■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「本日15時から元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー!『東條陸相が近衛首相を追い落とし』『日米開戦の本筋』に大きく関わった『ゾルゲ事件』の虚像に迫る!/『行政の私物化は憲法の原理に反する』前川喜平・前文科事務次官の福島講演の記事をアップ!現役官僚として国会前抗議に参加していた!?」2017.8.12日号~No.1793号~ ■■■
(2017.8.12 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>大きく眼を開いてこの時代を見よ!――「東條陸相が近衛首相を追い落とし」「日米開戦の本筋」に大きく関わった「ゾルゲ事件」の虚像に迫る~元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューは本日15時から!(青木浩文)
┠■【中継番組表】
┠■<岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ>(ぎぎまき)
┠【1】デマを振りまいた池田信夫氏を「名誉毀損」で訴え勝訴!ヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士に岩上さんがインタビュー!
┠【2】東芝の決算発表の日に、岩上さんが『東芝解体電機メーカーが消える日』著者でフリージャーナリストの大西康之氏にインタビュー!その直後に東芝会見もリレー中継!
┠■<IWJが報じた1週間総まとめ>
┠【1】弁護士として違法の焼印を押す!梓澤和幸弁護士らが「加計学園問題追及法律家ネットワーク」を立ち上げ記者会見!「この不正義を座して見ているわけにはいかない」
┠【2】今週の加計学園疑惑問題~政府WGのヒアリングに加計学園幹部が同席!発言を議事録から削除!? 獣医学部新設認可を大学設置審議会が「保留」、民進党が役人を追及「保留はポーズなんじゃないのか!?」
┠■<★新着記事のご紹介★>現役官僚として国会前抗議に参加していた前川喜平・前文科事務次官が福島で講演「行政の私物化は憲法の原理に反する」最新記事をアップしました!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■□■□■□■□■□■□■□
<はじめに>大きく眼を開いてこの時代を見よ!――「東條陸相が近衛首相を追い落とし」「日米開戦の本筋」に大きく関わった「ゾルゲ事件」の虚像に迫る~元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューは本日15時から!
■□■□■□■□■□■□■□■□
おはようございます。IWJで動画班のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。
本日、まずは北朝鮮情勢からお伝えします。
8月9日、北朝鮮の戦略軍司令官は、新型の中距離弾道ミサイル「火星12」を、グアム島の沖30~40キロの海上に、4発同時に撃ち込む案を検討していることを発表しました。10日付の朝鮮中央通信の報道として共同通信が報じた内容によると、この新型中距離弾道ミサイルは、「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる」のだといいます。
※北朝鮮の司令官、グアムへのミサイル攻撃は「島根、広島、高知を通過する」 (8月10日 10時1分)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/09/north-korea_n_17714420.html
これに対し、米国国防総省は、北朝鮮を攻撃する手段の一つとして、グアムに配備した「B1爆撃機」で爆撃する準備を整えたと、NBCテレビが報じました。
岩上さんはこれについて、ツイッターで「グアムからB1爆撃機を飛ばして、北朝鮮を爆撃する自由がどうして米国にあるのか。北が自衛のためグアムにミサイルを撃ち込むというのは『売られた喧嘩を買う』という話だ」とツイートしています。
※岩上さんのツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/896052307913195520
それだけではありません。北朝鮮は、日本の防衛大臣を名指しし、「警告」を発しました。
朝鮮中央通信が伝えたところによると、北朝鮮は「日本列島を瞬時に焦土化できる」「日本列島が太平洋に沈没するかもしれないことをはっきりと理解するべきである」と、声明を発表しました。
この北朝鮮の声明は、敵基地攻撃論が持論の小野寺五典・防衛相への反発であることが読み取れます。
小野寺防衛相は、かねてから敵基地攻撃論を主張し、自民党内の「弾道ミサイル防衛に関する検討チーム」で座長を務め、今年の3月には「敵基地『反撃』能力」を持つべきだとする提言を発表。8月3日の防衛相就任会見時にも、敵基地攻撃能力の保有を検討する意向を示した人物です。
しかし、安倍総理は8月6日、自衛隊が敵の基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有に向けた検討を行う予定はないと発言したことがNHKで報じられており、小野寺防衛相の考えを訂正するかたちとなりました。
※安倍首相 防衛大綱見直しの考え 敵基地攻撃は検討せず(8月6日 11時58分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170806/k10011089621000.html
また、小野寺防衛相は10日の衆院安全保障委員会で、北朝鮮がグアム周辺に向けて弾道ミサイルを発射した場合、安全保障関連法に基づいて集団的自衛権を行使し、迎撃することは可能との見解を示しました。
※米向け弾道ミサイル、集団的自衛権で迎撃も=防衛相(8月10日 17時25分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017081000937&g=prk
またしても緊張が深まったといえる北朝鮮情勢。昨夜の岩上さんの連続ツイートを、緊急でまとめてアップしましたので、そちらも是非ご覧ください。
※【岩上安身のツイ録】「挑発」の応酬で米朝関係が一触即発!? かたや敵基地攻撃論者の小野寺五典防衛相に対し、北朝鮮は名指しで警告「日本列島を瞬時に焦土化できる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395289
IWJは引き続き、この北朝鮮情勢について報じて参りますので、どうぞご注目ください。
さて、3連休の中日となる本日は、15時から岩上さんによるインタビュー「日米開戦の隠された真実!新刊『日米開戦へのスパイ東條英機とゾルゲ事件』著者・孫崎享氏に(元外務省国際情報局長)岩上安身が訊く!」をライブ配信でお届けします。
「ゾルゲ事件」とは、ロシア系ドイツ人のリヒャルト・ゾルゲを中心とするソ連のスパイ組織が1933年から1941年にかけて日本で諜報活動を行なったとして、その構成員らが逮捕された事件です。同組織の中には、近衛内閣のブレーンであった元朝日新聞記者の尾崎秀実(おざきほつみ)も含まれていました。
19名に有罪判決が下され、ゾルゲ、尾崎は死刑。5人が獄死、1人が服役中危篤となり、仮釈放後に死亡しています(執行猶予2人、戦後釈放9人)。ゾルゲらの任務は主に日本の対ソ戦略の調査と、対ソ攻撃研究の計画や報告とされ、大戦前夜の日本を揺るがせた「20世紀最大のスパイ事件」とも言われてきました。
しかし、後世になってこのゾルゲの情報の多くは不正確だったことが明らかとなっています。
岩上さんが聞き手を務めるIWJのインタビュー番組には幾度となくご出演いただいております元外務省国際情報局長の孫崎享氏は、最新の著書『日米開戦へのスパイ東條英機とゾルゲ事件』の中で、次のような疑問を呈しています。
「ゾルゲ事件を論じる時、『具体的にいかなる国益が侵されたか』『はたして極刑に値したのか』という論点がほとんど論じられていない」――
その上で孫崎氏は、「ゾルゲ事件は『関係者を死刑や無期懲役にできるような事件ではなかった』」と断言。「『スパイ』という、ただその言葉だけによってその人を葬るに足るような、ときがたい汚名をきせられた事件」との見方も示しています。
他方、この事件は「東條英機陸相が近衛文麿首相を追い落とす」ために利用され、「日米開戦の本筋と大きく関わっていた」と強調。「20世紀最大のスパイ事件」の虚像、「ゾルゲ事件」の本質に同書は迫っています。
2014年、孫崎氏が出版元の祥伝社と相談をしたとき、「日米開戦とゾルゲ」をまず提案。「ゾルゲ事件」は、なんと、孫崎氏が40年間も構想を温めてきたテーマだったそうです。
しかし、書き始めてみると、どうしても日米開戦を語るには日露戦争からの政治の流れを書く必要があると判断し、まずは『日米開戦の正体』を執筆。同書はベストセラーになりました。同書の発売時には、すぐに岩上さんが2度にわたるロングインタビューを行っています。この時のインタビューは合計8時間にも及んでいます。
※“史上最悪の愚策”真珠湾攻撃を行った当時の日本と似通っている現在の安倍政権~安保法制、TPP、AIIB、中東情勢について、『日中開戦の正体』著者・元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く―第1弾 2015.6.8
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248422
※日中の軍事バランスは核兵器を含めて1対100!? 「真珠湾攻撃の時と同様、戦争にはなり得ない」岩上安身のインタビューで孫崎享氏が「日米開戦の正体」を暴く! ―第2弾 2015.8.3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/256172
孫崎氏は、「忠臣蔵」の外伝に相当する「日米開戦とゾルゲ」を論じる前に、まずは本編である「忠臣蔵」(つまり『日米開戦の正体』)を書いてから、次に外伝として「日米開戦とゾルゲ」をテーマに本を書こうと考えたそうです。しかし、今回、執筆にあたって勉強してゆく中で、ゾルゲ事件は外伝ではなく、「日米開戦」の本筋と深く関わっていることに気づいたといいます。
「何としても戦争を回避したい」派の近衛文麿首相から、開戦派の東条英機陸相に内閣が交代した時こそが、「対米戦争開戦」という、日本史上もっとも愚劣な政治決断に日本が舵を切る分岐点でしたが、近衛内閣崩壊の「謀略」として開戦派に利用されたのが、なんと「ゾルゲ事件」だったというのです。今回の新刊『日米開戦へのスパイ東條英機とゾルゲ事件』は、『日米開戦の正体』の「外伝」ではなく、まさに日米開戦を語る上で絶対に外せない「本筋」そのものだったのです。
現代の若い世代には知る人は多くないかもしれませんが、戦時中に「ゾルゲ事件」という有名な事件が起きました。
因みにこの事件は、巨匠篠田正浩監督の引退作品『スパイ・ゾルゲ』として映画化。元「シブがき隊のモックン」こと本木雅弘氏が尾崎を、映画『バイオハザード』ではアイザックス博士役だったイアン・グレン氏がゾルゲを演じ、3時間を超える大作として2003年に公開されました。
本日の岩上さんのインタビューも濃密な3時間になることは必至です。どうぞご期待ください!
インタビューは下記よりご視聴いただけます。
▽日米開戦の隠された真実!新刊『日米開戦へのスパイ東條英機とゾルゲ事件』著者・孫崎享氏に(元外務省国際情報局長)岩上安身が訊く!
2017年8月12日 15時から18時(予定)
※YouTube Live
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
※ツイキャスLive
http://ja.twitcasting.tv/iwakamiyasumi
孫崎氏の新刊のあとがきには、尾崎が処刑直前に担当弁護士に送ったとされる手紙が紹介されています。その中で尾崎は「私の最後の言葉をもう一度繰り返したい。『大きく眼を開いてこの時代を見よ』」と綴っています。
新たな視点、視野、視座を与えてくれる同書は、インタビュー後に孫崎氏の自筆サイン入りでIWJ書店にて販売開始予定です。準備ができ次第日刊ガイド等でお知らせ予定ですが、こちらにもご注目ください!
※IWJ書店はこちらから。(『日米開戦へのスパイ東條英機とゾルゲ事件』は著者インタビュー後、孫崎さんにサインを入れていただき、準備が整い次第、販売開始となります)
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16
IWJ書店は定額会員(サポート会員・一般会員)の方のみご利用可能なサービスです。IWJの取材活動は、IWJ会員の皆様の会費で成り立っていますので、会員登録をぜひお願いいたします。また、現状、会費だけではまかないきれていないのも事実です。どうか引き続き、ご寄付・カンパによるご支援もよろしくお願いします!
※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※ご寄付・カンパはこちらからよろしくお願いします
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆中継番組表◆
**2017.8.12 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・IWJ_KYOTO1】13:50~「第60回日本弁護士連合会人権擁護大会プレシンポジウム~生きることのリアル~ 山本 潤さん講演部分」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1
※「京都弁護士会」主催、「日本弁護士会連合会」共催にて開催されるシンポジウムの講演部分を中継します。
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】14:00~「翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない県民大会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」主催の県民大会を中継します。
【IWJ_YouTube Live】15:00~「日米開戦の真実に迫る!新刊『日米開戦へのスパイ 東條英機とゾルゲ事件』著者・孫崎享氏(元外務省国際情報局長)に岩上安身が訊く!」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身による孫崎享氏インタビューを中継します。
【再配信・IWJ_HIROSHIMA1】16:00~「8・6ヒロシマ平和の夕べ ―ヒロシマの継承と連帯を考える―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hiroshima1
※8月6日収録の「8・6ヒロシマ平和の夕べ」主催で開催されたイベントを再配信します。
【核と戦争を考えるシリーズ再配信 6・YouTube Live】20:00~「『リメンバー・パール・ハーバー』から『アメリカ・ファースト』へ――『戦後秩序』に挑戦するトランプ大統領と安倍総理〜岩上安身による神子島健氏(成城大学ほか非常勤講師)インタビュー(その2)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2月1日収録の岩上安身による神子島健氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/360564
============
◆中継番組表◆
**2017.8.13 Sun.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【核と戦争を考えるシリーズ再配信 7・YouTube Live】20:00~「『沖縄の米軍基地が拡大される可能性』核兵器に代わる米国の新戦略とは ~岩上安身によるアメリカン大学・ピーター・カズニック教授インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2013年8月収録の岩上安身によるピーター・カズニック教授インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/95813
【核と戦争を考えるシリーズ再配信 8・YouTube Live】21:00~「核燃料サイクルと『核技術抑止』政策のこれから 日米原子力協定の交渉担当者・遠藤哲也氏に岩上安身が聞く」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年2月収録の岩上安身による遠藤哲也氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/124876
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆昨日アップした記事はこちらです◆
福島第一原発敷地内で不発弾が見つかる!陸自が回収、廃炉作業に影響なし?~サブドレンの水位低下事故の原因は水位計の値が低下したのは計器故障と判断したため!?――東京電力 定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395050
東芝 2017年3月期決算 監査意見は「限定付き適正」―国内製造業で過去最大の赤字9656億円!半導体事業売却の難航・内部統制問題で上場廃止・倒産の足音が!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395068
「加計学園の認可判断保留は結局ポーズだけなんじゃないのか!?」~民進党桜井充議員、今井雅人議員らが内閣府・文科省に追及!! ――民進党「加計学園疑惑調査チーム会合
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395046
◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆
2015年夏、現役官僚として国会前にいた前川喜平・前文科事務次官「若者たちのシュプレヒコールに感心した」~加計疑惑を国民に知らせようと決意した理由も「憲法」だった
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/394228
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■□■□■□■□■□■□■□■□
<★新着記事のご紹介★>現役官僚として国会前抗議に参加していた前川喜平・前文科事務次官が福島で講演「行政の私物化は憲法の原理に反する」最新記事をアップしました!
■□■□■□■□■□■□■□■□
8月2日、福島で前川喜平・前文科事務次官が講演し、IWJも取材・中継しました。
安保法反対の抗議行動が全国でピークを迎えていた2015年の夏、参院本会議で強行採決された前日の9月18日、自身も現役官僚として国会前に駆けつけていたことを明かした前川氏。集団的自衛権を認めることは憲法違反だという思いで参加し、若者たちのシュプレヒコールに感心したそうです。
次官退任後は、加計学園をめぐり行政が私物化されていることは国民主権という憲法に照らせば「憲法の原理に反する」と感じ、国民に知らせるべきだという思いに駆られ、告発に至ったと胸中を明かしました。
前川氏に対する関心の多くはもちろん加計学園疑惑ですが、前川氏がこの日、熱を込めて話したのは「学ぶ権利」について。小学校の頃、一時期、不登校を経験したという前川氏は「学ぶ場所は学校の外にもある」と、自身が文科省職員時代に取り組んできた夜間中学の現場について熱弁。前川氏が「出会い系バー」に通っていたのも、貧困ゆえに教育を受けられない人の現状を知りたい、という現場調査の熱心さゆえの行動であったことは、今では周知の事実です。
前川氏を取材した東京新聞の望月衣塑子記者が、「前川さんが教育基本法の前文を暗証し、すらすらと話していてびっくりした」と岩上さんのインタビューの中で話されていましたが、これも前川氏の教育に対する思いがよく伝わってくるエピソードだったのではないでしょうか。
※「怒り」を伝えていくことが社会部記者の自分がやるべきこと――「総理のご意向」文書の再調査を迫った東京新聞・望月衣塑子記者が官房長官会見に通い続ける理由 2017.8.10
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/395057
「松野前大臣には、正直、同情していた」ーー。講演で前川氏のスピーチが終了し質疑応答へと移ると、前川氏は元同僚たちに対する本音を語りました。「今でこそ辞めた身なので好きなことが言えるが、官邸と役所の関係は蛇と蛙のようなもの。蛇に睨まれたら蛙は黙るしかない」と、不自由な立場に苦しむ現役たちに対し、理解を示しました。
と、同時に、前川氏は自身が座右の銘にしている「面従腹背」に沿って、「たとえ正しいと思っていることが通らなくとも、個人の心や思想信条を忘れずに職務に励むこと」が重要だとも語りました。当日の講演内容は、詳しく記事にまとめましたので、こちらのURLでご一読ください!
※2015年夏、現役官僚として国会前にいた前川喜平・前文科事務次官「若者たちのシュプレヒコールに感心した」~加計疑惑を国民に知らせようと決意した理由も「憲法」だった 2017.8.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/394228
今なら、前川氏の講演動画をどなたでも全編ご視聴いただけるよう、特別公開しています!中継後は、不完全なUSTREAMアーカイブでアップしておりましたが、8月8日(火)に、福島中継市民の方からデータをお送りいただき、鮮明な映像に差し替えました。
特別公開期限は14日(月)いっぱいまでなので、まだご覧になっていない方はお急ぎください!近日中に、前川氏のスピーチも全文文字起こししたものを掲載する予定ですが、テキストについては会員限定となりますので、これを機に是非、会員のご登録をお願いいたします!
※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
IWJでは、こうした重要なコンテンツを、公共性に鑑み、たびたび公開してきました。皆さま是非、この記事を広めていただくと同時に、IWJ会員へご登録いただければ幸いです。
それでは、本日も一日、IWJをどうぞよろしくお願いいたします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170812
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】