日刊IWJガイド「本日15時よりTPPの衝撃事実を暴いた元農水相・山田正彦氏に岩上さんがインタビュー!/米大統領予備選を爆走するトランプ氏に暗雲立ち込める!?/3000万円の大赤字の危機に瀕するIWJを、どうかご寄付・カンパでお支えください…!」2016.3.7日号~No.1271号~


■■■ 日刊IWJガイド「本日15時よりTPPの衝撃事実を暴いた元農水相・山田正彦氏に岩上さんがインタビュー!/米大統領予備選を爆走するトランプ氏に暗雲立ち込める!?/3000万円の大赤字の危機に瀕するIWJを、どうかご寄付・カンパでお支えください…!」2016.3.7日号~No.1271号~ ■■■
(2016.3.7 8時00分)

 おはようございます!IWJ学生記者の城石エマです。

 いよいよ、「学生記者」を名乗れる日も終わりに近づいてきました。先日、大学卒業「可」の判定が出て、無事卒業できることになりました(卒論も無事、提出しました…!)。この3月で、長いようで短かった学生生活もとうとう終わりです。先週は、ゼミの研修旅行でしばらくベトナムへ行っていました。学生生活が終わるのは少しさびしい気もしますが、4月からはいよいよ、「内定」をもらった会社への入社が楽しみです。

 「内定」をもらった会社?もちろん、IWJです!!

 私がIWJに学生スタッフとして入ったのは、昨年の8月末でした。昨年の8月と言えば、世間では安保法制に反対する市民の猛抗議が高まっていた頃。一方で、大学4年生の私を安保法制と同じくらい悩ませていたのは、「就活」でした。

 恥ずかしいのであまり大声では言えないのですが、私はいわゆる「就活」に失敗しました。「この中のどれかには受かるだろう!」と大見得を切って受けた6社(うち大手マスコミ2社)は全て不合格。失意の中、3週間くらい何もせずにひたすらゴロゴロしながら、「私、社会不適合者なのかもしれない」「いや私がおかしいのではなくて、社会がおかしいんだ」などと、ひたすら不毛な考えを巡らせていました。

 もちろんそうして悶々としたところで、事が好転するはずもありません。周りの友人たちがどんどんと就職先を決めていく中、ふと、逡巡している自分に嫌気が差して我に返りました。「もう失敗したんだから、ここでひとつやってみたいことを思い切りやってみよう!」と思い立ち、文章を書きたいという思いと、ちょうどその一ヶ月前に初めて国会前に足を運んだときに感じた「震え」のようなものを思い出し、気がついたらIWJに転がり込んでいました。

 この半年の間にIWJではたくさんのことを学ばせてもらいました。「なんでもやるぞ」の勢いだけで働く私に、岩上さんは「君はIWJの井上尚弥を目指せ。頑張れ!」と激励してくれます。ありがたいのですが、あいにくと、井上尚弥、と、言われても分からないので、後で調べておきます。

 IWJで学んだことをここで全て言い尽くすことができませんが、とにかく、IWJで4月からも働くことができるのは、私にとって非常に嬉しいことです。「就活」に失敗したことは、実は私にとって大きなチャンスだったのかもしれません。

 ところがここにきて、岩上さんからショックな話を聞きました。後ほどまたお話いたしますが、なんとIWJは、今会計期末の7月末までに3000万円の大赤字を抱えるかもしれない大ピンチにあります。

 え!これではせっかく「内定」をもらった会社が、入って早々に潰れてしまう!?マンガのような話ですが笑いごとではありません。後ほどまたお話いたしますが、みなさまどうか、私の内定先が潰れないよう、お助けください!!!私、メチャクチャ頑張って働いて、IWJを支えてきてくださった会員さんやサポーターさんに恩返ししますから!

 私を不安にさせるのはIWJのお財布事情だけではありません。日本や世界の政治状況は、こんなふうに感傷にひたっている暇も与えないほどの様相を呈しています。

 米大統領予備選挙では、ケンタッキー州とルイジアナ州で共和党のトランプ氏が勝利。これにより、トランプ氏は12勝の爆走っぷりです。一方の民主党は、カンザス州とネブラスカ州でサンダースが勝利しました。

 トランプ氏の爆走にはかげりも見え始めています。そこには共和党の主流派たちの影響がありそうですが、詳細は後ほど平山茂樹記者よりお伝えいたします!

 本日は、注目の配信が盛りだくさんです!特に15時から行われる、岩上さんによる元農水相・山田正彦氏へのインタビューは大注目です! 山田氏は、TPP協定の条文に仕込まれた驚くべき「落とし穴」を暴いています。大手メディアが総じて「見て見ぬふり」を続けるこの問題を、岩上さんが山田氏にたっぷりとお聞きして明らかにしてくれるはずです。ご期待ください!

 昨日は銀座で、朝鮮学校を攻撃するヘイトスピーチのデモが行われました。カウンターには、ヘイトデモを迎え撃つデモ隊が駆けつけ、プラカードを掲げて「無言の抗議」を敢行。取材に言ったIWJの原佑介記者が次のように報告しています。

 「今回の『カウンター』は、銀座の商工会議所の皆さんの要請もあって、繁華街では『サイレント』に徹することに。レイシストによる醜悪なヘイトスピーチに対し、プラカードで静かに、しかし毅然と抗議した皆さん、本当にお疲れ様でした。参加者からは、『声をかき消すことができず、悔しかった』という声も聞かれました。IWJは現場にいた有田芳生議員、香山リカさんにもお話しをうかがいましたので、記事化をお待ちください」

 とのことです。みなさま、ご期待ください!

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■助けてください!IWJの財政がピンチです・・・!会員登録&カンパ・ご寄付のお願い
┠★<本日15時~>元農水相・山田正彦氏に岩上さんがインタビュー!実はTPPには「聖域」が存在しない!?大手メディアの報じない衝撃の分析結果をとことん語ってもらいます!
┠★<本日10時30分~>復興庁・東京都との話し合い・記者会見を中継します!3・11からもうすぐ5年、原発事故避難者の安全な生活は実現されるのでしょうか!?
┠★<本日15時~>県民健康調査検討委員会座長・星北斗氏の記者会見を中継いたします!
┠■米大統領選、5州で予備選実施 クルーズ氏健闘もトランプ氏の勢い健在~共和党主流派が「トランプ批判」を開始(平山茂樹)
┠■517万円の出所不明金で猪口邦子参議院議員を刑事告発!――自民党の「犯罪者量産」が止まらない!
┠■岩上さんのインタビュー予定
┠■IWJの朝の顔がリニューアルします!日刊IWJガイドを大胆刷新!心機一転、ステキな名前を大募集中です!
┠■わとはぷ~What happened today?―今日は山口百恵さんが電撃引退した日!
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◆中継番組表◆

**2016.3.7 Mon.**

【Ch4】10:30~「原発事故避難者の住まいの安定に関する復興庁・東京都との話し合いと記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「キビタキの会」主催で開催される、原発事故避難者の住まいの安定に関する復興庁・東京都との話し合いと記者会見を中継します。

【IWJ_OSAKA1】11:00~「関西市民連合の発足記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※関西市民連合の発足記者会見の模様を中継します。

【Ch5】13:45~「3・7『12・6を忘れない 6日行動』院内シンポジウム 安倍政権の『メディア規制』を許さない!-表現の自由・知る権利は私たちのものだ-」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「『秘密保護法』廃止へ!実行委員会」主催で開催される、院内シンポジウムを中継します。コーディネーターは、海渡雄一 弁護士(実行委員会/対策弁護団)。登壇者は、田島泰彦氏(上智大学教授)、岩崎貞明氏(MIC・民放労連)、新崎盛吾氏(MIC・新聞労連)。

【IWJ_OKAYAMA1】14:00~「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めるおかやまいっぽんの会 設立と今後の活動についての記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※「おかやまいっぽん」主催の記者会見を中継します。

【Ch6】14:30~「選挙市民審議会・第二部門会議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」が主催する、選挙市民審議会の第二部門会議の模様を中継します。

【Ch1】15:00~「岩上安身による元農水相・山田正彦氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※元農水相・山田正彦氏へ、岩上安身がインタビューします。

【Ch7】15:00~「日本外国特派員協会主催 県民健康調査検討委員会座長・星北斗氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。

【Ch4】15:30~「『選挙行く.jp』設立 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「選挙行く.jp」設立記者会見の模様を中継します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.3.8 Tue.**

【IWJ_FUKUSHIMA1】10:00~「国際シンポジウム『東日本大震災そして福島原発事故から5年… この道を忘れず 未来につなげよう』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1
※「福島県立医科大学」主催の国際シンポジウムを中継します。

【Ch未定】11:00~「日本外国特派員協会主催 清水敏男・いわき市長 記者会見」
※「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。

【IWJ_OKAYAMA1】13:00~「『安保法制違憲訴訟おかやま』発足記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※「安保法制違憲訴訟おかやま」の発足記者会見を中継します。

【Ch未定】17:30~「全国大空襲被害者連絡協議会主催・院内集会」
※「全国大空襲被害者連絡協議会」主催の院内集会を中継します。

【Ch未定】18:00~「続・3/8 TPP関連法案閣議決定絶対反対!官邸前アクション」
※「TPP断固反対!市民連合」主催の官邸前アクションを中継します。

【IWJ_OKAYAMA1】19:00~「おかやまいっぽん#激おこ!参院選勉強会 講師:座間宮ガレイ(選挙ジョッキー・ブロガー)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※「ハシワタシ・おかやまいっぽん」主催の参院選勉強会を中継します。

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■助けてください!IWJの財政がピンチです!・・・IWJ会員登録&カンパ・ご寄付の緊急かつ切実なお願いです!!

 冒頭でお伝えした、岩上さんから聞いたIWJの瀕する深刻な危機、それは、IWJが今決算期末に、3000万円もの巨額の赤字に見舞われるかもしれない、という話です。

 3000万円…!?正直、腰が抜けそうになってしまいました。先日来、みなさまにもお伝えしています通り、ここ数カ月ほど、IWJの財政状況はとても楽観できない状況にあると岩上さんから報告がありました。これは、IWJ社内にいる私たちも初めて聞かされることでした。3000万円とは、IWJの財政状況がこのまま続けば、今期の期末に突きつけられる赤字額が、そのぐらいになるという見込みです。莫大な赤字です。

 経理の担当だった方が体調を崩して退社して以来、昨年の10月から今年の2月までの経営の数字が把握できないもどかしい日々が続いていた、と岩上さんから聞きました。

 まだ、精密な数字ではなく、ざっくりとした把握なのだそうです。ですが、IWJは会員数を毎月公開しており、一年間の会費の見込みは誰の目にもわかります。一般会員数 X 1万円(年会費)、サポート会員数 X 3万円(同)で計算してみると8700万円強。支出の見込みの1億4500万円(これも昨年より増える可能性がありますが。私自身を含めて、新しく入った人間が多いので)から引くと5000万円強。その不足分をご寄付、カンパで補うのであれば、月額450万平均となります…。それが350万円不足、つまり月々100万円ということになると…7月末までには3000万円の赤字って、たしかに…。

 IWJは一般的な報道メディアとは異なり、広告収入を一切得ていません。全ては、会員のみなさまの会費と、毎月いただくカンパ・ご寄付により、運営されています。もちろん、広告を出して下さるスポンサーがいれば喜んでお受けしますが、スポンサーから内容に口出しされることを好みません。広告に頼ると結局、スポンサーの顔色をうかがうコンテンツ作りになってしまいます。今の既存メディアの体たらくを見れば一目瞭然です!

 広告収入に頼らないことで、IWJはその名にふさわしく、政府にも企業にも媚びない「インディペンデント」な報道をすることをこれまで貫いてきました。私はまだ入ったばかりですが、取材先現場で、「IWJは貴重なメディアだ」と、心震えるお声がけも何度となくいただいてきました。そうした激励のメールなども多数寄せられています。市民のみなさまのご期待が大きいことは重々感じています!
有権者の期待を裏切る政治家たちに突撃取材をすることはもちろん、大手メディアが報じない小さなデモや集会まで、IWJは徹底して記録、報道してきました。IWJが報じなければ、市民の動きはなかったことになってしまう――。そうした使命感から活動してきました。

 ところがこの冬以来、みなさまからいただいていたカンパやご寄付が、ガクンと減ってしまいました。このままでは、これまで通りの活動を続けることが、できないかもしれません。岩上さんの呼びかけは真剣で深刻なものです。

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・【岩上安身のツイ録】 このままでは3千万円の大赤字に!無料視聴してきた皆さん、ぜひ、有料会員になってください!IWJの財務悪化のピンチをお助けください!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290545
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 今、IWJが倒産したら困るのはスタッフだけではありません。テレビを観れば、安倍政権に「反抗的」なキャスターが次々と降板させられ、高市総務大臣は放送局の「電波停止」の可能性までほのめかしています。安倍政権のメディア圧力が露骨に高まるなか、政権に媚びることなく批判の矢をあめあられのように飛ばすことができるのは、IWJのような独立メディアだけです。

 IWJがなくなってしまえば、政府ヨイショの大手メディアの報道だけを観るしかなく、そのうち、そんな報道に慣れてしまって、日本政府があからさまに極右的な方向へ舵取りをしていることに、多くの人が鈍感になってしまうかもしれません。そうなれば、私たちの今の生活は、あっという間に奪われてしまうでしょう。岩上さんは、報道の自由と言論が民主主義の根幹であることを何度も訴えていますし、IWJの全スタッフは、岩上さんを筆頭に、その自由を守るための砦たらんと必死になって頑張っています。

 どうか、この日刊IWJガイドをお読みのみなさまの中で、まだIWJの会員になっていない方は会員にご登録ください。4月からは、このガイドは有料会員の方にのみ、フル公開させていただくことになります。これも、IWJが活動を続けていく上での苦渋の決断です。これまで通り、毎朝の日刊IWJガイドをお読みいただくためにも、この機会にぜひ、IWJの会員にご登録することをご検討願います。

 もうすでに会員にご登録いただいている方にもお願いがあります。一般会員の方であればサポート会員にグレードアップすることをご検討ください。サポート会員であれば、IWJの過去のコンテンツを含むすべてのコンテンツをご利用いただくことができます。月額3000円、一年間おまとめのお支払いであれば3万円です。NHKの受信料と同じくらいなんです。同じくらいのお金を支払って、得られる情報の厚みや貴重さは、今のNHK(教育や教養番組、スポーツ中継などを除く。問題は報道)を凌ぐものであると、IWJスタッフは自負しています。

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※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 3月6日現在、IWJの会員数は5703名。5703名の方々のお支えに、心より感謝いたします!!ただ、残念ながらこれだけの会員数では、会費だけでIWJの運営をすべてまかなえないのが現実です。会員の方々の会費だけで運営をまかなえるくらいにまで会員数を増やせるよう、スタッフ一同精一杯頑張ります!それまでの間、どうか、カンパやご寄付で、IWJをお支えください。お願いいたします!

 3月9~11日には、ドイツ・フランクフルトでの取材も控えています。同じく先日ベルリンで行われた「五年後の福島と30年後のチェルノブイリ」の取材では、ヨーロッパ在住の鈴木樹里記者を派遣して行った取材・中継に16万円以上かかってしまいました。今回もそれくらい、あるいはそれ以上に費用がかかってしまうかもしれません。

 今、原発問題に関して、ベルリンやフランクフルトにまで人員を派遣して、報道を続けようというメディアは、IWJ以外にほとんどいないのではないかと思います。この問題をけっして忘れさせないためにも、どうぞIWJの活動へのカンパ・ご寄付をお願いいたします。

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※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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 それでは本日の話題です。まずは、注目の番組についてお知らせいたします!

■<本日15時~>元農水相・山田正彦氏に岩上さんがインタビュー!実はTPPには「聖域」が存在しない!?大手メディアの報じない衝撃の分析結果をとことん語ってもらいます!

 本日最注目の配信は、岩上さんによる元農林水産大臣で弁護士の山田正彦氏へのインタビューです!

 山田氏は現在、PARC事務局長の内田聖子氏らとともにTPPの条文分析チームを作り、TPPが違憲であるとして国を相手に訴訟中です。

 山田氏らのチームが明らかにしたのは、「聖域」を守ったという安倍総理の主張とは裏腹に、日本の農産品すべてが近い将来に「関税撤廃」されるかもしれないという、衝撃の事実です。

 TPPの英語の条文には、EPAなど通常の経済協定に盛り込まれている「関税撤廃の除外規定」が含まれていないとのこと。コメなどの「重要5項目」に関する関税撤廃の除外は、条文規定のない単なる「口約束」ということでしょうか。これでよく、日本政府は「7割の聖域を守った」などと言えたものです。

 除外規定のないTPPの条文をよく読むと、なんと協定の発行後、日本は他国から求められれば「関税撤廃に向けた再協議に応じなければならない」と書かれてもいるのだそうです…!しかも、「日本は」と名指しで、です。

 国民の知らされていないこの衝撃的な事実について報じたのは、既存の大手メディアの中ではわずかに東京新聞(http://goo.gl/m6PvAR)だけでした。

 さらに衝撃は続きます。TPPの規定の中には、遺伝子組換え食品で悪名高いモンサントが日本に参入できるような「入場ゲート」が設けられているのだそうです。

 その「入場ゲート」とは?そしてTPPによって日本はどうなってしまうのか!?すべては、本日15時から行われるインタビューをご覧になって、ぜひご確認ください!チャンネルは1番です、お見逃しなく!

■<本日10時30分~>復興庁・東京都との話し合い・記者会見を中継します!3・11からもうすぐ5年、原発事故避難者の安全な生活は実現されるのでしょうか!?

 再び、城石エマです。

 3・11からもうすぐ5年。昨日の東京新聞朝刊によると、福島県内の原発関連死は1368名、避難者は9万9000人に及ぶそうです。

 約10万人もの人が今でも避難生活を強いられている、という事実は、原発事故が少しも終わっていないことを物語っています。

 ところが政府は、あと1年後の2017年3月末までに、自主避難者への住宅無償提供を打ち切ると発表しています。住宅が無償提供されなければ、避難し続けるためには自分で家を探すか、汚染地域の自宅へ帰還するしかありません。

 しかし、政府が帰還の目安としている、年間20ミリシーベルトの放射線量は、チェルノブイリ事故で移住の基準とされた5ミリシーベルトの4倍もの数値です。チェルノブイリの基準について政府は、「過度に厳しいものだった」などとぬけぬけと述べています。

 政府は福島の復興をまじめに考えているのでしょうか?

 昨日の日曜討論では、「福島の復興」をテーマに、林幹雄経産大臣や丸川珠代環境大臣らが、住民の帰還を進めるべく討論をかわしたそうですが、ツイッター上では、林大臣が「汚染水」を「オスイセン」と言い続けたことが話題になっています。言い間違いは誰にもあるでしょう。しかし、「汚染水」問題に真剣に取り組んでいれば、この言葉が書かれた書類を山ほど読み、この言葉を使って、議論し、官僚に指示したり、幾度も繰り返しているはずです。それでも、ずっと「オスイセン」と言い続けていたとか、誰も注意しなかったなどとは考えられません。

 真剣にこれまで仕事してきましたか?林大臣。

 政府のこのような態度を信用できない多くの避難者が、自主避難を選んでいるのです。そうした避難者の安全な暮らしは、支援打ち切りにより脅かされています。

 本日10時30分より、都内に住む原発事故避難者による「キビタキの会」が、そうした避難者の実情や思いを伝えるべく、東京都や復興庁などの政府機関に伝える院内集会が行われます。IWJもこの模様を中継しますので、ぜひ、ご視聴ください。チャンネルは4番です!

■<本日15時~>県民健康調査検討委員会座長・星北斗氏の記者会見を中継いたします!

 先ほどご紹介させていただいた、本日15時からの岩上さんによる山田正彦氏のインタビューの模様は、ぜひご覧いただきたいところです。

 一方、同じく15時からは、日本外国特派員協会主催で、福島の「県民健康調査検討委員会」星北斗(ほしほくと)座長が記者会見を行います。

 星氏は、星総合病院の理事長で福島県医師会の副会長。「県民健康調査検討委員会」は、3・11の原発事故以来、甲状腺検査や避難による心理的なストレスからくる悪影響などを、調査し続けてきました。

 本日15時からの記者会見では、星氏がこれまでの調査結果について報告いたします。山田正彦氏のインタビュー裏番組になりますが、ぜひ、あっちもこっちも大忙しでご視聴ください。チャンネルは7番です!

 福島の原発事故による健康被害については、先日岩上さんがインタビューを行った岡山大学大学院の津田敏秀教授が、衝撃の報告をしています。こちらも合わせて、ご確認ください。

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・2015/10/08 「福島の小児甲状腺がんの発症率、日本の平均比では20~50倍」!! ~岡山大学・津田敏秀教授が警告「県や県立医大は認識が甘い。チェルノブイリ並みの『多発』に備えた対策を」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269511

・2016/02/04 岩上安身による津田敏秀・岡山大大学院教授インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285916
※記事化を急いでいます!いましばらくお待ち下さい!
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 ここからは、注目のニュースをお伝えいたします。まずは平山茂樹記者より、いっときも目を離せない米大統領選挙について、ご報告いたします!

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■米大統領選、5州で予備選実施 クルーズ氏健闘もトランプ氏の勢い健在~共和党主流派が「トランプ批判」を開始

 おはようございます。IWJでテキスト関連の業務を担当している平山と申します。米大統領選の行方についてお伝えします。

 アメリカ大統領選に向けた候補者選びは、一昨日の3月5日、民主党と共和党が計5州で党員集会や予備選を実施しました。

 共和党は、不動産王のドナルド・トランプ氏がルイジアナ州とケンタッキー州で、保守強硬派のテッド・クルーズ氏がカンザス州とメーン州でそれぞれ勝利。これによって、共和党の候補者選びでは、トランプ氏があわせて12の州を制したのに対し、クルーズ氏があわせて6つの州で勝利したことになりました。

 一方、民主党は、ヒラリー・クリントン氏がルイジアナ州で勝利する一方、バーニー・サンダース氏がカンザス州とネブラスカ州で勝利しました。

 3月1日の「スーパー・チューズデー」では11州のうち7州で勝利したトランプ氏でしたが、今回はクルーズ氏と2勝2敗で引き分けるかたちに。トランプ氏の快進撃がストップした背景には、2012年米大統領選の共和党指名候補であるミット・ロムニー氏がトランプ氏に関して「いんちきな詐欺師だ」などと強く批判したことなどが要因であるとされます。

 他にも、共和党主流派の中からは、トランプ氏に対して批判の声があがり始めています。共和党の重鎮でオバマ政権の外交・安全保障政策にも影響力を持つジョン・マケイン上院議員は、「ロムニー氏の懸念を共有する。トランプ氏が推し進めている立場やアプローチは共和党へのダメージになっている」と発言しました。ちなみにトランプ氏は、昨年7月18日に行われた支持者向けの集会で、マケイン氏について「彼は捕えられたから英雄になった。
私は捕虜にならなかった人が好きだ」などと中傷するような発言をしていました。マケイン氏は軍人としてベトナム戦争に参戦し、捕虜となりましたが、生還しました。「不屈の闘士」というイメージはマケイン氏のひとつの「売り物」になっています。マケイン氏としては、トランプ氏の発言が面白かろうはずはありません。

 こうした「反トランプ」の機運は、保守強硬派も含めた共和党全体に広がっています。ブッシュ政権で国務副長官を務めた経歴を持つロバート・ゼーリック前世界銀行総裁ら共和党の外交専門家など約60人が公開書簡を発表し、トランプ氏を「支持できない」と訴えました。

 共和党主流派が懸念を示すように、トランプ氏の外交・安全保障政策は、まったくもって未知数です。いまだ不安定な状況が続くウクライナ情勢はどうするのか、イラク・シリアで勢力拡大を続けるIS(イスラム国)への空爆は続けるのか、「核合意」に達したばかりのイランとの関係はどうするのか、そして何より日米関係はどうするのか、分からないことだらけです。日本の親米派からは、「日本が中国に尖閣諸島を攻撃された際、トランプ氏は日本を守ってくれるだろうか?」といった声もあがり始めています。

 春名さんが証拠にもとづいて示した日米同盟の正体は衝撃的なものです。そもそも、在日米軍は日本を守るために配備されているのではない、というのです!誰が大統領になっても、米軍が日本を守るかどうか、対日政策の根本が大きく変わることはおそらくないだろうと思います。私がそう考えるようになったのは、岩上さんがインタビューした、『仮面の日米同盟』の著者で国際ジャーナリスト・早稲田大学客員教授の春名幹男氏のお話をうかがってからです。
過去にも春名さんに岩上さんがインタビューをしたことはありますが、『仮面の日米同盟』に即しては、1月28日が1回目、そして3月5日が2回目です。この回で終わるはずが、話し終わらなかったので再度、延長してもう一回、報告のお話をうかがうことになりました。1971年12月29日付けでジョンソン国務次官からニクソン大統領に提出されたメモには、こうかかれていたと、春名さんは紹介しています。

 「在日米軍は日本本土を防衛するために駐留しているわけではなく、韓国、台湾、および東南アジアの戦略的防衛のために駐留している」。つまり、「在日米軍は、米軍の兵站のためにある」のであって、日本防衛のためにあるのではない、ということです。米軍は日本防衛のための軍隊ではない。世界に軍事展開してゆくための踏み台として日本は利用されている、というわけです。

 詳細は、下記URLをご覧ください!

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※2016/03/05 東アジアで5回の核戦争を起こそうとした米軍を押しとどめたのは、日本の市民の「反核運動」だった!『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー第2弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290501
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 つまり、トランプ氏が大統領になろうがなるまいが、米軍ははじめから日本を防衛するつもりなどないのです。にも関わらず、安倍政権は日米安全保障条約が「片務的」だとして、集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案を「可決・成立」させてしまいました。

 そんな安倍総理は、米大統領選の行方をどう見守っているのでしょう。国会でこの件について質問された安倍総理は、「予備選には注目している。日米の同盟関係は極めて外交安全保障上、重要な基軸なので、新たに選出された大統領ともしっかりと信頼関係を構築し、同盟関係を発展させていきたい」と判で押したような型通りの答弁。排外主義的でポピュリストという点で、実は安倍総理とトランプ氏はよく似ています。トランプ氏が大統領となれば、米国は国益をむき出しにして他国に要求する、というシーンが多々見られることになるでしょう。
そうすると安倍総理は、米国に対してさらにへつらい、オスプレイのような不要なガラクタをさらに買わされるなど、米国との「交際費」に多額の出費をするかもしれません。しかし、日米同盟の根本的な部分、「米国は日本を守らない」という点にかわりないだろうと、春名さんのインタビューを見れば確認できます。会員になっていただき、IWJ書店で春名氏じきじきのサイン入りの『仮面の日米同盟」をお買い求めください!それでもなお納得できない春名さんの話をもっと聞きたい、もっと知りたいという方は、ぜひ次回のインタビューにご期待ください!

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再入荷!!【春名幹男さんサイン入り】 仮面の日米同盟
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=204
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 アメリカ大統領が正式決定するのは、2017年の1月上旬のこと。それまで、「トランプ旋風」は当面の間続きそうです。IWJでは引き続き、レポートを行いますので、どうぞご注目ください。
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 平山記者、ありがとうございました。

 続いては私、城石エマより、またまた呆れる自民党議員の醜聞をお伝えいたします。

■517万円の出所不明金で猪口邦子参議院議員を刑事告発!――自民党の「犯罪者量産」が止まらない!

 「刑事告発」第5号は、この人――自民党・猪口邦子参議院議員です。

 3月2日、神戸学院大学の上脇博之教授が共同代表を務める「政治資金オンブズマン」が、猪口議員を刑事告発しました。

 同じく上脇教授が共同代表を務める「落選運動を支援する会」(http://goo.gl/i2ja4x)によると猪口議員は、千葉県の選挙管理委員会に提出した選挙資金収支報告書に、政党支部から「517万円の寄付」を受けたと報告しながら、政党支部の収支報告書には猪口議員へ寄付をしたとの報告が書かれていなかったとのことです。猪口議員は、「政治資金規正法」違反のかどで刑事告発されました。

 島尻安伊子沖縄担当相、熊本の松村祥史参議院議員、兵庫の末松信介参議院議員、鹿児島の野村哲郎参議院議員に続き、同様の刑事告発は、猪口議員で5人目。この他にも、閣僚辞職に追い込まれた甘利明元経済再生担当大臣、自民党内部から告訴されると目論まれる佐藤ゆかり衆議院議員や、不正を密告した秘書が「謎の死」を遂げた山田賢司衆議院議員など、自民党からは選挙資金の不正が「バレちゃった」議員が続出しています。

 これだけ多くの「刑事告発」を招く自民党は、「犯罪者」を量産しているとしか言いようがありません。

 断っておきますが政治家への寄付行為が全て問題だ、などと言っているわけではありません。政治家が政治活動を行うには資金が必要です。期待する政治家に国民が自分たちの代表として国政の場で頑張ってほしいと激励し、寄付を行い、支援すること、それ自体は、おかしなことではありません。むしろ一般市民が政治に感心をもち、自分の代表たる政治家を積極的に応援することは市民の政治参加として、民主主義の主要な一要素になるともいえます。

 しかし、政治家には権力が伴います。その寄付(というよりもこの場合はワイロ)によって政治家に口利きを行い、公正でなければならないはずの行政や公正な市場の競争を歪めたりしたら、これは許されません。そのために、政治資金の透明化をはかろうと、政治資金収支報告書の作成が義務づけられ、法整備がされているわけです。立法府の一員として、自ら賛成して法を作った人間が、法に違反する。これほど恥ずかしいことはありません。しかしその数があまりにも多すぎます!

 「選挙を何だと思っているのか?国民を舐めているのか?」怒り噴出必至の自民党議員たちの「罪状」については、ぜひ、以下の記事をお読みください。

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・またもや自民党議員の「カネ」問題!熊本選出・松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!神戸学院大学・上脇博之教授「松村議員と政党支部の共謀だろう」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285488

・2016/02/06 自民党・末松信介議員が「政治資金の私物化」! 選挙資金には謎の巨額の「寄附」も――相次ぐ自民党議員の「カネ問題」に神戸学院大学・上脇博之教授、「自民党議員の『傲り』だ」!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286369

・2016/02/24 自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書が謎の死~「告発」を記したブログがなぜか突然削除! IWJの取材に山田議員事務所の反応は?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288842
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■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ

◆3月10日(木)13時~ 海渡雄一弁護士インタビュー

 今年で5年目を迎える「3.11」の前日にあたる3月10日、「福島原発告訴団」の代理人である海渡雄一弁護士に岩上さんがお話をうかがいます。

 東電旧経営陣である勝俣恒雄・元会長、武黒一郎・元副社長、武藤栄・副社長の3人に対する強制起訴の行方や、高浜原発3、4号機の再稼働など、原発の問題を中心に岩上さんがじっくりとお話をうかがう予定ですので、どうぞご注目ください!緊急事態条項についてもお話もあります!!

◆3月14日(月)14時~ 京都大学名誉教授・本山美彦氏インタビュー 第2弾

 『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』、『人工知能と21世紀の資本主義~サイバー空間と新自由主義』など多数の著書がある京都大学名誉教授・本山美彦氏に、2月8日に引き続いて岩上さんがお話をうかがいます。

 現在の日本、アメリカを中心に、世界中を席巻する新自由主義を、「金融権力」「サイバーリバタリアン」という観点から捉え返す本山氏。インタビューでは、日経平均株価の暴落などによって限界が露呈しているアベノミクスの弊害などについて、岩上さんが掘り下げる質問をしてくれるはずです!

 前回のインタビューは、下記URLからご覧いただけますので、是非、定額会員にご登録いただき、動画アーカイブをご覧ください!

※2016/02/08 岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山美彦・京都大学名誉教授インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495

◆3月16日(水)17時30分~ 民主党・大西健介衆議院議員インタビュー

 経済再生担当相を辞任した甘利明氏の金銭授受疑惑を追及する「甘利明前大臣疑惑追及チーム」で座長を務める民主党の大西健介衆議院議員に、岩上さんがお話をうかがいます。

 民主党の追及チームは、現在までに、建設会社の総務担当者である一色武氏と甘利氏の元秘書との間で交わされた金銭授受の場面を録音したデータを公開しています。民主党は甘利氏と元秘書の証人喚問を要求していますが、与党側は甘利氏の「睡眠障害」を理由にこれに応じていません。インタビューでは、民主党が入手した音声データをはじめとする資料の内容について、お話をうかがいます。

 IWJではこれまで、この「甘利明前大臣疑惑追及チーム」の会合を、中継し続けています。インタビューの予習として、ぜひ、下記URLからアーカイブ動画をご覧ください。

※2016/02/01 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285526

※2016/02/02 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285732

※2016/02/15 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287461

※2016/02/23 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288804

■IWJの朝の顔がリニューアル!日刊IWJガイドを大胆刷新!心機一転、ステキな名前を大募集中です!

 毎朝、日刊IWJガイドをお読みのみなさま、いつもごひいきいただきありがとうございます!「日刊IWJガイドを読むのが日課です」というお声がけをちょうだいするたび、スタッフはみな心から報われる思いです。

 先輩の平山記者が先日お伝えしたのを読み、私も初めて知ったのですが、この日刊IWJガイドは発行当初、時候の挨拶と中継番組表だけのシンプルなものでした。その簡素な日刊IWJガイドが、IWJの活動規模の拡大とともに、マクドナルドのクォーターパウンダーばりの圧倒的なボリュームにまで成長したのです。

 朝から満腹中枢刺激しまくりの日刊IWJガイドですが、お察しの通り、制作には多くのスタッフの時間と労力がかかっています。岩上さんも、表立って名前を出しませんが、「若手記者の育成のため」と、執筆機会をあたえてくださり、同時に厳しいダメ出しと、書き直しの指示を飛ばし、最終的には深夜まで毎晩、一日も欠かさず、岩上さん自身が全編に赤入れをしてリライトしています。
スタッフの心血を注いだメルマガとなっているのです!作ったスタッフの一人としては、としては、せっかく書いた以上、駅前で無料配布してでも多くの方々に読んでいただきたいところなのですが、冒頭お伝えいたしましたとおり、IWJは今、財政的に非常に険しい崖っぷちに立たされています。

 そこで4月1日より、これまでお届けしていたボリュームたっぷり日刊IWJガイドは、IWJの定額会員にご登録していただいた方にのみ、「フルバージョン」としてお届けすることにいたしました。

 4月以降、非会員の方々には、目次、中継番組表、岩上さんのインタビューや講演のお知らせ、IWJ物販の告知などのみを記載した、「簡易版」をお送りさせていただきます。無料サポーターズの方も含め、これまで通りの「フルバージョン」をお読みになりたい場合は、ぜひ、この機会にIWJの会員にご登録ください!

※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 なお、リニューアルに際しまして、「日刊IWJガイド」の名前も変更することになりました。これまで以上に多くの人に親しんでいただけるような、キャッチーで印象的でIWJらしさあふれる名前を大募集中です!!

 ちなみに私が考えたのは、反骨のジャーナリスト・宮武外骨にあやかって「滑稽ガイド」、福島菊次郎氏にあやかって「ニッポンの大嘘ガイド」、DAYS JAPANの広河隆一氏にあやかって、「IWJAPAN」。

 どれもこれも、社内では好評…という反応は今のところかえってきていませんが、問題はオリジナリティにいちじるしく欠けているところで、一次選考あたりで落ちる可能性が大です。

 …どうかみなさま、ネーミングセンスに疑問符の付くIWJスタッフに、お力添えを!

※新メルマガの名称はこちらまでお寄せ下さい
office@iwj.co.jp

■わとはぷ~What happened today?

 本日3月7日は、1980年に歌手の山口百恵さんが三浦友和さんとの婚約と芸能界引退を発表した日です!

 百恵さんが歌手としてデビューしたのは、1972年の12月、オーディション番組の『スター誕生!』がきっかけでした。同い年の森昌子と桜田淳子とともに「花の中三トリオ」として注目を浴びました。

 百恵さんが歌手として成功するのは、デビュー翌年に発表した「青い果実」がきっかけです。「あなたが望むなら、私、何をあげてもいいわ」と歌った歌詞が「際どい」と話題になり、純朴な見た目とのギャップを生んで、百恵さんの人気を作り上げていきました。

 百恵さんと言えば、「横須賀ストーリー」や「夢先案内人」「プレイバックPart2」などが有名ですが、これらの後期ヒット曲を生み出したのは、宇崎竜童・阿木燿子の作詞作曲コンビ。しかし、「青い果実」や「ひと夏の経験」「冬の色」など、その後の百恵さんの路線を決定づける初期作品は、千家和也・都倉俊一の作詞作曲コンビだったのです。

 千家和也と言えば、キャンディーズの「年下の男の子」、都倉俊一と言えば、ピンクレディーの「ペッパー警部」や「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」などを生み出したヒットメーカーです。デビューまもなくして、後のヒットメーカーたる作詞作曲家たちを惹きつけた百恵さんの魅力は、今映像を観てもひしひしと伝わってきます。

 深みのある声、沈みがちな目、笑ったときのあどけない表情――。引退を発表したときには、まだたったの21歳でした。当時の映像や写真を見ると、百恵さんにはとても21歳の若さとは思えない気迫と完成された美しさがあります。あの有名な武道館でのさよならコンサートで、涙を見せながらマイクを置くシーンなんかは、何度観ても思わずうるっときてしまいます。

 え?そんなにくわしく百恵さんについて見てきたように語るお前は何歳なのか、ですか?

 1992年生まれの、現在23歳です。もちろん「花の中三トリオ」が活躍していた時代、私は生まれていません!百恵さんの活躍していた時代をリアルタイムで知っているのは、IWJの中でも代表の岩上さん(56歳)、青木浩文記者(55歳)、私の父である城石裕幸カメラマン(50歳)ぐらいではないかと思います。

 ネットの力は大きいですね。ネットのおかげで若者も、驚くべきスピードで前へ前へと更新されてゆく情報の洪水をかきわけるように前進しているように見えて、実はこうして自分の生まれる前の昔のことにも親しむことができます。

 IWJもインターネットのおかげで、こうしてみなさまにお支えいただきながらも活動してこられました。新聞やテレビが政府のメディア規制により萎縮を続ける一方で、IWJは怖いもの知らずの報道を続けていきます。どうか、これからもますますIWJをお支えいただきますよう、お願いいたします!!

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/