■■■ 日刊IWJガイド「お待たせしました!『岩上安身インタビュー』再始動のお知らせ!待ったなしのウクライナ、中東情勢、『非ドル化』の潮流」2015.3.20日号~No.919号~ ■■■
(2015.3.20 8時00分)
おはようございます! IWJの佐々木隼也と申します。
すっかり春ですね。最近冷え性になった自分は、春の陽気が本当に心地良く、隙あらば外に出て日光を浴びています。
ここで、みなさんにお知らせです。新春一発目、岩上さんの復帰第一弾として、鳩山由紀夫元首相のインタビューが決定しました!
日時は、3月23日(月)18時から、2時間ほどです。
安倍政権を右往左往させた、突然のクリミア訪問。その目的、クリミアの地で見たもの、得たものは何なのか。そして、今後の対ロシア外交において何が重要なのか。世界で今、何が起きているのか。そのうえで、今回のクリミア訪問にはどのような意味があるのか。
大手メディアでは意図的に切り貼りされ、真意が伝わらないことが常の鳩山さんですが、今回は2時間ばっちり、あますことなくお聞きする予定です。
また、鳩山さんのクリミア訪問の仕掛人である、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表にもインタビュー予定です。
木村代表は、イスラム国による邦人人質事件を受けて、後藤健二さんが殺害される直前の1月31日、解放交渉のためにヨルダンに渡っていました。非常に注目すべき木村代表の動向。インタビューでは、木村代表から見たイスラム国やクリミア情勢、そして安倍政権の外交姿勢について、たっぷりお聞きする予定です。
ほかにも、岩上さんがインタビューしたいと考えている人は大勢います。がしかし、何度もお伝えしているように、岩上さんは、狭心症の発作から全快したわけでも、寛解したわけでもありません。
2月21日に最初の発作で倒れてから、2週間の間に3回も救急搬送される大きな発作に見舞われました。その後、薬によって血圧や心拍のコントロールがうまくいくようになり、小康を保っているに過ぎません。次に倒れたら、即、入院、と宣告されてもいます。
財政危機に直面しているIWJの経営や改革は「待ったなし」なので、連日、取り組んでいますが、インタビューなどのアポイントを取るのは、これまで控えてきました。予定を入れても、その予定を守れるか、見通しが立たなかったからです。
それでも、3月の第2週目は、大きな発作を起こすことなく無事、過ごすことができ、第3週目もこの週末を乗り切ると、無事に過ごせたことになります。
ご心配なさるファンの方も多く、仕事はもっとしっかり休んでから再開して、というリクエストも、IWJの方に、多数、寄せられています。ご心配いただき、本当にありがとうございます。
しかし、激動する日本と世界の現状を、安静にしたまま、黙って見過ごしてゆく、というのは、ジャーナリスト・岩上安身にとって、酷に過ぎることです。何もしなければ眠れなくなるほどストレスを抱えてしまうであろうことは、想像にかたくありません。
そこで、3月の第2週、第3週と様子をみて、これならば大丈夫ではないかと、主治医からのお墨付きを得た上での、インタビューの再開です。
無理なくインタビューを進めていくために、ペースはこれまでよりは、落とさざるを得ませんが、それでも岩上さんは前に進んでいく覚悟です。本人曰く、病魔に狙撃されないように、地に伏しての「匍匐前進」です。
ご心配の方、どうぞ、ご安心ください。岩上さん用に、電動でリクライニングできる介護用ベッドを購入(IWJの予算ではなく、岩上さんの自費での購入です)、昨日、届いたものを、社長机の後ろ側にしつらえました。
横になるだけで、心臓の負担は楽になるそうです。これなら、ゴロゴしながらでも、しぶとく仕事をし続けられる。入院しても仕事を忘れることはできないから、いっそ、会社に入院してしまえ、というのが、岩上さんの決断です。
この岩上さんの「決断」に、ご批判のある方、呆れる方は、たくさんおられるかもしれませんが、どうぞ、お許しを。岩上安身は、休みつつ、身を安んじつつ、仕事をやめない所存だそうです。
こんな岩上さんとIWJを、見放さず応援してくださる方々、本当にありがとうございます。今後とも、どうぞご支援ください!
※応援してくださる方は、こちらから。
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【インタビューの予習に、過去のインタビューはこちらです↓】
・2012/07/18 「独立国が、他国の軍隊に守られていることに疑問もなく、『それが保守政治だ』というのは理解しにくい」 ~鳩山由紀夫議員インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/23153
IWJの会員であれば、万が一インタビューを見逃しても、アーカイブでご覧になることができます! ぜひ、会員にご登録いただき、IWJの取材活動をお支えください!
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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■「アラブの春」はどこへ… チュニジアで邦人3名殺害テロ事件発生
またも痛ましい事件が発生しました。北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで一昨日18日、武装集団が国会議事堂に隣接するバルドー博物館を襲撃し、外国人17人を含む計19人が死亡しました。犠牲となったのはチュニジア人のほか、イタリア人、コロンビア人、スペイン人、オーストラリア人、フランス人などで、日本人も3人が亡くなり、3人が負傷しました。
チュニジアは、2011年に民主化運動「アラブの春」が最初に起こった国です。僕も当時、アルジャジーラの生中継をネットで食い入るように見ていました。
この民主化運動により、長きにわたり独裁政治を敷いてきたベンアリ政権は崩壊しました。その後、順調に民主化は進み、新憲法が公布されたり、昨年12月には初めて直接選挙によって大統領が選出されました。政権にはイスラム政党からも入閣するなど、融和政策が進められました。
こうして「アラブの国」が起こった国で唯一「成功した」国として期待されていたチュニジアですが、その一方で、最近ではイスラム過激派の動きが活発になっていると言われています。「イスラム国(IS)」や「アルカイダ」などに若者約3000人が加わっていると報じられるなど、国内で緊張が高まりつつありました。
なぜ多くの中東の若者が「IS」に参加するのか。どのように「IS」が伸長してきたのか。「アラブの春」とは何だったのか。
こうした疑問について、分かりやすく解説しているのが元シリア大使・国枝昌樹さんです。国枝さんには昨年、岩上さんが2度インタビューしました。こちらをぜひご覧になり、複雑怪奇な中東情勢について理解を深めていただけたらと思います。もはや日本は「積極的平和主義」の名の下に、中東情勢に頭から突っ込んでいますから。
・2014/10/11 「イスラム国」はなぜ中東を席巻したのか “報道されない中東の真実”について、元シリア大使・国枝昌樹氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181134
・2014/11/06 シリア・イラク情勢とウクライナ危機を結ぶ線 中東の要衝・シリアをめぐり展開されるエネルギー地政学~岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203941
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■イスラエル総選挙でネタニヤフ首相率いる右派与党・リクードが圧勝
チュニジア政府はイスラム過激派組織によるテロ事件と断定。安倍総理は昨日午前、「テロは断じて許されず、強く非難する。国際社会と連携を深めながらテロとの戦いに全力を尽くしていく」と述べました。
この安倍総理の言葉は、「イスラム国(IS)」による邦人人質・殺害事件を受けて、訪問先のイスラエルで会見した時に発した言葉と同じものです。安倍総理の言う「国際社会」には、もちろんイスラエルが含まれます。
そのイスラエルで、一昨日18日に総選挙が行われ、ネタニヤフ首相率いる右派与党・リクードが圧勝しました。ネタニヤフ首相は投開票に先立ち、「自分が首相でいる限り、パレスチナ国家は樹立されない」と明言しました。
今、欧州ではこうしたイスラエルの強硬姿勢に距離を置く流れが強まっています。そして中東和平を模索するオバマ政権も(一部のネオコンを除き)、距離を取りつつあります。そんな流れのなか、唯一ネタニヤフ氏に近づき、仲良くしようとしているのが、安倍政権です。
そんな安倍政権の「不用心な」外交政策を批判し、その危険性を指摘し、イスラエルがパレスチナで行っている残虐行為を告発しているのが、京都大学の岡真理教授です。明日は、その岡真理教授への今年1月末に行われたインタビューを【会員限定配信】します。
こちらも、もう他人事では済まされなくなってしまった問題です。ぜひこの機会に会員に登録し、ご覧いただければと思います。
なお、サポート会員の方であれば、いつでもこのインタビューの全編をご覧になれます!
会員限定配信の視聴方法は、番組表をご参照ください!
【動画記事はこちら↓】
・2015/01/26 「今度は、日本がガザを殺す立場になる」日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、「暴力の根源」を探り解決を見出す必要性~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227872
【会員登録はこちら】
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
【一般会員からサポート会員への切り替えはこちら】
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php
また、昨年行った岡教授のインタビュー第一弾は、フルテキストに詳細な注を加えて、有料メルマガ「IWJ特報!」で発行しています。こちらもあわせてぜひ、ご覧ください!
・【IWJ特報165~169号】何よりガザ封鎖解除を 尊厳ある生への戦い~京都大学教授・岡真理氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/172310
…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.3.20 Fri.**
【Ch6】14:00~「パンフレット『日本国憲法が求める国の形』作成の経緯とその内容」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※完全護憲の会 共同代表・野村光司氏、岡部太郎氏、福田玲三氏が登壇予定。
【3.11から丸4年再配信プログラム第19弾・Ch1】17:30~「百人百話 第47話 佐々木るりさん」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/feature/100100/list2/47sasakiruri/
※2012年1月6日に収録した「百人百話 第47話 佐々木るりさん」を再配信します。
※特集ページはこちらから
・百人百話 |IWJインタビューシリーズ|百人百話とは
http://iwj.co.jp/feature/100100/
【会員限定再配信】19:00~「『今度は、日本がガザを殺す立場になる』日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、『暴力の根源』を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227872
※2015年1月26日に収録した、「岩上安身による京都大学教授・岡真理氏インタビュー」を、イスラエルの総選挙でネタニヤフ首相率いる右派与党・リクードが勝利したことをうけ、会員限定配信します。
日本がイスラエルと協力関係を結ぶことは、イスラム国だけでなく、中東全体と敵対関係に入ることを意味すると、岡氏は語りました。
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~~会員限定配信の視聴方法~~
1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力
以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。
【Ch4】19:00~「チバレイ・ウガヤの言論ギグ!第七回目 ―ゲスト 日野行介氏(毎日新聞記者)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※第七回目を迎える「チバレイ・ウガヤの言論ギグ!」を中継します。今回のゲストは日野行介氏(毎日新聞記者)。「フクシマ被災者支援の欺瞞&健康調査の欺瞞とは?」 と題して行なわれる。
~関連記事はこちら~
・2015/01/08 フリージャーナリストが語る権力の横行、行政による弱者排除の実態~チバレイ・ウガヤの言論ギグ!第六回目 ―ゲスト 寺澤有氏、本間龍氏
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/223307
【IWJ_KYOTO1】19:30~「広海ロクロー氏 政策発表会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「ロクローと市政を考える会」が主催。広海ロクロー氏の政策についてのプレゼンと質疑応答などが予定されている。
~関連記事はこちら~
・2015/01/24 【京都】広海ロクローと市政を考える会 キック・オフ集会 ―対談 鎌仲ひとみ氏(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227244
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:45~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
【IWJ_EHIME1】18:00~「伊方原発をとめよう!県庁前行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8
【IWJ_HOKKAIDO1】18:00~「北海道庁北門前:反原発抗議行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hokkaido1
【IWJ_FUKUSHIMA1】18:00頃~「原発いらない金曜日 in 郡山」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1
【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第128回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
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(前半の続き)…
■福島第一原発1号機の炉内の様子がやっと判明
東電は昨日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して、1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料のほぼ全量が溶け落ちていることを確認したと発表しました。燃料の「全量」溶融を調査によって裏付けたのは、今回が初めてです。
東電は、廃炉工程で最難関となる溶けた燃料の取り出しに向け、具体的な取り出し手法の検討に活用する、とのことなのですが…
だから廃炉工程が順調だ、ということでは決してありません。東電は廃炉の見通しを40年と見積もっていますが、その後汚染水の漏出や、作業員の死亡事故など、度重なるトラブルに見舞われ続けています。
その根本原因は、東電の隠蔽体質や危機感の欠如に起因するのですが、そうした問題が噴出しても、いまだに「廃炉まで40年」というスローガンを崩していません。
しかしこのままでは、それが無理筋であることは、誰の目にも明らかです。この数々の問題点と、今後廃炉をしていくうえで何が重要なのか、そうした課題をまとめたテキストを、岩上さんが今、執筆中です。近々IWJのHPに掲載予定なので、ぜひ、会員になって、全編をご覧ください。
【関連記事】
・2015/03/10 電力会社優遇、消費者に負担を強いる最大20年の原発運転延長の可能性、廃炉を選択しても諸費用が電気代に上乗せされてしまう可能性を有識者らが指摘
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/238124
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■IWJ関西スタッフの柏原資亮記者、沖縄・辺野古取材継続中!
沖縄入りして4日目の昨日、日刊ガイドでは、柏原記者がメディア船に乗って海上取材をする予定だとお知らせしましたが、昨日の海は波が高く、海上行動は取りやめになったそうです。
柏原記者は代わりに、中城(なかぐすく)海上保安部前で行われた、海保の過剰警備に抗議する「海保の暴力止める!3・19大行動」を取材しました。連日、沖縄からのUST中継や市民CASを見ている方はご存知だと思いますが、海保の中に、通称「海保太郎」の名で有名になった職員がいます。
この海保太郎氏の過剰警備によって怪我を負ったカヌー隊は少なくなく、実際の被害者となった3名が、海上保安部前でスピーチ。うち2人は現在告訴中だということです。スピーチの中で、当時の経緯状況を説明した3人に、集会後、柏原記者はインタビューをしています。
その他にも、事前にアポ取りをしていたにも関わらず、要請文を受け取ろうとしない海保に抗議の声を上げていた市民が、建物のゲートに流れ込み、その後、機動隊が到着するといった騒動もカメラに収めています。
昨日の柏原記者の取材記事は、整い次第、お届けしますのでもうしばらくお待ちください。
日々のカンパや寄付のご支援に感謝いたします。今後も、現地に記者を派遣し、集中した取材ができるよう、ご支援のほど、宜しくお願いいたします!
※カンパはこちら
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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■IWJ中継市民&事務スタッフ募集中!
IWJでは現在、ボランティアの中継市民を募集しています!
IWJは会員減による資金不足が深刻化し、規模縮小を余儀なくされています。また、IWJでは春を境に、IWJを巣立ってゆくスタッフも多数おり、現在、本部機能の維持のため、事務作業に多くのスタッフを割いています。
今後もできる限り発信力を維持していきたいと考えていますが、どうしても皆さんの協力が必要です。市民ひとりひとりが発信していく時代になりましたが、是非、皆さんのお力をIWJで広く発揮していただけないでしょうか。
Ustreamが難しい場合、ビデオ録画、またはツイキャスでも可能です。機材はIWJ本部に多数ご用意しておりますし、動画の編集作業など、必要であれば、無料でレクチャーもします。確実なスキルアップにもつながるかと思います。是非、皆さんのお力をお貸しください。大事な集会や重要なデモなど、なるべく多くの情報を皆様にお届けするため、何卒、ご協力よろしくお願いします!
また、IWJは事務能力のある有償スタッフを募集しています! Excelを使える方などは特に大歓迎!
もちろん、Excelを使えなくても、やる気さえ充実していれば技術力は問いません。また、IWJでは事務作業だけでなく、人手が足りない時には現場に行って中継していただくこともあります!
IWJは、スタート点では、全員が攻撃にも守備にからむ、ヨハン・クライフ流のトータルフットボール・スタイルで運営してきました。これは個々の運動量が要求されますが、ここにきて、岩上さんはスタッフに再び、原点回帰の号令を出しています。全員が編集や事務などのデスクワークを。そして全員が必要な時にはカメラを片手に飛び出せる備えを、と。男女関係ありません。
トータルフットボール・スタイル、再び、です。
ここで、一緒にIWJで働きたい、IWJとともに日本の報道のあり方を変えていきたい、という方々のご応募、お待ちしています!
※応募はこちらから
http://bit.ly/1ALJypQ
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■今度は次世代の党が「『八紘一宇』を名古屋のスローガンに」と妄言
昨日のガイドでも触れましたが、自民党の三原じゅんこ議員が、大日本帝国による他国への侵略を正当化するためのスローガンである「八紘一宇」という言葉を、あろうことか国会の場で用い、「安倍総理こそが世界中に提案していくべきだと思う」などと訴えました。
三原議員の基本的な歴史的知識の欠如から出た言葉だったのだろうと、多くの人は困惑しつつ、無知・無教養な者を責めてもと、「大人の態度」で静観するかもしれません。
しかし、「知らなかった」ですむ話ではありません。「政治とカネ」の問題で、「知らなかった」で返金しておとがめなし、という離れ業を、やってのけて続けている自民党ですが、こればっかりは、さすがの自民党でも心ある議員が、その場でたしなめたり説教したりするのが当たり前ではないでしょうか。
しかし、そんな様子は自民党には一切ありませんでした。そして当の三原議員は一昨日18日の自身のブログで、以下のように釈明しました。
「この言葉が、戦前の日本で、他国への侵略を正当化する原理やスローガンとして使われたという歴史は理解しています。侵略を正当化したいなどとも思っていません。私は、この言葉が、そのような使い方をされたことをふまえ、この言葉の本当の意味を広く皆さんにお伝えしたいと考えました」
侵略を正当化するために使われたことを「知っていた」けど、「あえて言ったんだ」というのです。これは開き直りであり、確信犯だという表明でしょう。「知らなかった」と釈明し、謝罪して、発言を撤回すれば、ただの無知・無教養な議員の失言ですまされたかもしれませんが、確信犯で言った! と開き直る三原議員の姿勢には、唖然とします。戦後70年、こんな国会議員は絶えて存在しなかったはずです。
この三原発言が問題視されているなかで、今度は次世代の党が、「八紘一宇」を名古屋のスローガンにしよう! と言い始めました。
しかもその理由を次世代の党は、「八紘一宇の、八の意味を中国や東南アジアなど他国も含んだもので考えると海外侵略のイメージが強まります。しかし八を名古屋に置き換えてみたらいかがでしょうか」などと、まったく意味不明なロジックを使用しています。
三原議員も次世代の党も、この言葉が「侵略を正当化するために使われた言葉」とはっきり認識しています。
例えるならば、オウム真理教が「殺人正当化の教義」として使っていた「ポア」という言葉を、「それは知っているけど、元々はチベット語で『転生』を意味する良い言葉なんだから積極的に使いましょう」と言っているのと同じです。
許されることでしょうか?
僕らは、「大人の態度」で、見過ごしていいのでしょうか?
既存大メディアは、批判どころか、取り上げることもなくスルーし続けています。この「こんなこと発言しても、咎められず、許されるんだ」という空気の蔓延が怖いと、IWJは考えます。
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■中川政務官の路チュー問題は許されるか?
今、中川郁子農林水産政務官と門博文衆院議員(自民党)との”不倫路チュー”問題が盛んに報じられています。さらに、野党が国会で報道に関する答弁を要求すると、中川氏は緊急入院、つまり「雲隠れ」をし、さらにその病院で喫煙をして咎められる、という失態を犯しています。
まさに「軽卒な行動」のオンパレードですが、では、肝心の政策の方はどうでしょうか。
中川政務官は、2009年に急逝した夫・中川昭一氏の地盤引き継ぎ、北海道の地から代議士デビューしました。TPPの影響をダイレクトに受ける地元・十勝の農業関係者は、農林水産政務官として農家の声を中央に伝える役割に期待していました。
中川政務官は昨年9月の十勝毎日新聞社のインタビューで、TPPについて「国益を守れないときは撤退を辞さない。これがブレることはない」と語っていました。
自民党の多くの議員は、TPPをめぐり、次々転んでいきました。TPP反対を掲げていたはずの稲田朋美議員などは、安倍総理のTPP交渉参加後、あっさりと総理支持にまわり、その転向の理由を総理に聞かれると「状況が変わったんですよ」などと意味不明な事を言ったとか。
そんななかにあって、TPP反対の姿勢を崩さず、転ばなかった中川政務官が、こんなかたちで転んでしまうとは…残念でなりません。
TPPに反対する国会議員として、超党派の会見に参加した、在りし日の稲田議員と、小野寺議員の姿はこちらです…↓
・2011/11/07 TPPに関する超党派国会議員の記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1014
そして、稲田氏の残念な正体に迫った検証記事はこちら…↓
・【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(4)】「ゴスロリ」ファッションの中身は極右政治家! 安倍総理お気に入りの稲田朋美・新政調会長、その政治的背景
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179120
さらに、実は農業を守るなんて気がさらさらなかった、自民党の残念な本音はこちらでご覧になれます…↓
・【辞任で「幕引き」はかる西川前農水相】「今の農家は潰していい」と言い放った西川氏、TPPをたてにした「増収賄」の可能性も 農政を「食い物」にしてきた過去
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/238061
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■饗宴VのDVDを、ぜひお買い求めください!
2014年12月に開催した「饗宴V」では、冒頭に触れた中東情勢、イスラエル問題、TPP、福島第一原発の現状と課題、辺野古の基地移設問題など、多くのテーマをその道の専門家の方々総勢16名に、論じていただきました。
2015年の日本と世界のあり方を考えるうえで、とにかく重要なシンポジウムになったと思います。先日、会場には行けなかったけどDVDを買ったという方に、「とにかく迫力がすごかった。こういう言い方は不謹慎かも知れないが、面白かった…!」と、興奮まじりに言っていただきました。
僕も、現場で見ていて、まさに同じ感想です。
しかし、そんな熱気におされてはりきりすぎたせいか、饗宴Vのイベントとしての収支は、下記のとおり、大幅な赤字となってしまいました。
「饗宴V」収支報告
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<収入>合計 3,569,676円
内訳
参加費収入 2,271,000円 *二次会参加費含む
協賛金 795,000円
ご祝儀 120,000円
カンパ収入 104,900円
物販売上 278,776円
<支出>合計 4,317,527円
内訳
運営 3,863,760円 *二次会分含む
物販仕入 127,212円
当日人件費/外注費 326,555円
<収支> -747,851円
どうか、これから、DVDをお買い求めいただき、饗宴Vの熱いシンポジウムをご自宅でご視聴いただくことで、赤字分を取り戻せるよう、ご協力をお願いいたします。
http://iwj.co.jp/feature/symposion5/archives/434
他にも、グッズやDVD販売の収益も、IWJの活動の支えとなります。岩上安身直筆サイン入りの『百人百話』『前夜』の他、「饗宴」「クロストークカフェ」「Deep Night」などのDVD、Tシャツ、ステッカーなどをご用意しています。ぜひ、お買い求めください。
※IWJグッズのご購入はこちらから
http://iwj.co.jp/shop/goods/main.html
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■わとはぷ!のコーナー
今日、3月20日は、とても印象的な日です。
2003年の今日、米国がイラクを攻撃しました。「大量破壊兵器があるはずだ!」「ウサマ・ビンラディンを支援している!」と言いがかりをつけ、一方的に侵略したのです。後に「大量破壊兵器がある」「ビンラディンを支援」という情報が嘘だったことが判明し、この時イラク攻撃指示を訴えていた人たちは、政権中枢から姿を消しました。
イラクがなぜ攻撃されたのか。豊富な石油や、イスラエルの思惑など様々言われていますが、IWJとして注目しているのが、当時のフセインの「非ドル化の動き」です。
サダム・フセインは当時、ユーロの拡大を目指すフランスのシラク大統領に誘われて、石油の決済をドルからユーロに転換しました。その矢先に、ブッシュ政権はイラクをイランや北朝鮮と並ぶ「テロ支援国家」と名指しで批判。そして米国はイラク戦争を仕掛け、その後石油取引の決済はドルに戻りました。
この点については、岩上さんは、経済学者の水野和夫さんとのインタビューで、大きく取り上げています。ぜひ、ご覧になってください。
・2015/01/28 機能不全に陥った資本主義 「フロンティア」なき時代、私達はどのような社会を作るべきか~岩上安身による日本大学国際関係学部教授・水野和夫氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228274。
そして2011年の本日、同じことがリビアで繰り返されました。リビア内戦において、NATO軍がリビアに軍事行動(オデッセイの夜明け作戦)を発動したのです。国内紛争に、わざわざNATO軍が出動して攻撃するという異例の事態は、なぜ起こったのでしょうか。
リビアがアフリカ最大の石油埋蔵国という要素はありますが、何より、リビアの指導者カダフィもまた、「非ドル化」の動きを画策していた人物だったのです。
カダフィはリビアの石油決済を、ドルから金(ゴールド)に裏付けられたディナール建てにすることを計画していました。
当時、カダフィ政権は150トンともいわれる金を保有しており、この金に裏付けられたディナールをアフリカや中東地域の共通通貨に広めていこうという夢がありました。しかし、この夢はNATOの異例の軍事介入によって潰されてしまいました。
そして2015年現在、ロシアや中国、イランなどは、「非ドル化」の政策を進めています。ロシアや中国は、金を蓄えはじめています。米国にしてみたら、またか! とすぐさま臨戦態勢を取るところでしょう。「非ドル化」をなんとしてでも阻止したい米国は、またしても軍事的な動きを見せるのでしょうか。
この世界の「非ドル化」や「金(ゴールド)をめぐる動き」、そして日本の歩むべき道についても、近いうちに岩上安身+IWJ取材班で、詳細なレポートを発表します。必読です!
ぜひ、ご覧ください。
それでは、みなさま、本日も一日、よろしくお願い致します。
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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