日刊IWJガイド「政府統計の『捏造』は明らか!? 岩上さんによる『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビューを2夜連続再配信!」2018.11.15日号~No.2254号~(2018.11.15 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 日銀がGDP算出の元データ提供要請を内閣府は拒否! 政府統計の「捏造」がバレてしまうからか!? 本日午後8時より、岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビューを2夜連続再配信!
┠■【中継番組表】
┠■ペンス米副大統領が、日米2国間貿易交渉はFTA交渉であることを安倍晋三総理に直接突きつけた! しかし、NHKはペンス副大統領の「FTA」発言を「改竄」!?
┠■<玉城デニー沖縄県知事訪米取材>辺野古阻止の具体的な助言よりも、動いているアジア情勢についての意見交換!? ワシントンD.Cで玉城デニー知事、有識者との面談後の囲み会見
┠■外国人労働者受け入れ、5年で最大35万人! 外国人実習制度と同じ構造的な問題を残したまま、問題はさらに深刻化!? 入管改正案は政権と経団連の共犯!?
┠■<お知らせ>
┠―■今月は15日!会費のご納付をお忘れの方、お急ぎください!! 8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! どうかご支援をお願いいたします!
┠―■11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を検討中! ただ今、ファンドレイジング・イベントに関するアンケートを行っています!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~ 日銀がGDP算出の元データ提供要請を内閣府は拒否! 政府統計の「捏造」がバレてしまうからか!? 本日午後8時より、岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビューを2夜連続再配信!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 第2次安倍晋三政権が発足して以降、日本の名目GDP(国内総生産)は素人目に見ても不自然に見えるほど大幅に増加しましたが、ここにきて内閣府が発表するGDPの数値の精度に対する信頼が大きく揺らいでいます。

 11月13日付の日本経済新聞によると、日銀はGDPなどの基幹統計に対して不信を募らせ、独自に算出するため、元データの提供を内閣府に要求しているといいます。内閣府は一部のデータを提供しましたが、「業務負担が大きい」として、日銀の要請を拒絶しています。官邸に直結し、その手足として動く不透明な官庁・内閣府らしい、不穏な動きです。

※政府統計、信頼に揺らぎ GDPなど日銀が不信感(日本経済新聞、2018年11月13日)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO3767517012112018EA1000?unlock=1&s=3

 安倍晋三政権は、「名目GDPは過去最高の50兆円増加した」、景気拡大期間が「戦後最長(6年1ヶ月)に迫っている」などとして、「アベノミクスの成果」を大げさに強調してきました。しかし、これまでIWJがお伝えしてきたように、政府統計の「捏造」疑惑や、名目GDPの「粉飾」疑惑があることを忘れてはいけません。今回の日経の報道は、政府と日銀は一体と見られていたものの、実は亀裂が走っていた、というスクープです。

 そこで、本日午後8時から、2017年12月14日に行われた、岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビューの前編を、冒頭のみフルオープンで、その後は会員限定で再配信します! 明石弁護士によると、安倍政権下におけるGDPの数値は「かさ上げ」が行われている疑いが濃厚で、2016年12月に実施されたGDP統計の改定の中身が非常に不透明で、改定後、名目GDPが急激に上昇しているといいます。

 政府がこのようなムチャクチャな「捏造」を行ってまで安倍政権を延命させようとするのは、いったいなぜなのでしょうか? 安倍政権によるゴリ押しの憲法改悪、つまり、 #ヤバすぎる緊急事態条項 の加憲を、何が何でも実現させるためではないでしょうか? 緊急事態条項は日本という国家を一挙に軍事的属国に作り変えてしまう「魔法の杖」です。そんな「杖」を最も必要としているのは、中国から覇権を奪われつつある米国の軍部でもあり、彼らの意思により、日本を「鉄砲玉」にするための、改憲が発議されようとしているのではないでしょうか? 岩上さんは、今の日本の危機を次のように訴えています。

 「ものすごくやばいと、前々から番組で訴えています。戦時国債を乱発していた戦争末期に匹敵します。安倍政権が狂ったように突進する改憲は、中国との戦争を想定してのものですが、戦争の前にアベノミクスにより日本は財政破綻してしまうでしょう。他国に操作される傀儡政権がいかに無能で無責任か」

 「戦争に至る前に財政破綻して日本が沈没する。安倍のようなホンモノのバカに政治も経済もましてや軍事など指揮する権力を与えてはならない。我々日本国民全員の生存が危機に瀕する。緊急事態条項などもってのほか」

※岩上安身ツイート(2018年11月14日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1062641977139712000

※岩上安身ツイート(2018年11月14日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1062646229086027776

 岩上安身による明石弁護士インタビューは、以下のURLよりご覧ください!

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【政府統計の嘘を暴く!シリーズ特集再配信 1・IWJ_Youtube Live】20:00~「衝撃のGDP『粉飾』疑惑!! 名目GDP『かさ上げ』トリックにより『アベノミクスの成果』は捏造されていた!? 岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビュー(前編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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 また、明日午後8時からは、岩上安身による明石弁護士インタビュー後編を再配信します! ぜひ、こちらもあわせてご覧ください!

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◆中継番組表◆

**2018.11.15 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh6・DC】1:15頃~「玉城デニー沖縄県知事・訪米同行取材 ~日本大使館到着の模様と杉山晋輔大使との面談後の囲み取材」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach6

 基地問題をはじめとする沖縄の実情や自身の考え方などについてアメリカに幅広く発信するため、11月11日から訪米中の玉城デニー沖縄県知事。IWJ記者による同行取材4日目の本日は、日本大使館前から中継します。(囲み取材は1時50分頃から開始予定です)
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【IWJ・エリアCh6・DC】2:40頃~「玉城デニー沖縄県知事・訪米同行取材 ~連邦議会調査局(CRS)到着の模様と連邦議会調査局関係者との面談後の囲み取材」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach6

 基地問題をはじめとする沖縄の実情や自身の考え方などについてアメリカに幅広く発信するため、11月11日から訪米中の玉城デニー沖縄県知事。IWJ記者による同行取材4日目の本日は、連邦議会調査局(CRS)前から中継します。(囲み取材は3時30分頃から開始予定です)
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【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【政府統計の嘘を暴く!シリーズ特集再配信 1・IWJ_Youtube Live】20:00~「衝撃のGDP『粉飾』疑惑!! 名目GDP『かさ上げ』トリックにより『アベノミクスの成果』は捏造されていた!? 岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビュー(前編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

  2017年12月に収録した、 岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビュー(編集版)の前編を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407610

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◆中継番組表◆

**2018.11.16 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0

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【政府統計の嘘を暴く!シリーズ特集再配信 2・IWJ_Youtube Live】20:00~「衝撃のGDP『粉飾』疑惑!! 名目GDP『かさ上げ』トリックにより『アベノミクスの成果』は捏造されていた!? 岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビュー(後編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

  2017年12月に収録した、 岩上安身による『アベノミクスによろしく』著者・明石順平弁護士インタビュー(編集版)の後編を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407610

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

櫻井よしこ氏は、なぜ司法に「特別扱い」されたか? 改憲運動を草の根で推進する「日本会議の広告塔」だからではないか!? 11.9
植村隆氏裁判札幌地裁判決後の報告集会でIWJ代表・岩上安身が緊急事態条項の加憲に警鐘を鳴らす!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435398

「生臭い話はしていない」!? 橋下徹氏、前原誠司氏との会談について小沢一郎代表が両氏との政界再編工作を否定!
IWJの質問に「国の基本・国民の生活の基本の関わる問題に一致しないと組めない」!〜11.13 自由党代表記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435574

ヨーロッパ会計検査院はPPPを凍結勧告!? 自治体に「請願」文書を提出しよう!!
水道法改悪案をみんなで潰そう!!~オールジャパン学習会「私たちの命の源が危ない 水・種子・食の安全を守ろう!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433944

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■ペンス米副大統領が、日米2国間貿易交渉はFTA交渉であることを安倍晋三総理に直接突きつけた! しかし、NHKはペンス副大統領の「FTA」発言を「改竄」!?

 ペンス米副大統領は11月13日、安倍晋三総理と首相官邸で会談し、会談後の共同記者会見で、「2国間交渉は間もなく始まる。この協定は物品だけでなくサービスも含めた重要分野の条件を整備し、アジア太平洋地域の模範になると自信を持っている」と語りました。日米2国間貿易交渉について、日本政府は「TAG(物品貿易協定)」であり、「FTA(自由貿易協定)ではない」と言い張ってきましたが、ペンス副大統領は、「物品だけでなくサービスも含めた」協定であることを安倍総理の前で明言しました。2国間交渉はあくまでもFTA交渉であることを、安倍総理に直接突きつけたといえます。

※日米交渉 物品以外も 米副大統領会見で表明 兵器購入迫る(しんぶん赤旗、2018年11月14日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-14/2018111401_02_1.html

 西村康稔官房副長官は13日、共同記者会見で「ペンス副大統領はFTAとは言っていない」と強調しました。さらに、共同記者会見を報じたNHKは、驚くべきことに、ペンス副大統領が発言した言葉を「FTA」と同時通訳が伝えたことについて、「FTA・自由貿易協定」は誤りとし、正確には「2国間による貿易協定」であるとわざわざ「訂正」しました。

※自動車関税、日米通商交渉中の回避確認 詳細控えたい=西村官房副長官(ロイター、2018年11月13日)
https://jp.reuters.com/article/pence-abe-trade-idJPKCN1NI0DT

 「物品だけでなくサービスも含めた」協定は事実上の「FTA」ですし、さらにペンス副大統領は12日、日米2国間協定は「free-trade agreement」、つまり「FTA」であることを明言しています。ペンス副大統領本人が「FTA」と発言しているものを、「FTAではない」と「訂正」してしまうのですから、これは「訂正」などというシロモノではなく、白昼堂々の「改竄」としかいいようがありません。

※ペンス米副大統領ツイート(2018年11月12日)
https://twitter.com/VP/status/1061938083854200833

 いつまで米国の傀儡政権とそのプロパガンダ放送たるNHKのあざといごまかし、犯罪的なペテン、悪質な嘘八百をこの国の国民は受け入れ続けるつもりなのでしょうか!? これまで岩上さんは、NHKの報道姿勢を徹底的に批判してきました。ぜひ、下記のインタビューをご覧ください。

※「みんなのNHK」から「安倍政権のNHK」へメディアへの政治権力の介入〜元NHKプロデューサー・永田浩三氏に岩上安身が聞く 2014.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/188812

※「お前勘ぐれ(察しろよ)」と、またいつもの安倍氏独特のおかしな日本語で「忖度」するよう要求!? NHK番組改変事件でかいま見た、安倍晋三という政治家の本質 元NHKプロデューサー永田浩三氏に岩上安身が再びインタビュー(後編) 2014.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/205343

※「見識なき会長」「サラリーマン化した記者」…大本営発表から再出発を誓ったはずのNHKの“リアル” 〜内部事情を実名告発! NHK現役プロデューサーに岩上安身が訊く! 2015.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/244020

 NHKをはじめ、日本国内の主要メディアは、安倍政権による「売国」ともいうべき通商政策を批判しないどころか、擁護さえしながら、その一方で、米国に貿易戦争を仕掛けられた中国が次々と対抗策を講じ、著しい経済成長を維持していることをまともに報じていません。

 岩上さんは本日15日、こうした問題について中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に第3弾となるインタビューを行い、詳しくお話をうかがう予定でした。

 しかし、岩上さんは北海道での植村隆氏裁判の取材を終え帰京してから、溜まりに溜まった疲れが一気に体調に影響してしまったためか、舌扁桃腺炎にかかってしまいました。喉の腫れ、咳、発熱、全身の倦怠感などがひどく、今回の田代氏インタビューは延期せざるをえなくなりました。

 岩上安身による田代氏インタビューの配信をお待ちしていた皆様には大変申し訳ございませんが、岩上さんが少しでも早く本調子を取り戻すためにも、どうかご了承ください。岩上安身による田代氏インタビュー第3弾は、詳細な日程が決まり次第、改めて告知いたします。

 覇権を失いつつある米国については、ぜひ、以下のインタビューをご覧ください。

※米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー! 2018.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434358

※トランプ政権は11月6日の中間選挙を乗り切る!? 没落する帝国・米国と急激に台頭してきた中国との覇権争いの激動下で日本はどうすべきか!?~10.18岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 2018.10.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434122

■<玉城デニー沖縄県知事訪米取材>辺野古阻止の具体的な助言よりも、動いているアジア情勢についての意見交換!? ワシントンD.Cで玉城デニー知事、有識者との面談後の囲み会見

 初訪米のニューヨークでの二日間に「大いに手ごたえを感じた」と語った玉城デニー沖縄県知事は、11月13日、米国の政治の中心地である首都ワシントンD.Cに移動しました。この日は、米国内で大きな影響力を持つシンクタンク、ブルッキングス研究所のマイケル・ オハンロン研究員、日本の外交政策を研究しているシエラ・スミス氏、そしてジョージ・ワシントン大学のマイク・モチヅキ准教授という、3人の有識者との面談が行われました。

 最初に訪問したブルッキングス研究所で、玉城知事が「沖縄基地の問題に長らく関わりを持ってきた」と語るマイケル・オハンロン氏との面談を終えた後、ワシントン現地時間午後3時ごろから、囲み会見が行われました。オハンロン氏と具体的にどのような話をしたのかとの記者の質問に、玉城知事は「沖縄県が辺野古の埋め立て承認を撤回していること、政府が法の趣旨を捻じ曲げて撤回を取り消したことを伝えました」と答えました。

 オハンロン氏からの返答について、玉城知事は「米国と中国の貿易をはじめ、いろいろな動きが複雑化している状況の中で、お互いが丁寧に情報収集して共有する必要性について確認しました。また、基地問題というハードパワーの話と、貿易というソフトパワーの話が、幅広くつながっているということで話を聞かせていただきました」と答えました。

 ジャーナリストの横田一氏は「軟弱地盤問題については、どう説明されて、オハンロン氏の反応はどうだったんでしょう?」と質問しました。玉城知事は「具体的な細かい話ではなくて、今年に入って各国首脳が話し合いを持つなど、20年前から大きく変わっているアジアの状況も含めて、いろいろなことについてお話しを聞いたということです」と答えました。

 横田氏は「欠陥基地になる恐れがあるということは、米国側は認識していないのですか?」と続けて尋ねましたが、玉城知事は「そのことについては、話は出ませんでした」と答えるにとどまりました。

 次の予定が迫っているためなのか、沖縄県職員が「最後の質問でお願いします」と告げました。囲み会見が始まって、まだ5分も経っていません。かまわず琉球新報の記者が、かつて辺野古の代替案を提案していたオハンロン氏が今現在、どう考え、米国の動きをどう見ているかについて質問しました。 
 
 玉城知事は「オハンロン氏の話では、ペンタゴンはかつてほど普天間や辺野古にフォーカスしてはおらず、もっと大きな範囲で物事を考えているようです」と答えました。IWJ記者が「その大きな範囲というのは?」と聞くと、先ほどの県職員が「ありがとうございました!」と言って質問を打ち切ろうとしました。

 それを制止して「どうぞどうぞ」と質問を促したのは玉城知事本人でした。IWJ記者が「今の、朝鮮半島の状況が変わっていることなども含めてでしょうか?」と尋ねました。玉城知事は「中国や朝鮮半島や台湾、その辺りも全部含めて。おそらくもっと広い範囲で、ロシアやヨーロッパも入っていたかも知れませんが、私は、沖縄を中心としたアジア全体という意味合いで受け取りました」と答えました。

 続いてマイク・モチヅキ准教授との面談後に、ワシントン現地時間午後6時より行われた囲み会見で、IWJ記者が「明日はいよいよ国防総省に行かれるんでしょうか?」と質問すると、玉城知事「はい、その予定です」と答えました。今回の訪米の最終日となる14日は、国務省、国防総省、連邦議会調査局(CRS)での面談が決定しています。具体的な面談者については、同行メディアにも、まだ発表されていません。その他、上院議員、下院議員との面談も調整中とのことです。

 日米両国と沖縄県との3者会談など、辺野古新基地建設阻止へ向けて訴え続けてきた案に関して、玉城知事は、何らかの具体的な成果を持ち帰ることができるのでしょうか? いよいよ米国側の当事者と渡り合う14日のワシントンD.C。玉城知事の訪米は、最終日に最大の山場を迎えます。

玉城知事の訪米関連のツイキャスの動画は、下記URLのライブ履歴よりご視聴ください。
※IWJ_AreaCh6 ライブ履歴
https://twitcasting.tv/iwj_areach6/show/

※また、玉城知事訪米取材の実況ツイートは、下記URLでご覧になれます。
https://twitter.com/IWJ_AreaCh6

■外国人労働者受け入れ、5年で最大35万人! 外国人実習制度と同じ構造的な問題を残したまま、問題はさらに深刻化!? 入管改正案は政権と経団連の共犯!?

 入管法改正案の審議が衆議院本会議で始まりました。入管法改正案の趣旨は、生産年齢人口の減少への対応として外国人労働力を受け入れることです。生産年齢人口とは15歳から64歳の年齢層のことで、1995年をピークにこの層が減少の一途をたどっています。

 1995年には約8700万人いた生産年齢人口が2015年には約7600万人まで減っており、この約20年間で生産年齢人口は1000万人も減少しています。この傾向は少子化が続いてきたため、これから先も続くことが予想されており、2030年には約6800万人、2040年には、約5800万人、2050年には約5000万人、2060年には約4400万人まで減少すると総務省は推計しています。

※総務省平成28年度版 情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc111110.html

 この生産年齢人口の減少に対応して経団連は、2018年10月16日に発表した「外国人材の受入れに向けた基本的な考え方」の中で、次のように政府方針を評価しています。

 「今回の政府方針は、特に社会生活や産業基盤の支え手の確保という課題に、スピード感をもって正面から取り組むものであり、経団連の考え方と軌を一にしたものと受け止めており、また、わが国の経済・社会基盤を維持する中小事業者が直面する深刻な人手不足の声にも真摯に対応したものである」

 ここで言う「今回の政府方針」とは、2018年6月に閣議決定した「経済財政方針と改革の基本方針2018」を指します。

※外国人材の受入れに向けた基本的な考え方(経団連、2018年10月16日)
http://www.keidanren.or.jp/policy/2018/086.html

 野党や連合の神津里季生会長すら批判する政府の拙速な進め方を、経団連は「スピード感をもって正面から取り組む」と評価しているのです。本当に「スピード」感が必要ならば、人口推計は、はるか昔から現在の状況を予想しており、もっと早く少子化対策のために手を打つべきだったはずです。経団連の唱える「スピード」とは別の所に思惑があります。

 政府の入管法改正案と経団連の考え方は、考え方の内容ばかりか、進め方の「スピード」まで一致している点に注意が必要です。この入管法改正案が、いったい誰のためのものなのか、如実に物語っているからです。

※入管法改正「進め方拙速」 連合会長が批判(東京新聞、2018年11月1日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018110101001427.html

 政権と経団連が共同で進めている入管法改正案は、どの業種に何人受け入れるのか、審議が始まった段階では何も決まっておらず、とりあえず、来年4月施行に間に合わせようという出口ありきのものです。

 野党の批判にしぶしぶ応える形で昨日14日の衆院法務委員会理事懇談会で政府が示した規模は、新制度を導入する初年度の2019年度に14業種で最大約4万8千人、5年間で最大約35万人と試算しています。安倍晋三総理は、5年ごとに業種別の受け入れ見込み人数を示し「上限として運用する」と答弁しています。

※外国人労働者受け入れ、5年で最大35万人 政府試算(朝日新聞、2018年11月14日)
https://www.asahi.com/articles/ASLCG454QLCGUTFK00D.html

 この入管法改正案の本質的な問題は、労働問題です。この入管法改正案で新しく創設される在留資格「特定技能」には(1)一定の知識・経験を要する「1号」(通算5年まで、家族帯同不可)(2)熟練した技能が必要な「2号」(在留期間更新可、配偶者と子の帯同可)の2種類あり、技能実習生は3年(最長5年)の実習を終えると、無試験で1号を取得できるようになります。

 これは、現在、低賃金や契約違反など多くの欠陥を持ち、人権侵害や奴隷的労働が横行する現在の外国人技能実習制度の欠陥が、そのまま、新制度にも引き継がれることを意味します。外国人技能実習制度の問題解決に向けた具体的な取り組みが、この入管法改正案には反映されていないため、外国人技能実習制度と同じ構造の問題が改正入管法にも発生する可能性が高いのです。

※出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律(案)新旧対照条文(法務省、2018年11月2日国会提出)
http://www.moj.go.jp/content/001273528.pdf

 こうした構造的な労働問題になんら手を打たないまま、5年で最大35万人の外国人労働者を受け入れるというのです。構造が変わらず、しかも、問題が深刻化するのは誰の目にも明らかではないでしょうか。

■<お知らせ>
■今月は15日!会費のご納付をお忘れの方、お急ぎください!! 8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! どうかご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 10月のご寄付・カンパは202件、353万4433円で目標額の79%となりました。あいにく目標額には到達しませんでしたが、目標達成率は今期では最大となりました。心よりお礼申し上げます。

 10月のご寄付・カンパの目標達成率が8月、9月よりも上向きはしたものの、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間をトータルすると、ご寄付・カンパの目標達成率は63%にとどまっていて、IWJの存続が危ぶまれる深刻な状況です。

 年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと、人件費を含む支出が大赤字となってしまいます。今のペースが続いたと仮定すると、年間で3,000万円強の赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

 また、11月1日から13日までのご寄付・カンパは146件、381万700円となっています。私たちのご支援の呼びかけに応じてくださったみなさま、本当にありがとうございます。

 なお、IWJは、記者を一人派遣して、現在訪米中の玉城デニー沖縄県知事に同行取材を行っています。

 ニューヨークやワシントンDCでは、特に宿泊費が驚くほど高く、安いホテルを選んでも一泊3万5000円ほどかかってしまいます。往復の航空券もなるべく安いものを探して選んでいますが、それでも現時点での概算で、40万円以上必要になります。

 玉城知事が米国の政府関係者を相手に直接、辺野古新基地建設反対を訴えるということは、日本が米国から独立した真の主権国家になる道を切り拓く大きな第一歩となり、歴史的な大転換点となる可能性さえあるのではないか。私たちはそうした期待と希望を捨てずにいます。

 この歴史的に重大な出来事をIWJは取材を敢行し、皆様に詳細にお伝えしてまいりますので、どうか、緊急のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、ご寄付・カンパをいただいたみなさまのお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきましたみなさまへの感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。2018年10月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。

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2018年10月

S.M.様
徳山匡様
炭谷克己様
鈴木平和様
石賀忠勝様
人見 宗雄様
K.M.様
S.E.様
K.M.様
橋本 忠雄様

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 みなさま、本当にありがとうございます。頂戴いたしましたご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください!一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 今日は15日です! IWJでは、毎月15日の時点で、会費が未納になっている方へのサービス提供をいったん停止させていただいております。滞りなくサービスをご利用していただくためにも、どうぞ、会費のお支払い状況をご確認ください。

 もちろん、納付が確認され次第、すぐにサービスは再開させていただきます。会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します。」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

■11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を検討中! ただ今、ファンドレイジング・イベントに関するアンケートを行っています!

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を考えています。そこで皆様にご相談があります!

 これまでのファンドレイジング・イベントは特定のテーマに絞ることはせず、様々な分野の識者をお招きしてお話していただくやり方でした。テーマは多様で、顔ぶれも多彩でしたが、内容がバラエティ豊かであっても、深く掘り下げられなかったり、人数が多い分、コストがかかり過ぎたりしました。

 今回のファンドレイジング・イベントの開催に際しては、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方を3名から4名ほどお招きし、シンポジウム形式で進めていく方法も検討しています。

 一つのテーマを掘り下げるシンポジウムと、今までのように、多様性のあるバラエティ豊かなイベントと、参加を希望される皆様はどちらをご希望か、またお話をうかがいたい識者について、テーマの設定についても、皆様のご要望をお聞きしたいと思います。

 ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1Pw-BQUaRe7WIuRV8lc-vKe0LZ4njOgLPhr4ipD8aqVp_8w/viewform

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、上杉英世、尾内達也、川上正晃、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/