日刊IWJガイド「新春☆2018年もIWJをどうぞよろしくお願いいたします!岩上安身より皆さまへご挨拶申し上げます」2018.1.1日号~No.1935号~


■■■ 日刊IWJガイド「新春☆2018年もIWJをどうぞよろしくお願いいたします!岩上安身より皆さまへご挨拶申し上げます」2018.1.1日号~No.1935号~ ■■■
(2018.1.1 8時00分)

 皆さま、2018年の新年、明けましておめでとうございます。ジャーナリストでIWJ代表の岩上安身です。

 昨年は、IWJは厳しい財政状況が続きましたが、多くの方々からの厚いご支援を賜り、どうにか1年を締めくくることができました。衷心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 さらなる激動が予想される本年2018年ではありますが、引き続き、IWJをお引き立てくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 朝鮮半島での緊張が高まる中、まるでその危機を奇貨とするかのように、安倍政権は、対米従属・軍事国家化の方向へますます歩を進めつつあります。報道への規制が強まっているのか、はたまたメディア側の忖度なのか、恐らく両方だと思われますが、本来は、国民の側にあって、大切な事実を調べたり伝えたりするべきマスメディアは、NHKを筆頭にほとんど「死に体」と言っても過言ではありません。

 このような状況であるからこそ、IWJは今年も、「真実を伝えるメディア」として懸命に走り続けてまいります。

 年末年始の見馴れた風景ですが、大手メディアは今年も、のんびりした話題を提供しています。ところが世界では、もちろんこの日本でも、人々の権利を削ぎ、弱者をさらに貧困に追いやり、憲法の改悪や、軍備の増強、そして権力者に都合のいい体制の整備が進んでいきつつあります。

 日頃、IWJをご支援いただいている方々は、言うまでもなく、危機感をお持ちでいらっしゃることと思います。こうして着々と進む「戦争遂行体制」の整備に警鐘を鳴らし、言論で対抗していくことは、ますます、大切になってきています。

 昨年10月の衆院選で、改憲勢力が3分2議席を獲得しました。遠からずのタイミングで、安倍政権は憲法改正の発議を仕掛けてくるでしょう。憲法9条3項の「加憲」による自衛隊明記が取り沙汰されていますが、本丸は「緊急事態条項」です。これ一つで、永久独裁が完成してしまう、まさに「ナチスの手口」そのものです。野党もメディアも国民も知識人たちも、残念ながらこの「緊急事態条項」への危機感が、あまりにも低すぎます。

 昨年一年を振り返ると、この危機的状況はいっそう浮き彫りになります。

 トランプ政権が誕生して以来、安倍政権は忠犬のように「米国と100%ともにある」と豪語してはばかりません。米朝の間で緊張が高まり、北朝鮮によるミサイル発射実験が繰り返されると、安倍政権はメディアを利用して「北の脅威」を煽りに煽ってきました。無意味な「Jアラート」や避難訓練の実施などは、まさに、国民に恐怖を植えつけ、敵対心を煽るための「竹槍訓練」でしかありません。

 一方で国内を見れば、「森友学園」問題や「加計学園」問題、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏によるジャーナリスト・伊藤詩織さんへの準強姦罪・もみ消し疑惑など、「アベ友疑惑」が次々と発覚。国民の目を避けるようにして、共謀罪も強行成立させられました。

 野党やマスコミ、そしてもちろんIWJも追及をしてきましたが、安倍政権にとって大打撃となるどころか、安倍政権は一時的に支持率を落としたものの、10月の衆院選では再び自公が大勝することとなりました。

 与党が改憲発議が可能な3分の2の議席を占めるのを、なぜ野党ははばむことができなかったか。理由は様々あげることができるでしょうが、最大の原因は野党共闘がならず、分断されてしまったことにあります。野党共闘を分断した最大の立役者は、極右論者として知られ、希望の党を率いる小池百合子都知事と、民進党内の右派のリーダーとして知られた前原誠司元代表の2人でした。

 この2人が結託して、野党共闘から共産党やリベラル派議員を排除し、民進党を分裂に導いたことが、与党大勝を導いた決定的な要因だったと言いきって間違いないと思います。結果的に、枝野幸男氏率いる立憲民主党が野党第一党となり、今後の国政において大きな鍵を握ることとなりました。

 そうこうしている間にも、朝鮮半島情勢は悪化し続け、朝鮮戦争再開は間もなく、などとも取り沙汰されています。いつ現実になっても、おかしくはありません。

 米国に完全追従する安倍政権下の日本は、米国本土の防衛のために北朝鮮のミサイル基地に対して先制攻撃し、「矛」の役割を果たすと同時に、米国本土やグアムの米軍基地に届く北のミサイルを撃ち落とす「盾」の役割も担わされ、挙句の果てに、北朝鮮の報復攻撃を受ける「役割」を押しつけられようとしています。核ミサイルが飛んでくれば、日本は壊滅です。「頭を抱えてしゃがみこむ」という「避難訓練」など、何の意味もありません。

 私たちは、北朝鮮のミサイル攻撃を受けた場合の被害想定を算出した、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」の試算や、核兵器の使用の危機が高まっていると指摘するスウェーデンの独立系シンクタンクの報告書を、独自に全文仮訳しました。

※北朝鮮の核攻撃を受けたら東京だけで最大800万人を超える死傷者シミュレーションも!米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」の試算をIWJが全文仮訳! 2017.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407691

※核兵器の使用が数か月以内に起きる!? スウェーデンの独立系シンクタンクで発表された衝撃の報告書をIWJが全文仮訳! 朝鮮戦争の再開がカタストロフィーに至る危機感が世界中で広がっている! 2017.12.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408293

 また、現在、スタンフォード大学のスコット・D・セイガン教授らによる、核使用に関する米国市民の意識調査「イランの中の広島再訪」の抄訳も鋭意作成中です。

 さらに、年明け以降は、1月9日に東京大学名誉教授の板垣雄三氏へのインタビューを予定しており、米国による北朝鮮とイランの「両睨み」状態について、詳しくお訊きする予定です。ぜひ、ご視聴ください。

 本日は2本のテキスト記事をアップしました。ひとつは今まさに独立問題で揺れているカタルーニャについて、スペイン在住のIWJフアン氏からいただいた寄稿です。今回の記事では、カタルーニャの独自性が近年始まったものではなく、1500年前に端を発するものであることが指摘されています。ゲルマン民族の大移動、レコンキスタ、大航海時代など、教科書に登場する歴史上のさまざまなできごとに光を当てながら、いかにしてこのカタルーニャという土地と、そこに住む人々の独立の気風が養われてきたかを照らし出していく内容となっています。世界史が好きな方にもお勧めの記事です!

※【特別寄稿】スペイン在住の筆者が見た、カタルーニャ独立運動の高まりの実態! 歴史的背景からその意味を探る(「IWJフアン」氏) 2018.1.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408889

 もうひとつは、1937年の南京事件から80年目を迎えた昨年12月13日に行なわれ、稲田朋美氏、松原仁氏、山田宏氏の3議員が登壇した極右団体の講演会、「南京攻略80年記念大講演会 外務省 目覚めよ! 南京事件はなかった」についての取材です。

 犠牲者数などに諸説はあるものの、南京を占領した日本軍が中国軍の捕虜や敗残兵、一般市民に対しての虐殺、暴行、強姦、略奪などを広く行った事件は、外務省も認める「史実」です。陸軍の資料や前線兵士の証言など、膨大な数の資料が存在し、日中両国の歴史共同研究も進むなど、否定のしようがない事実であるにもかかわらず、いまだにこれを「作り事」と言ってはばからない政治家が少なからずいるということに、暗澹たる気持ちになります。

※稲田朋美氏、松原仁氏、山田宏氏らが南京事件を完全否定!? 「全部捏造の歴史じゃないですか!」 慰安婦問題も「嘘八百」!? ~南京攻略80年記念大講演会 外務省目覚めよ! 南京事件はなかった 2017.12.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407602

 昨年以上に波乱の予想される一年の幕開けとなりました。ますます多くのメディアが口を閉ざす中で、IWJの活動はより一層、重要なものになってくると自負しております。

 こうしたIWJの活動は、ご支援してくださる方々の浄財で支えられております。どうぞ、本年も、みなさまのご寄付・カンパでのお支えを、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらから。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 ご支援の輪が、少しでも大きなものとなってほしいと願っています。もし皆さまの周りにIWJの活動をご存じない、会員登録されていない方がいらっしゃいましたら、是非とも一言、IWJのことをご紹介いただきたいと存じます。

※会員登録はこちらから。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 本年も、IWJの活動にご注目ください。どうぞよろしくお願いいたします。

★本日の日刊IWJガイドは、元日簡略バージョンでお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2018.1.1 Mon.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】早朝~「沖縄県名護市辺野古より初日の出の模様」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

 沖縄県名護市辺野古より初日の出の模様を中継します。
——————-

【IWJ重大ニュース振り返り再配信4(明治問題)・YouTube Live】17:00~「『長州レジーム』から日本を取り戻す! 歴史から消された思想家・赤松小三郎の『近代立憲主義構想』を葬った明治維新の闇~岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー(前編/前半)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年6月6日収録の岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビューを再配信します。
——————-

【IWJ重大ニュース振り返り再配信5(明治問題)・YouTube Live】19:00~「『長州レジーム』から日本を取り戻す! 歴史から消された思想家・赤松小三郎の『近代立憲主義構想』を葬った明治維新の闇~岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー(前編/後半)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年6月6日収録の岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビューを再配信します。

============

◆中継番組表◆

**2018.1.2 Tue.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ重大ニュース振り返り再配信6(明治問題)・YouTube Live】13:00~「日本で最初の立憲民主主義思想は現行憲法よりリベラルだった!? 幕末の思想家・赤松小三郎の暗殺に見る『明治礼賛』の虚妄! ~岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビュー(後編/その1)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年7月11日収録の岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビューを再配信します。
——————-

【IWJ重大ニュース振り返り再配信7(明治問題)・YouTube Live】16:00~「日本で最初の立憲民主主義思想は現行憲法よりリベラルだった!? 幕末の思想家・赤松小三郎の暗殺に見る「明治礼賛」の虚妄! ~岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビュー(後編/その2)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年7月11日収録の岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビューを再配信します。
——————-

【IWJ重大ニュース振り返り再配信8(明治問題)・YouTube Live】20:00~「日本で最初の立憲民主主義思想は現行憲法よりリベラルだった!? 幕末の思想家・赤松小三郎の暗殺に見る「明治礼賛」の虚妄! ~岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビュー(後編/その3)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年7月11日収録の岩上安身による拓殖大学関良基准教授インタビューを再配信します。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

民族とはなにか?岩上安身が約40年ぶりに鹿児島の沈壽官窯を訪問!早稲田実業の同級生15代沈壽官・大迫一輝氏に一族の歴史を訊く!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/401076

【IWJ特報発行!】ついに完結! 2017年12月号『「長州レジーム」から日本を取り戻せ!歴史の闇に葬られた幕末の思想家・赤松小三郎の夢と明治維新の闇~岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー後編』を発行!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408835

【第350-355号】岩上安身のIWJ特報! 「長州レジーム」から日本を取り戻せ! 歴史の闇に葬られた幕末の思想家・赤松小三郎の夢と明治維新の闇 岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー (その5)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408786

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

それでは、本年もIWJをどうぞよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/