で持続的に収集・分析することです。

※サーベイランスに関するガイドラインについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002oeqs-att/2r9852000002oeyd.pdf

 PCR検査とは、ウイルスの遺伝子を増幅し、検出して特定する検査方法です。

※微生物検査のPCR法とは(日本微生物研究所)
http://www.biseibutu.co.jp/tabid/148/Default.aspx

 IWJ記者は、次のように質問しました。

IWJ記者「クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の乗客・乗員を船内にとどめたことで、感染が拡大し、海外メディアの中にはクルーズ船を『武漢に次ぐ第二の感染中心地』と報じたり、『公衆衛生危機の際に行ってはいけない対応の見本』など と批判したところもあるようです。

 WHOが渡航制限や下船の拒否などの行き過ぎた対応を取らないようにと声明を出したことも踏まえ、大臣は乗客・乗員への対応は適切だったとお考えなのか、お聞かせください」

※クルーズ船の感染拡大懸念 米当局「米国民の安全確保を」(東京新聞、2020年2月13日夕刊紙面)

 これに対して、加藤厚労相は次のように答えました。

加藤厚労相「クルーズ船の対応ということでありますけれども、これはあの私どもだけではなくて、CDC…(?)(大臣、職員に確認を求める。『アメリカのあれだ…』)CDC(アメリカ疾病予防管理センター)も、そうした対応ということで、理解をいただいているというふうに思っております。

 ただいずれにしても、あの当該クルーズ船のですね、乗員乗客の健康確保を最優先に我々は取り組んでおります。その中で、医療の提供が必要な方については、すぐに、それぞれの指定医療機関、関係する医療機関にですね、搬送するという対応もとらせていただいておるところであります。

 加えて、昨日申し上げたとおり、感染症とは別の問題として、年齢やあるいは、同じクルーズ船の中で窓のない部屋におられるなどの環境的問題、加えて基礎疾患のあるような方が、そうした空間の中に長くいるということのリスクもありますから、それについてはPCR検査を実施して、逐次、日本の国内において、 我々の指定した場所において、滞在していくという選択肢を提供させていただいているところであります」

 大臣は官僚のアドバイスを得ながらも、何とかIWJ記者の質問に回答はしましたが、CDC幹部は12日、「ダイヤモンド・プリンセス」について、「米国民の感染者がいる。症状のない人も含め、最善の対応を受けられることが最優先だ。次にどう行動するのが正しいか、国務省や在日米大使館と検討している」と懸念を表明しています。この懸念の表明は、加藤大臣の耳にまで届いているのでしょうか?「CDCと同じ対応を取っている」という言葉で、CDCの名前を出し、自らの施策を正当化した点は、CDC側の懸念をますます深めることになるのではないかと思われます。

※米CDC幹部、クルーズ船内感染を懸念 日本の対応に批判も(毎日新聞、2020年2月13日)
https://mainichi.jp/articles/20200213/k00/00m/030/021000c

 現在、横浜の大黒ふ頭に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」は、船籍は英国ですが、日本で建造された最大の客船です。その巨大さゆえに横浜ベイブリッジをくぐることができないため、大黒ふ頭の客船ターミナルに寄港しています。乗客定員2706人、乗員1100人。総トン数115875トンは、戦艦大和の2倍といわれています。

※ダイヤモンド・プリンセス
https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess/

 昨日14日、船内にとどめ置かれている3000人以上の乗員・乗客のうち、陰性が確認された80歳以上の希望者の下船が始まりました。

※陰性高齢者の下船始まる ダイヤモンド・プリンセス(神奈川新聞、2020年2月15日)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-271422.html

 昨日IWJ記者が現地を取材した際には、船のデッキに多くの人が行き交っていました。船内待機を続ける人たちは室内で過ごし、時間を決めて交代でデッキを散策しているようですが、乗客同士が自由に触れあえる様子で、「隔離」という状態とは程遠いと感じました。このような状態での船内待機を続ける意味があるのでしょうか。

 一昨日、岩上安身がインタビューを行った郷原信郎弁護士は、「BLOGOS」で次のように日本の水際対策を痛烈に批判しています。

 「ザルのような『水際対策』に頼り、『37.5度以上の発熱』、『呼吸器症状』に加えて『湖北省への渡航・居住歴』を検査の条件としていたことで、多くの感染者が『水際対策』をすり抜け、日本国内で急速に感染が拡大していたことは明らかであり、日本政府の対応の拙劣さは、全く弁解の余地がない」

 郷原弁護士はさらに、「ダイヤモンド・プリンセス」で乗員と乗客が船内に閉じ込められ、感染が拡大している状況を「常識的に見て、政府の対応は、『船内監禁感染拡大事件』と言ってよい大失態だ」とも指摘しています。たしかに、後日「監禁」された乗客から国が訴えられる事態も大いに考えられます。

※ 国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を~新型肺炎危機対応のため超党派で大連立内閣を(BLOGOS、2020年2月14日)
https://blogos.com/article/436164/

 一方、東京医師会の尾崎治夫会長は、12日の定例会見でCDCのような、感染症対策をコントロールする組織をつくるべきだと訴えました。

※感染症対策で「日本版CDC」創設を提言 都医・尾崎会長(メディカルサポネット、2020年4月14日)
https://medical-saponet.mynavi.jp/news/detail.php?id=1687

 尾崎会長は国立感染症研究所と国立医療センターが密接に連携して感染症対策に取り組むための組織として、日本版CDCを提唱しています。

 これに対して内科医の久住英二氏は、「組織や箱を作れば良い、と言うものではない」と批判しています。

※久住英二医師のツイート(2020年2月14日)
https://twitter.com/KusumiEiji/status/1228082529078374400

 尾崎氏の提言は別の機会に紹介し、検討したいと思いますが、たしかに今は、新組織を立ち上げるなどといったゼネコン方面が耳をぴくつかせる話をしている場合ではありません。すでにウイルスは国境を越えて日本国内に侵入し、感染拡大を続けています。その事実を正面から見すえて全力で感染爆発を抑え込む手立てを講じるべきです。

■最も悪いシナリオの過程にある? 感染症の権威であるWHOの非常勤顧問が世界の3分の2が新型コロナウイルスに感染する恐れがあると警告! 香港大学の公衆衛生学教授も同じ見解!

 日本でも初の死亡者が確認され感染拡大の懸念が日に日に高まっている新型コロナウイルスですが、一般的に認識されている以上に事態が悪化するかも知れません。

 ブルームバーグによれば、世界保健機関(WHO)の非常勤務顧問であり感染症の権威であるフロリダ大学のアイラ・ロンジーニ教授は、中国の新型コロナウイルス感染拡大の研究を調査した上で、最終的な感染者数は数十億人に達するという試算を出したとのことです。

 また、同記事は「中国では毎日5万人が新たに感染している可能性」を示唆している専門家の試算に言及しつつ、「香港大学のガブリエル・レオン教授(公衆衛生学)も、このまま放置すれば世界の3分の2近くがウイルスに感染する恐れがあると述べていた」と報じています。

※新型コロナウイルス、世界の3分の2が感染する可能性も-専門家(日本語版ブルームバーグ、2020年2月14日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-13/Q5NCGZDWRGG401?srnd=cojp-v2

 また、英語版のブルームバーグのグラフでは、世界全体でコロナウイルスの症例が確認された場所と数、及び、世界全体の死亡者数が確認できます。例えば、昨日2020年2月14日21時時点では、感染が確認された人数は64,450人で、確認された死亡者数は全世界で1,383人です。日本列島は確認された症例数が下から2番目(10~99人)の薄いピンクで色付けされていますが、東京周辺のマップと重なっている○印(集団感染が確認されているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」であると思われます)は、3番目に高い段階(100 ~999人)にあることも分かるので、ぜひご覧ください。

※Mapping the Coronavirus – Outbreak Across the World
https://www.bloomberg.com/graphics/2020-wuhan-novel-coronavirus-outbreak/

■IWJの財政は大ピンチです! 2月1日から13日までのご寄付・カンパの実績は49万2500円で、すでに2月の後半に入りながら、月間目標額のまだ9%にとどまり、1割にも達していません! このままだと今月が越せません!! IWJのこの危機を乗り越えるため、皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します! 

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。本日は、IWJの財政状況がピンチであることを冒頭で伝えさせていただきたいと思います。

 今期第10期となるIWJは、昨期第9期に引き続き、あらゆる支出を見直し、岩上安身の報酬もそれまでの50%に削減し、1年間のご寄付・カンパの目標額を5400万円に設定しています。

 この5400万円を12か月で割ると、1か月あたりは450万円となります。期首の8月1日から1月31日までの6か月間のご寄付・カンパの目標額は、2700万円ですが、この間のご寄付・カンパは2065万8919円にとどまり、約634万1081円の不足となっています。

 このため、2月1日以降の今期第10期の残り6か月間で、3334万1081円が集まらなければ、今期の目標額は達成できません。これは、1か月あたりの平均にすると、555万6847円となります。2月からのご寄付・カンパの目標額は、毎月約556万円となります。

 1月は昨年12月末までのご寄付・カンパの不足分から1か月あたりの目標額を約516万円としていましたが、目標額の53%である274万9500円にとどまりました。

 また、2月1日から13日まで13日間のご寄付・カンパの実績(暫定)は49万2500円で、すでに2月の後半に入りましたが、月間目標額のまだ9%どまりです。これは大ピンチであると言わざるをえません。期首の8月1日から2月13日までの総額で見ても2115万1419円と、この期間の目標額の72%の達成率にとどまっています。

 期の後半に入り、特に1月、2月に入ってからの、IWJの財政はますます厳しくなっています。どうか、皆様からのご支援をよろしくお願い致します!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
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 特定のスポンサーをもたないことで、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。2月13日現在の会員数は4950名様です。会員の人数が増えれば、IWJの経営はそれだけ安定します。早く5000名様に再到達したいと願っています。

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■<今後の岩上安身によるインタビュー>岩上安身は2月20日と21日には、北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏へインタビューを録画で行います! 録画配信の日時は決まり次第お知らせいたします。

 岩上安身は2月20日と21日、北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏へ、集中して連続インタビューを行います。西尾氏には、原発・放射線被曝とがんについてお話をうかがいます。

 このインタビューは録画での収録となります。録画配信の日時など、詳しくは決まり次第お知らせいたします。

■IWJでは記事の寄稿、写真や動画の投稿、情報の提供もお待ちしています!ぜひIWJまでお問合せください!

 京都市長選挙において、著名人の了解なし顔写真を使用し、「反共」の新聞広告を掲載したとされる門川大作候補陣営。「虚偽事実の流布を禁じた公職選挙法違反ではないか?」と門川候補に直接迫った、フリージャーナリストの横田一氏の寄稿記事はもうお読みになりましたでしょうか。

※【特別寄稿】「福山和人候補が市長になれば京都市庁舎に赤旗が立つ」!? 京都市長選で現職・門川大作候補の総決起大会で支持団体会長の立石義雄・京都商工会会頭が「反共」新聞広告に続き、嘘八百の反共演説! 2020.2.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/466411

 横田氏は、IWJへの常連の寄稿者ですが、先月、IWJに初登場してくださったのは、元共同通信記者でフリージャーナリストの加治康男氏です。 加治氏からは「改憲への意欲は、安倍首相の最大の虚言だ」という驚くべき内容の記事が寄せられました。

 安倍晋三氏の改憲への執着は、右翼を欺くための虚言・ポーズに過ぎず、「改憲をやる」と言って右派・保守をひきつけておいて、決して改憲はせず、米国の指示に従い続けている。右派は安倍晋三氏の「改憲やるやる詐欺」に欺され続けている、という驚愕の指摘を綴ったレポートです。

※【特別寄稿】驚愕の分析!! 改憲への執着ポーズは安倍総理最大のハッタリ!? 安倍晋三の「正体」は「右翼」をも裏切る売国奴!? 2020.1.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465850  

 このようにIWJは、外部のライターからの寄稿、写真や動画の投稿、情報の提供やネタ・企画の持ち込みなどもお待ちしています。

 もちろん掲載する責任はIWJが負いますので、ネットの掲示板のように中身が何であろうと、自由に投稿・掲載できるというわけではありません。内容に関しては事前に打ち合わせ、確認等をした上で、IWJのウェブサイト等で公開させていただいています。また、寄稿してくださった方には、原稿料などの謝礼もお支払いしています。

 寄稿記事、写真、動画情報などがございましたら、まずは下記のメールにてご連絡ください。お待ちしております。

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■【スタッフ募集・テキスト班】「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わって頂ける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任を持って携わっていただける方の時給は、これまで1350円からのスタートとしていましたが、新年より1500円からのスタートと、大幅にアップすることにいたしました!

 パワポ作成には書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集しています。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業は、パワポ作成の担当にかかわらず、すべてのテキスト班スタッフの共通の仕事となります。パワポ作成には関われないが、他のテキスト班の業務は可能という方は、時給1300円からのスタートになります。

■【スタッフ募集・動画班】YouTube用動画編集の経験者優遇! 時給1300円~にアップしました!

 動画班ではYouTubeにアップする動画の編集経験者を募集しています。取材内容を把握し、必要なカットを無駄なくつなぐ編集センス、視聴者の目を引く効果的なサムネイルデザイン、発言者のセリフを伝える字幕、場面を盛り上げる効果的な音楽などでIWJのYouTubeアカウントを盛り上げてください!

 経験・技術のある方はこれまで時給1200円からのスタートでしたが、新年から時給1300円からのスタートにアップしました!

■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~

 IWJではカメラを持って現場へ行き、中継と取材を行う記者を募集しています。機動力が求められますので、運転免許をお持ちの方、特に運転に慣れている方は大歓迎です。体力のある方であれば、男女は問いません。

 動画未経験の方は時給1100円からのスタートになります。また、取材した動画に添える記事も書ける方は、時給1200円からのスタートとなります。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~

 事務班は電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、イベント開催の準備など、IWJの中核となる岩上安身のスケジュール管理という、まさに屋台骨となる重要なお仕事です。

 ハドル班は岩上安身以外の記者・カメラマンの中継のアポ取りや取材の手配をしたり、再配信や録画配信の予定を立てるのが主なお仕事です。こちらのお仕事の希望者も募集しています。IWJのヘビーユーザーで過去のコンテンツをよく知っているという人には有利な職種です。

 時給1150円からのスタートですが、特にスケジューリングの実務経験のある方、企業の秘書・マネージャー業種の経験のある方は、時給1200円以上からのスタートと、さらに優遇します!是非ご応募ください!

■【スタッフ募集・その他条件】週休2日、深夜割増あり、契約社員・正社員制度有り、社保あり、退職金制度有り、交通費・経費は別途支給、PCやカメラ、中継機材はIWJが用意します!

 すべての班に共通して、スタート時はアルバイトとなりますが、実績次第で契約社員、正社員への昇格が可能です。正社員の定年は65歳で退職金も会社として積み立てています。

 また、通勤交通費や業務中に移動した交通費、および仕事上必要になった経費やカメラ・PCなど必要な備品も会社が別途支給します!

 なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。

 メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。

 IWJでは、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などはありません!

(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。

 裁量労働制の問題については、岩上安身による明石順平弁護士へのインタビューをご覧ください。

※「低賃金・長時間労働」その結果としての「過労死」の元凶は「残業代不払い」!! ~「裁量労働制」が労働者を殺す!~岩上安身によるインタビュー 第979回ゲスト『人間使い捨て国家』著者・明石順平弁護士 前編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465264

■【スタッフ募集・在宅テレワーク】IWJでは在宅テレワークのスタッフも募集します! 地方にお住いの方、東京近郊で週のうち何日かは出勤、残りは在宅で、という働き方も可能です。ぜひご応募ください!

 IWJではテキスト班、動画班、事務ハドル班などの一部で在宅テレワークでの働き方を進めています。

 テキスト班はリサーチや記事執筆、岩上安身のインタビューのパワーポイント作成や、この日刊IWJガイドの執筆などをお願いします。

 動画班は、お住いの地域での中継スタッフをお願いします。動画編集が得意な方であれば、YouTubeのIWJアカウント「Movie Iwj」用の動画編集をお願いいたします。

 事務ハドル班は、岩上安身のインタビューのアポイントやIWJの日々の中継の手配、取材交渉などをお願いいたします。

 首都圏近郊にお住まいであれば、週のうち何日かは事務所に出勤、残りは在宅テレワークという働き方も可能です。地方にお住いの方でも、また、首都圏でも都心までは遠距離で毎日通うのは大変、という方でも、ぜひご応募ください!

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

■【スタッフ募集・インターン】IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! ポストドクターの方も含めて、報道に興味ある学生の方は、上記応募フォームより、ぜひご応募ください!

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、西谷恵、城石裕幸、木原匡康、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/