日刊IWJガイド 2015.1.27日号 ~No.867号~


■■■ 日刊IWJガイド 2015.1.27日号 ~No.867号~ ■■■
(2015.1.27 8時00分)

おはようございます。IWJスタッフの芹沢です。

イスラム国による人質事件発生後、IWJ事務所でも、緊迫した日々が続いています。岩上さんは、事件発生直後、スタッフに向け、すぐに、緊急連絡を出し、体制を整えるよう、全ポジションのスタッフに指示を出しました。

IWJに来て3年目を迎える私は、事件が発生した際、岩上さんを筆頭に、各ポジションのスタッフが一丸となり、事件に対して、強く集中し、発信のため、準備に取り組む姿を今まで、何度も見て参りました。

今回も、岩上さんと、全てのポジションのスタッフが協力しあって、日々みなさまへこの事件の成り行きとその背景にまで、踏み込んでお伝えしております。縁の下の力持ちの事務スタッフも、連日、インタビューのアポイントや、会場を整えるための準備などに追われています。

IWJは、今後も、大手メディアが報道を控える時でも、事実をお伝えできますように、頑張っていきたいと、スタッフの中で最も若輩者の私も頑張っています。

皆様、どうかIWJをお支えいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

会員登録がお済みでない方は、会員となり、ご支援をいただければと思います。また、ご近所やご家族の方で、IWJをご存知でない方がいらっしゃいましたら、お話している時など、ご紹介いただければと思います。口コミで広げていただくのが、一番確実です。

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事件発生後、事件に関するインタビューを、連日行っている岩上さんは、イラクやイスラエルへ取材経験のある戦場ジャーナリストの志葉玲さんと、アラブ文学とパレスチナ問題を専攻されている京都大学教授の岡真理さんにお話をうかがうため、急遽、関西へ向かいました。

25日に行われたインタビューで、志葉さんは、イスラム国(ISIS)の狙いは、前身『イラクの聖戦アルカイダ』時代からの、かつての同志・サジダ死刑囚を救出することこそが目的だったのかもしれない、と指摘しました。

そこから浮かび上がってくるのは、イスラム国が、いかに新しい組織のように見えても、幹部は、イラク戦争やそれ以前からの歴史をもつメンバーで構成されており、昔からの怨念も、これまでどの国がどのように中東に関与してきたかという記憶も、引き継いでいる、という事実です。

日本の外交姿勢が変わってしまい、イスラエルと軍事的なパートナーシップを築こうとしていることが、劇的に中東の人々の日本を見る目を変えつつあると志葉さんは指摘します。

また、志葉さんが、イラクで米軍に拘束され、頭に銃を突きつけられた経験をお聞きすると、米軍の軍人が、同盟国である日本人をどのようにみなして、どのように扱うかがよくわかります。いざとなると、同盟国である米軍が日本人を助けてくれる、というお話が、いかに「脳内お花畑」の幻想であるか、嫌というほど思い知らされます。

詳細の記事を昨日アップしましたので、是非ご覧ください。

■2015/01/25 「イスラム世界全体を敵に回しかねない」安倍外交の失敗と、イスラム国の真の狙い ~ジャーナリスト・志葉玲氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227656
…(後半へ続く)

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2015.1.27 Tue.**

【Ch4】16:00~「生活の党と山本太郎となかまたち 小沢一郎代表・山本太郎参議院議員 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※昨年末、山本太郎議員が生活の党に加わると表明。生活の党・小沢一郎代表と山本太郎議員が揃う初めての記者会見で、注目が集まっています

【録画配信・Ch5】18:00~「『大逆事件とヘイトスピーチ』 ―ジャーナリスト・安田浩一氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※政府が社会主義者らを弾圧した明治時代の「大逆事件」が1月であったことから、福島みずほ事務所が、表現の自由と思想良心について考えるために毎年1月に主催している集い。昨日1月26日に開かれた本集会では、ジャーナリストの安田浩一氏が登壇し、ヘイトスピーチをキーワードに、思想弾圧と全体主義や排外主義の問題について話し合われました

【Ch6】18:30~「辺野古の工事と暴力を止めよう!新宿西口小田急前アピール」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※辺野古の工事を止めさせること・辺野古で起きている暴力的な住民排除と工事の状況について関東圏へ伝えることなどを目的とし、辺野古の現地に行った関東在住者を中心に行われる抗議行動

【Ch7】18:30~「海上保安庁への緊急抗議行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※本日午後、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」では、非暴力で辺野古の埋め立てに抗議する市民らへの暴力的排除に対し、参議院議員の糸数慶子氏とともに海上保安庁への抗議・申し入れを行う。その後に行われる、海上保安庁前(国土交通省正面)での緊急抗議行動を中継します

【再配信・Ch4】20:00~「10・22 政府交渉『外務省にガザ攻撃への対応を問う』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/188815
※2014年夏に行われたイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への爆撃について、2014年10月22日、ヒューマンライツ・ナウ事務局長で弁護士の伊藤和子氏、ジャーナリストの志葉玲氏らによる、外務省担当者を迎えた政府交渉「外務省にガザ攻撃への対応を問う」が開催された。志葉氏からはガザ現地報告があり、その後外務省担当者4名への質疑応答が行われた。「パレスチナ問題を『中立、公平ではない』と認めながらも、イスラエルへの軍事・経済協力を続けるという政府・外務省の態度が明らかに(記事タイトルより)」なっています

~関連アーカイブ記事~

2015/01/25 「イスラム世界全体を敵に回しかねない」安倍外交の失敗と、イスラム国の真の狙い ~ジャーナリスト・志葉玲氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227656

2014/08/31 【大阪】「ドローン(無人攻撃機)で子どもたちを狙うイスラエル」 ~緊急報告会「ガザ侵攻の真実」志葉玲氏
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/165825

2014/05/11 ネタニヤフ首相訪日で見え隠れする安倍政権の「軍事的」な思惑 ~「日本・イスラエル兵器共同開発に異議あり」専門家・ジャーナリストらが緊急集会
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/139304

(前半の続き)…
26日に収録した京都大教授の岡真理さんのインタビューは、近日中に配信する予定です。岡先生は、今回の事件を考えるに際して、イスラエルとはどのような国か、建国の経緯から根本的に考える必要性を訴えています。

配信準備が整い次第、ガイドなどでお伝えしますので、ご注視ください。

本日は、Ch4で、16時より、「生活の党と山本太郎となかまたち 小沢一郎代表・山本太郎参議院議員 記者会見」の中継を行います。

生活の党は、2014年の衆議院選挙後、生活の党に山本太郎参議院議員が加わり、新たな政党名に変更しました。会見には、質問を用意して取材に臨みますので、どうぞご注目ください。

イスラム国による人質事件も非常に緊迫していますが、現在、沖縄でも連日、辺野古新基地建設を巡り、緊迫した状況が続いています。どちらも、日本が米国の戦争に追随させられる集団的自衛権の問題と深く関わります。これに関連し、沖縄以外の場所でも、政府に対する抗議行動が各地で行われています。

~関連動画~

■2015/01/23 市民は過激派?! 辺野古から遠く離れた東京で我が身を守る、海保・防衛省職員らが撮影拒否~新基地建設問題で福島みずほ・山本太郎議員が辺野古での過剰警備を追及
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226917

■2015/01/25 1.25 国会包囲ヒューマンチェーン 沖縄の民意を無視するな!辺野古に基地はつくらせない!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227657

IWJでは、本日、東京で行われる、辺野古新基地建設反対と、海上保安庁による過剰警備に対する抗議行動の模様をお伝えします。

Ch6では、18時半頃より、新宿で行われる「辺野古の工事と暴力を止めよう!新宿西口小田急前アピール」の模様を中継します。

さらに、Ch7では、18時半より、国土交通省前で行われる「海上保安庁への緊急抗議行動」を中継します。

日本は、米国主導の「テロとの戦い」に深入りしていくことで、より安全になるのか、危険になるのか、人質事件と重ねて考えたいと思います。

ぜひ、ご注目ください。

また昨日、「IWJウィークリー79号」を発行いたしました。今号では、11月29日から12月5日までのニュースを、振り返っています。

「岩上安身のニュースのトリセツ」では前号に引き続き、文鮮明氏を再臨したメシアなどとする統一教会と自民党の深い関係について、岩上さんとIWJ取材班が、レポートしています。自民党の憲法改正草案がなぜ、かくも「反日」カルト統一協会の掲げる政策とそっくりなのか、驚くべき話が続出します。

また、この号では、2014年の衆議院選挙期間中、IWJ事務スタッフが、各党党首クラスに対する単独インタビューの申し込みをしている中で起きた、自民党の異色の対応を記事化したIWJブログ「単独取材? ニコ動以外はちょっと~」も掲載しています。

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下記に、昨日アップした記事とテキストをご案内します。

~~本日アップした記事はこちら~~

★記事UP!【IWJ特報第181~184号】「『世界のいま』は欧米中心主義の断末魔 東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー 第一部」(ePub版を発行しました)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227890

★記事UP 1/22人身事故の続発を受け、全作業を中断して安全総点検を実施、作業開始時期は未定~東京電力定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226890
福島県は安全対策の強化・徹底、根本原因の究明、再発防止策の実施、安全対策の実施徹底など申し入れた

★記事UP 1/23 臼杵陽・日本女子大学教授が紐説くイスラム国による邦人人質殺害予告事件とシャルリー・エブド襲撃事件――2つの事件の背景にあるものとは
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226921
イスラム国は、国家というものが崩壊して生まれた『国』

★記事UP 1/25「イスラム世界全体を敵に回しかねない」安倍外交の失敗と、イスラム国の真の狙い ジャーナリスト・志葉玲氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227656
「日本のここ12年位の外交の積み重ねが、今回の事件につながっている」

~~本日アップしたテキスト記事はこちら~~

★テキストUP 1/24衝突する米国発のグローバリゼーションとイスラム世界「近代国民国家」から「グローバル・リヴァイアサン」へ~岩上安身による桜美林大学教授・加藤朗氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/227242
システム化された戦争の将来像

加藤先生の語る近未来の「戦争」の姿は、目眩がしそうです。無人兵器に人工知能を搭載して、全世界を監視し、人工知能が、個々人をテロリストと認知、判断したら、自動的に標的にして、攻撃するシステムが開発中されているのだとか。それも実現は早ければ2030年代だと。まるで映画「ターミネーター」のような話です。

そんな悪夢のような近未来は、今、私たちが直面している、怪しげな「テロとの戦い」の延長上に位置しているのだと、私たちは気づかなければいけないようです。

本日も一日、IWJをよろしくお願いいたします。

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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