■■■ 日刊IWJガイド「民主・岡田代表が緊急事態条項を『ナチスが権力を掌握した過程』と踏み込んだ批判を展開!本日、宜野湾・岩国・八王子で日本の行方をうらなう市長選が開始!!そして台湾では一足先に『歴史的』な政権交代!!!」2016.1.17日号~No.1221号~■■■
(2016.1.17 8時00分)
おはようございます! IWJ記者の佐々木隼也と申します。
今日は、沖縄県の宜野湾市長選、山口県の岩国市長選、東京都の八王子市長選の3つの地方選挙の告示日です。いずれも投開票日は24日で、与党候補と野党候補の一騎打ちの様相を呈しています。本日よりIWJも、この選挙戦の模様を本格的に報じていきます。こちらの詳細を、本日のガイドでは紹介したいと思います。また、歴史的な政権交代となった台湾でのW選挙の結果についても、お伝えいたします。
が、その前に、非常に重要な出来事がありましたので、まずはそちらをみなさまにご紹介します!
やっと…民主党のなかで、緊急事態条項への危機意識が浸透してきたのでしょうか。岡田克也代表は一昨日15日、BS朝日の番組収録で、自民党・安倍政権が来年7月の参院選(もしくは衆参ダブル選)後に行うと明言する憲法改正、その一丁目一番地として挙げる緊急事態条項について、内容に深く踏み込んで批判しました。
「法律がなくても首相が政令で(国民の)権利を制限できる。これは恐ろしい話だ。ナチスが権力をとる過程とはそういうことだ」「どういう場合が(緊急事態に)当たるのか非常に抽象的だ」
さらに収録後、記者団に「ヒトラーが政権を取った後、議会を無視して権力、独裁政権をつくった。そういうふうに読まれかねない自民党の案だ」とも述べたそうです。
※岡田・民主代表、自民改憲案を批判「ナチス」例示(毎日新聞2016年1月16日)
http://mainichi.jp/articles/20160116/ddm/005/010/072000c
昨年の12月25日、岩上さんが岡田代表にインタビューし、緊急事態条項に賛成か反対かを聞いた際には、「緊急事態条項も問題はあります。しかし私は憲法9条が問題の本質だと思っています」と、あくまで「9条改正が本丸」との認識を示し続けていました。
さらには、「それ(緊急事態条項)はこれからの議論です」「自民党案を前提に議論する必要はないです」などとも発言。視聴者からは、「危機意識がなさ過ぎる」「緊急事態条項こそが本丸ではないのか」などと、批判が相次いでいました。
-------
・2015/12/25 岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184
-------
しかし今年に入って、1月5日に定例会見でIWJ記者が、再び緊急事態条項について質問した際には、「自民党案は基本的人権の制約(など)、非常に問題が山積しています。『緊急事態にこのままでいいのか』ということだけで、中味を見ないで議論に入ってゆくと、とんでもないことになります」と、その中身に言及して危機感を示していました。
-------
・2016/01/05 民主党・岡田克也代表が一転して緊急事態条項の「中身」を批判!「自民党案は問題が山積」「憲法の定める基本的人権が必要以上に制約される」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281187
-------
そして今回の岡田代表の発言。「ナチス」という言葉を使って緊急事態条項の本質的な危険性を指摘した点は、民主党のなかに、「待ったなしの危機的状況なんだ」という現実が、広く浸透してきた表れなのでしょうか。岩上さんが岡田代表にインタビューした12月25日から数えて22日目。インタビューの中で岩上さんが投げかけた、自民党の緊急事態条項は、ナチスが国会議事堂放火事件の翌日にだした緊急事態宣言と同じではないか、という問いに初めて正面から答える発言でした。
岡田代表の危機認識の変化は大いに歓迎すべきことだと思います。自民党改憲案の何がどう危険なのか、を、野党の第一党トップが、はっきりと言葉にして表明し、テレビや新聞報道を通じて広く国民に認知され、国民的議論に発展していくことは、非常に意義深いことだと思います。
緊急事態条項の危険性は、これまでも、これからも、IWJは報じ続けます。野党にも与党にも国民にも、耳にタコが10個できるくらい、繰り返し訴えていきたいと思います。
本日は、Ch1で19時から、この昨年12月25日の岡田代表インタビューを再配信します。岡田代表の現在の危機認識との落差に、ご注目ください。
また、20時からは民主党・長妻昭代表代行インタビューを、再配信します。どちらも30分程度のインタビューなので、ぜひ、ご覧下さい!
また明日18日の15時半からは、「OVERSEAs」(安保法制に反対する海外在住者/関係者の会)発起人で、「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)の一員として、全国をまわりながら、安倍政権の改憲の危険性を訴え続けている、武井由起子弁護士に、岩上さんがインタビューします!もちろん、緊急事態条項の危険性についても、語っていただきます!
そして、ナチスが権力を掌握していった「手口」…いや「それよりも酷い」と言われる緊急事態条項の何がどう恐ろしいのか、を具体的に理解するには、以下の動画記事が超オススメです。
-------
・2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」
~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
・2015/11/12 「ついに野心むき出しに! 『偽装愛国集団』日本会議と安倍政権がいよいよ憲法破壊に向けて宣戦布告!
『自民党改憲阻止』こそ野党連合の大義名分ではないのか!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274700
・2016/01/06 山本太郎議員が緊急事態条項の危険性を鋭く指摘!「これが改憲の本丸。独裁者にとっては一番手に入れたいもの」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281373
-------
IWJのこうした、ブレず、粘り強く、泥臭い取材活動は、みなさまの支えがあってこそ、維持されています。安倍政権を筆頭とした改憲勢力は、緊急事態条項を通すべく、総力を上げて攻勢をかけてくることでしょう。それに対してIWJも対抗言論を堂々と展開していくつもりです。まさに正念場の2016年。ぜひ、IWJの会員となって、またカンパやご寄付によって、IWJの取材活動ならびに言論活動をお支えいただければと思います。
・会員登録はこちら! よろしくお願いします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
・ご寄付・カンパはこちらから! よろしくお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
==================================
■「緊急事態条項でなくても現行法制で緊急事態に対応できる」本日は長妻代表代行インタビューも再配信!昨年の豪雪災害に乗じてすでに「地ならし」をしていた安倍政権
長妻代表代行はインタビューで、緊急事態条項について次のように語っていました。
「緊急事態については、有事法制や国民保護法制の時に、自民党と協議をした。その時、憲法を変えなくても法律の範囲内で対応できる、と整理したのです。自民党には、それでも改憲しないと対応できない事があるのなら具体的に提示してほしいと要求した。今のところ、説得力のある事案は出てきていません」
-------
・2015/12/09 岩上安身による民主党 長妻昭代表代行インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278021
-------
緊急事態条項が必要な「説得力のある事案」…確かに安倍総理の口からは聞いたことがありません。
僕が始めて緊急事態条項の危険性に触れたのは、2014年の2月。総理が「天ぷら」に行って対策が遅れた東日本を中心とした豪雪災害を経て、新潟県の泉田知事が、国に災害対策の改善を求めた時でした。
泉田知事と会談した古屋圭司・防災担当大臣(当時)は、「放置自動車が除雪の妨げになって大変だったのではないか」というテーマにやけにこだわり、「緊急時に車両の撤去を可能にする法改正がすぐにでも必要だ」と訴えていました。
泉田知事は、「動かせるようにしたほうが良いのだろうが、雪のある中でレッカー移動は物理的にできない。法改正で問題が解消されるのかどうか、どういうイメージなのかちょっとわからない」と、会談後のぶら下がりで首を傾げていました。
-------
・2014/02/21 泉田新潟県知事らが大雪被害の緊急要望書を政府に提出 ~古屋防災相と会談 「広域応援できる体制作りを」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/126284
-------
結局、2014年11月に、地震や大雪などの災害発生時、公道をふさぐ放置車両の強制撤去を可能にする改正災害対策基本法が可決・成立したのですが、今にして思えば、これも緊急事態条項新設の「地ならし」だったことが分かります。
古屋氏と言えば、日本会議議連の副会長として、日本会議が昨年11月に主催した「今こそ憲法改正を!武道館一万人大会」にも出席していました。彼ら改憲勢力が、災害対策基本法の法整備に飽き足らず災害や有事を口実に、国民の人権を規制し、無謀な戦争遂行が可能な「統制国家化」を目指しているのは明らかです。
もちろん、迅速な災害対策は必要です。だからこそ、現行の憲法下、法制下で十分対応可能、とする長妻議員の指摘を、ぜひご覧下さい!
…(後半へ続く)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.1.17 Sun.**
※八王子市長選に関する中継を、東京Ch1で配信します。
東京Ch1
↓
http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1
宜野湾市長選に関する中継を、ツイキャス・IWJ_OKINAWA1&ツイキャス・IWJ_OKINAWA2で配信します。
ツイキャス・IWJ_OKINAWA1
↓
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
ツイキャス・IWJ_OKINAWA2
↓
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa2
【Ch4】13:30~「『平和がいいね!』吉祥寺PEACEパレード」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※吉祥寺で開催される、平和を訴えるデモの模様を中継します。主催は、「吉祥寺PEACEパレード実行委員会」。呼びかけは「パパママぼくの脱原発ウォークin武蔵野・三鷹」、「むさしの憲法市民フォーラム」ら7団体。
【IWJ_KYOTO1】13:30~「『原発からの命の守り方を学ぶ』八幡のつどい 講師:守田 敏也さん (篠山市原子力災害対策検討委員)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※篠山市の原子力災害検討委員を務める、守田敏也氏を講師に迎えておこなわれる講演会を中継します。
【IWJ_KYOTO2】14:00~「1.17スリランカ―沖縄報告会『軍事力で紛争は解決できない ~スリランカから沖縄へ』―基地のある島々と平和へのプロセス―」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto2
※スリランカにおける紛争を克服するために対話の可能性を追求してきた、ジュード・ラル・フェルナンド氏(ダブリン、トリニティ・カレッジ准教授)による、スリランカ―沖縄報告会を中継します。
【ツイキャス・IWJ_YAMAGUCHI1】17:00~「『「辺野古に土砂を送らせない!」山口のこえ』発足集会 辺野古ー岩国ー周南(黒髪島)-防府(向島)-門司 つながろう!!」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_yamaguchi1
※山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)がゲストとして登壇予定の『「辺野古に土砂を送らせない!」山口のこえ』 発足集会を中継します。
【再配信・Ch1】19:00~「岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184
※2015年12月25日におこなわれた、岩上安身による民主党・岡田克也代表インタビューを再配信します。
【再配信・Ch1】20:00~「岩上安身による民主党・長妻昭代表代行インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278021
※2015年12月9日におこなわれた、岩上安身による民主党・長妻昭代表代行インタビューを再配信します。
============
◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.1.18 Mon.**
【Ch未定】12:15~「『福島原発刑事訴訟支援団』発足記者会見 <東京>」
※東京電力元会長・勝俣恒久氏、元副社長・武黒一郎氏、元副社長・武藤栄氏ら3名の「強制起訴」をうけ、今後、開始される刑事裁判について、「福島原発刑事訴訟支援団」が発足されます。その発足記者会見の模様を中継します。
【Ch1】15:30~「岩上安身による武井由起子弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※武井由起子弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)に、岩上安身がインタビューを行ないます。
【Ch未定】17:00~「選挙市民審議会・第一部門会議『自由な選挙運動』」
※公正・平等な選挙改革に取り組むプロジェクトが主催する、「選挙市民審議会」メンバーによる各部門会議の模様を中継します。第一回目のテーマは、「自由な選挙運動」です。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
【録画配信・Ch4】18:00~「安冨歩・東京大学教授 講演『図書室のつどい』 ―テーマ 『誰が星の王子さまを殺したのか ―モラル・ハラスメントの罠』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2016年1月13日に開催された、安冨歩・東京大学教授の講演会の模様を録画配信します。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
(前半の続き)…
続いては、沖縄の「島ぐるみ会議」の訪米ロビイング活動に同行取材した山本愛穂記者より、本日告示となった宜野湾市長選について、また城石エマ記者には、同じく本日告示となった東京都の八王子市長選と、山口県の岩国市長選について、そして原佑介記者には、歴史的な政権交代となった台湾W選挙について、現地からの声をあわせて、お伝えします!
ちなみに、本日よりこの3つの地方選について、IWJではその街宣や集会の模様を取材・中継していきます。ですが、その時間と場所を、第三者が不特定多数にメール配信するのは、選挙法に抵触するおそれがあるため、番組表では詳しく告知することができません。
本日は、八王子と宜野湾の動きを中継する予定ですので、以下のチャンネルを要チェックでお願い致します!配信後は、速やかに動画記事化し、IWJのHPにアップいたしますので、それもお待ちください!
【IWJ東京Ch1】
http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】
http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA2】
http://twitcasting.tv/iwj_okinawa2
===================================
■普天間基地移設問題で揺れる地元~本日、沖縄県宜野湾市長選の告示日です!
おはようございます。山本愛穂です。
世間は受験シーズンですね。昨日から始まった2016年のセンター試験は今日が2日目の最終日。12年前の1月、私も神奈川県内の某公立大学で受験しました。
受験生の皆さん、もしくは受験生を支えるご家族の皆さんの健康を心よりお祈り申し上げます。身体を大切に、有意義なスタートが切れるといいですね。
さて、センター試験最終日と同日の、本日1月17日(日)は、今月24日に投開票が行われる沖縄県宜野湾市長選挙の告示日です。「島ぐるみ会議訪米団」密着取材の準備をしながら、まだまだ先と思っていましたがあっという間で驚きます。
-------
↓「島ぐるみ会議訪米団密着レポート」特設ページはこちら!~20日スタートの配信・後編連載もよろしくお願いします!~
bit.ly/1QHLQhG
-------
昨日の日刊ガイドで、原記者からもお伝えした通り、今回の市長選は、現職で二期目を目指す佐喜真淳氏(自民・公明推薦)と、翁長雄志知事率いる「オール沖縄」からの厚いサポートを受ける新人・志村恵一郎氏の一騎打ちとなります。
-------
【昨日の日刊ガイドはこちら!】運命の宜野湾市長選・告示前日!
9900人の市民の個人情報を無断で自衛隊に提供していた宜野湾市~佐喜真市長は園児に「教育勅語」を唱和させる「異常」な大会で閉会の辞!
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/23857
-------
宜野湾市長選挙は普天間基地を抱える自治体であるため、現在複数の法廷闘争にまで発展している辺野古新基地建設問題が主な焦点となります。現職・佐喜真市長が、普天間基地の固定化阻止を訴えながら辺野古新基地建設についての明言を避ける一方、新人・志村候補は、翁長知事と連携し辺野古新基地建設に反対を表明しています。
当初、二期目を目指す佐喜真現職が有利か?と思われていたところ、ここにきて志村候補を推す「島ぐるみ会議」や、昨年12月に結成総会が開かれた「オール沖縄会議」の動きが活発になっています。オール沖縄会議には、支持政党や各界の垣根を超えた参加者が集い、金秀グループ会長・呉屋守将氏を筆頭に経済界からの参加者も多く、投票結果にも、大きな影響を与えると考えられます。
-------
・2015/12/14 【沖縄】「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」結成総会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278649
-------
接戦が予想され結果の読めない状況に、自民党幹部も焦りを隠せない様子です。
1月12日の毎日新聞によれば、昨年の佐賀・埼玉県知事選での自民党候補者敗戦、8月告示の岩手県知事選での自民党支援の候補者の出馬断念などに続く敗戦は避けたいとして、国政選挙並みの姿勢で挑んでいるとのことです。
「一地方選挙」という枠組みを超えて、さらに辺野古の新基地問題をも飛び越えて、日本の地方自治と民主主義のあり方をも問うこの宜野湾市長選挙。
東京に住む私は投票権を持っていませんが、投開票が行われる24日まで情報をしっかりとおつたえしていきたいと思います。
===================================
■東京都八王子市・山口県岩国市でも、本日市長選告示!暴走を続ける安倍政権への歯止めを賭けた戦いに要注目です!
おはようございます、IWJの城石エマです!
山本記者より、1月24日に投開票が行なわれる宜野湾市長選についてお伝えしていただきましたが、この日は同時に、東京都八王子市長選・山口県岩国市長選も行われます!本日は両選挙の告示日でもあります。
八王子市では、現職の石森孝志(いしもりたかゆき)氏(58)の任期満了に伴い、市長選が行われます。自民・公明党の推薦を受けた石森氏と、新人で元法政大学大原社会問題研究所教授・所長の五十嵐仁(いがらしじん)氏(64)の一騎打ちです。
五十嵐氏は安保法制反対、安倍政権への批判姿勢を明確にしており、自身のブログ(http://blogos.com/blogger/igarashi_jin/article/)でも、安倍総理は「これまでにない狡猾なファシスト」であると断言。「平和・くらし・環境」を重視した施策を約束する五十嵐氏は、今回の市長選立候補にともない、「安倍暴走政治をストップするという大きな目的」を掲げます。
また、1月8日に行われた、「五十嵐仁と市民の集い」には、慶応大学名誉教授の小林節氏と、元日弁連会長の宇都宮健児氏が応援に駆けつけたそうです。昨日1月16日には、八王子市議の佐藤あずさ氏が、五十嵐氏の応援に街宣へ駆けつけました。
他方、山口県岩国市長選では、自民・公明推薦の現職・福田良彦(ふくだよしひこ)氏(45)と、無所属で元市議の姫野敦子(ひめのあつこ)氏(56)が一騎打ちとなります。
在日米海兵隊の航空基地を擁する岩国市では、米軍再編の一貫として、厚木基地から岩国飛行場へ空母艦載機を移設することが決まっています。2017年に移設の期限が迫る中、騒音被害に苦しんできた地元住民の反対は強く残ります。今回の市長選でも、この移設が争点となるでしょう。
自民・公明党が推薦する福田・現市長は、「基地との共存」を掲げます。2014年に完了した普天間飛行場からの空中給油機15機の移駐について、福田氏は「平成27年度施政方針」の中で、「移駐完了後の状況といたしましては、騒音の状況に変化はなく、住民生活への影響はほとんどないものと認識しております」と語り、騒音訴訟を起こす住民の訴えなどどこ吹く風です。
一方、市民政党「草の根」や愛宕山地区の米軍住宅建設に反対する「愛宕山を守る会」など5団体が支援する姫野敦子氏は、厚木基地からの空母艦載機「移転反対」を訴えます。姫野氏は、1月14日、岩国市民会館で、放送作家の座間宮ガレイ氏とのトークイベントに登場し、岩国基地の危険性について語りました。
-------
・2016/01/14 【山口】座間宮ガレイ×姫野敦子 トークイベント(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/282307
・2013/06/26 【山口】市民政党「草の根」集会 ~政治を変えるために何をなすべきか
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87234
-------
忘れてはならないのは、岩国への厚木基地からの空母艦載機移転、普天間基地からの空中給油機移転が、普天間飛行場の辺野古移設を進めるための布石だという背景です。厚木基地からの移設受け入れを進めることは、辺野古移設実現へ向け強硬な姿勢を取る政府にとって欠かせません。
1月15日毎日新聞が報じたところによると、辺野古移設への反対運動を展開する、沖縄平和運動センターの山城博治氏は、姫野氏の応援に駆けつけ、「沖縄には基地の交付金で造ったハコモノの維持経費が逆に財政負担となった自治体もある。岩国は沖縄に学んでほしい」と呼びかけたと言います。
-------
・2015/08/29【山口】総理のお膝元で「安倍晋三から日本を守れ」の声が響く! 山口県内9カ所で安保法制反対一斉デモ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/260370
・【IWJブログ】岩国住民投票を力にする会の元会長・吉岡氏直撃インタビュー!「岩国は米軍の上陸作戦の露払いとして使われる」~極東最大の基地へ拡大する岩国基地と全国展開するオスプレイ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/162519
・強行配備された「空飛ぶ恥」オスプレイ~普天間ゲート完全封鎖してまで沖縄県民が阻止したかった理由
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64626
-------
来夏の参院選まであと半年を切りました。その前哨戦となる選挙戦が各地で始まりました。「明文改憲」によって緊急事態条項の創設をもくろむ安倍政権に対し、有権者がどういう評価を下すのか、地方の動きも見逃せません。IWJは総力をあげて追っていきますので、ご注目ください!
===================================
■台湾で歴史的な「政権交代劇」!日本は台湾に続けるか!?どうなる、今後のアジア情勢
おはようございます。IWJの原です。
昨日、台湾で国家元首にあたる総統選挙が行なわれ、馬英九(マー・インチウ)総統の後継者として与党・国民党から立候補した朱立倫(チュー・リールン)氏を、野党・民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)主席が3百万票差の大差で破って総統に選出されました。また、同日に行われた立法院選(日本でいう国政選挙)では、民進党が定数113のうち過半数を超える68議席を獲得するという「歴史的」な政権交代劇となりました。
何が歴史的なのか、日本にいる我々にはなかなかわかりづらいところがありますよね。
台湾では2014年春、与党・国民党の対中政策に「ちょっと待った!」と奮起した学生らが立法院(日本でいう国会議事堂)になだれ込み、占拠した「318ひまわり運動」が盛り上がりました。IWJは岩上さんと僕が現地入りし、この学生運動を詳細に報じてきましたが、今日は、その際、IWJの取材活動に通訳・コーディネーターとして協力してくれた現地在住のUさんに連絡を取り、今回の政権交代の意義や背景について、解説を寄せてもらいました。
「台湾では、二期8年間に渡る国民党の馬英九政権に対して、国民党の親中的な態度への不満以外に、『経済状況もよくなっていない』、『給料は上がらず貧富の差が広がった』など生活面での不満の声が、目立っていました。
2014年春以降からは『318ひまわり運動』の影響もあり、様々な社会問題において、政権に対する多くの抗議活動が続いていました。また今回、総統選の候補を決める際から、国民党内では大きく揉めていたんです」
Uさんよると、「318ひまわり運動」以降、与党の国民党の支持が急落するのと反比例するようにして、「台湾独立」を強く主張する声が高まってきたそうです。そこで受け皿となったのは民進党だけではありませんでした。今回の選挙では、従来の「国民党
対 民進党」という二大政党の戦いではなく、「第三勢力」の小さな政党が存在感を発揮したのだといいます。
「『318ひまわり運動』後、運動に参加していた学生や市民たちがつくった政党『時代力量』や、反核運動などを進める環境団体の参加者などが精力的に応援している『緑党』と『社会民主党』が2015年に共同で新たに設立した『緑党社会民主党聯盟』などです」
さらにUさんは、「市民運動や学生運動に参加している人々の多くは、『政権交代の為に総統選では民進党の蔡英文候補に入れ、立法院選挙では、国政へ新しい風を通す為に、大政党ではないところに入れる』と選挙前に話し、自分の身の回りで地道に票を集めていくことに努めました」と言及。こうした「戦略的」な投票行動が今回の結果を生んだんですね。
学生たちの決起が選挙に大きな影響を与えたことも特筆すべきですが、他にも、今回の政権交代で「歴史的」だった点があります。「2000年には、民進党へ政権交代した陳水扁時代、民進党が政権を握っても、国会議員は国民党が多数を占める『ねじれ』状態が存在しました」――つまり、台湾ではこれまで、民進党が総統職を獲得したことはあっても、議会の過半数議席を獲得したことはなかったのです。
2000年に民進党の陳水扁が総統選に勝利したときは、国民党が連戦と宋楚瑜に割れたことによる漁夫の利によるものでした。それに対して、今回の総統選での野党候補の圧勝は、まさに「国民党時代の終焉」を感じさせる、とても大きなインパクトを与えるということです。
馬英九政権の親中路線を拒否した台湾は、今後、中国とどう付き合っていくのか。大国にのみこまれることなく、独立した歩みを刻み続けたいという台湾の人々の意志が感じられますが、米国という大国に事実上、国家主権を握られている日本にとっても、台湾の動向は大いに参考になることでしょう。もちろん、対日政策が気になることは言うまでもありません。
IWJが報じた「318ひまわり運動」は下記のURLからご覧いただけます。岩上さんも占拠された立法院の中まで潜入取材を敢行し、レポートをお届けしました。日本でもSEALDsが出現するなど、学生運動が新たなステージに踏みこんだ可能性を感じます。実際、夏の参院選に向け、野党共闘のために選挙にも積極的にコミットしていくでしょう。台湾のこれまでの動き、今後の動きにはやはり注目です。
-------
・【ドキュメント台湾国会占拠(1)】台湾全土から抗議の市民が集結 ~不平等な経済協定「民意無視の推進は許されない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130664
・【ドキュメント台湾国会占拠(13)】学生らがついに立法院を退去「今日は終わりでなく始まり」~岩上安身による密着レポート
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/135493
-------
===================================
■会員のみなさまに重要なお知らせ~IWJ会員の継続をお願い致します!!
IWJの活動は、みなさまの温かいご支援あってこそです。しかしながら、IWJでは毎月15日、期限までに会費をお支払いいただけなかった方に、涙をのんで会員サービスを一時停止させていただいています。今月は、残念ながら、195名の方が、期日までに納入が間に合わず、会員サービス一時停止の手続きを取らせていただきました。
会費の納付が遅れますと、アーカイブの視聴などができなくなります。もちろん、いったん、サービスが停止されても、会費をご入金いただけましたら、会員としてサービス再開ができますので、お支払いをお忘れの方は、ぜひ、お早目に、ご納付をお願いいたします。
★詳しい手続き方法はこちらをご覧ください★
※IWJ会員ご継続方法のご案内(ご利用再開のご案内)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/information/23022
また、「ついつい会費の支払いを忘れがち・・・」という方には、自動決済による自動更新がオススメです。銀行口座自動引落による年会費、もしくは月会費のお支払いや、クレジットカードによる月会費のお支払いで、自動でご更新いただけます。
★自動更新のお手続き方法はこちらをご覧ください★
※IWJ会員自動継続の方法についてのご案内(ご利用再開のご案内)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/23832
===================================
■饗宴VI~DVD第2回入荷分予約受け付け中
岡田代表が、緊急事態条項こそが「ナチスの手口」そのものであり、自民党・安倍政権が目指す「独裁国家化」の「本丸」であることに、警鐘を鳴らし始めました。しかし、参院選が行われる7月まであと5カ月ちょっと。時間は十分にあるわけではありません。まだまだ、大きな国民的議論には到達していません。
IWJでは12月20日、「『国民』非常事態宣言!
露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」と題し、年末の恒例イベント「饗宴VI」を開催。分野の違う16名のパネラーの皆さんに、緊急事態条項について指摘・分析・警鐘を鳴らしていただきました。
まさに全国民、必聴必見のシンポジウムになったと思います。そこでIWJでは、超特急でこの「饗宴VI」のDVDを制作いたしました。
パネラーの皆さんの鋭いキーノート・スピーチと岩上さんを交えてのクロストークで、各パネルは例年以上に熱を帯びたものとなりました。予定があわなくて会場に来られなかったという方、会場に来たけれどももう一度見たいという方、多くの方にこの内容を報せたいという方、ぜひともお買い求めください。
おかげさまで、初回入荷分に関しましては、予約ですべて売り切れとなっております。現在、第2回入荷分の予約を受け付けていますので、皆さま、ふるってご予約ください!
価格は4,200円とお求めやすくなっています。事前に予約していただいた方には、特典として、写真家・初沢克利氏撮影の「饗宴VI」スチール写真データがついてきます!
事前予約は、下記のフォームで受け付けておりますので、皆さまふるってお申し込みください!
※【予約特典付き・岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187
※【予約特典付き】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188
-------
◆饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!
●テーマ1:米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP「砲艦外交」の正体
岩月浩二氏(TPP阻止国民会議世話人/TPP交渉差止・違憲訴訟弁護団共同代表)
植草一秀氏(政治経済学者)
田中宇氏(国際情勢解説者)
富岡幸雄氏(中央大学名誉教授)
矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授)
内田聖子氏(特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター事務局長)
●テーマ2:違憲の「戦争法」強行可決から「明文改憲」による緊急事態条項導入へ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか
青井未帆氏(学習院大学大学院法務研究科教授)
伊波洋一氏(元宜野湾市長)
奥田愛基氏(大学生/「SEALDs」創設メンバー/「Redemos」代表理事)
水上貴央氏(弁護士/青山学院大学法務研究科助教)
永井幸寿氏(弁護士)
升永英俊氏(弁護士/弁理士/「一人一票実現国民会議」発起人)
●テーマ3:「戦争」の過去・現在・未来~安倍政権の目指す「戦争遂行国家化」その帰結は!?
井筒高雄氏(元陸上自衛隊レンジャー隊員)
志葉玲氏(ジャーナリスト)
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補/NPO法人国際地政学研究所理事長)
孫崎享氏(元外務省国際情報局長)
===================================
■岩上安身の直近インタビューのお知らせ!!
2016年に入り、インタビューも続々決定しています!去年秋に岩上さんの体調不良などで延期になってしまった方のほか、さらにどしどしアプローチを続けております。今後もこのコーナーにご注目ください!
・1月18日(月)15時30分~
武井由紀子氏インタビュー
・1月26日(火)15時~
九州大学准教授・施光恒(せ・てるひさ)氏インタビュー
※書籍『英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる』 著者
・1月27日(水)19時~
蓮池透氏インタビュー
・1月28日(木)15時~
ジャーナリスト・春名幹男氏インタビュー
・2月4日(木)15時~
岡山大学大学院教授・津田敏秀氏インタビュー
ただいま他にも絶賛調整中です。直前に決まるインタビューもあるかもしれませんので、今後もこのコーナーにご注目ください。
===================================
■「IWJの『顔』を改善したい!」というWeb人材を大募集!
IWJでは現在、IWJの「陳列棚」「店頭」であるWebページ(http://iwj.co.jp/)の抜本的な改良作業に取り組んでいます。
今年夏に行われる参院選は、「明文改憲」が争点となる、天下分け目の大一番です。その大一番を、IWJでは、リニューアルしたWebページで迎え撃ちます。
「こうすればもっと見やすいのに」「こうすればもっと利用しやすいのに」といった問題点を徹底的に洗い直し、刷新するというものです。これまでIWJが貯めてきた15000本のコンテンツも、一気に整理し、検索しやすいようにしたり、見やすくする予定です。
そのために、今回は正真正銘のプロの方にも、奮ってご協力いただきたいと思っています! 仕事を受注するおつもりで、まずはお話だけでもドシドシご応募ください!
以下、Web班の伊藤理チーフから、人材募集の告知をさせていただきます。
------------------------
Web班の伊藤理と申します! 皆さん、おはようございます!!
今年の8月に、Web班にはWebエンジニアの仲間も増え、ただいま、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘していますが、さらに来年の7月までに、Web大改造プロジェクトを行う予定でおります。
お陰様で15000本以上になった記事アーカイブページですが、皆さまが見たい読みたい過去記事にスムーズにたどり着くためのシステム改良をもっともっと進めたいと思っています。IWJサイト全体の検索と利便性を高めるのが一番の目的です。
そこで、Web班では、下記の(A)と(B)の2パターンの人材を緊急募集いたします。
(A) サイトの改良プロジェクトのメンバー募集です。今期(来年7月末)の間に一挙に進めてまいりたいと思っております。法人でも個人でも構いません。各記事ページのデザイン変更、メニューの追加・整頓、スマホ対応の作業をしていただきますので、特にWebデザインやCSS言語の得意な方、またスマホサイトのWeb作成経験のある方にお手伝い願いたいと思っております。よろしくお願いいたします。
基本的に(A)は、来年夏頃までの短期契約でのプロジェクトとなります。複数名でチームを組んでタスクに当たりたいと思っております!
(B) 来年早々には、15000の全アーカイブを再編集する作業も視野に入れて準備しておりますので、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集いたします。(B)はなるべく長期契約で働ける方にお願いしたいと思っております。
・応募条件
(A)<短期契約> 下記の内、いずれか一つに該当する方を募集します
・HTML/CSSコーディングの経験のある方で、Webデザインの得意な方
・スマホ対応サイトの作成経験のある方
・PHP、JavaScript言語の経験のある方
(週2日以上出勤で週3日以上でもOK(在宅作業相談可)夜勤可能な方は歓迎! )
(B)<長期契約可能>
・HTML言語を知っている、Web作成した経験がある方
・Webのデータ入力を素早く、ミスなくできる方
・夕方以降、夜遅い時間帯に主に作業できる方
・チームワークで動くので、明るく、協調性のある方
(週4~5日出勤(在宅作業相談可))
(A)と(B)を兼ねてのご応募も可能です。また、前述の通り、(A)のプロジェクトは、法人に請け負っていただくことも考えています。個人だけでなく、法人もぜひご連絡ください!(B)につきましては、IWJで長期的に働きたい方ももちろん、フリーランスの方などで兼業もOKですので、ぜひ奮ってご応募ください。よろしくお願いいたします。
※ スタッフ応募フォームはこちら
http://bit.ly/1ALJypQ
■わとはぷ~What happened today?
今日は「防災とボランティアの日」。1995年に淡路島北部を震源とする兵庫県南部地震が発生した日です。
東京に住んでいた私も、ひしゃげて倒れたビルや高速道路の映像に、震えるほど怖かった記憶があります。地震は、映画の中の誇張表現ではなく、こんなに酷い状況を生み出してしまうんだということを、初めて実感しました。あの日お亡くなりになられた方、大きな被害に遭われた方に、改めて祈りを捧げたいと思います。
この阪神・淡路大震災では、たくさんのボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われました。これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、「防災とボランティアの日」の制定が決定され、翌1996年から実施されたそうです。
東日本大震災での民主党政権の対応の遅れにずいぶん手厳しい現在の自民党政権ですが、この阪神・淡路大震災でも、行政や国の対応の遅れや不備があったようです。未だに借り上げ復興住宅や社会的な孤独死の問題など、課題が残っている現状です。
・阪神・淡路大震災から21年 災害対策なお途上(神戸新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160117-00000001-kobenext-l28
あれから21年。災害時に必要だという触れ込みで、緊急事態条項の創設が取り沙汰されています。しかし、災害時の法にも詳しい永井幸寿弁護士は、「阪神・淡路大震災からの積み重ねで法整備はされている。国家緊急権は必要ない」とおっしゃっています。
・2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」 〜岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
本当に必要なのは、ボランティアの手や、被災した人の命や人権を守ること。そして、いつまでも一人一人に寄り添うこと、記憶に残して考え続けることなのでしょう。長期的に必要とされるそうしたことができるのは、私たち市井の一人一人にほかならないのではないでしょうか。
IWJを支えて下さる方々から、そうしたことを学ばせていただく毎日です。
今日も1日よろしくお願いいたします!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】