ここ2年、風俗営業法(風営法)違反で「クラブ」が摘発されるケースが相次いでいる。
風営法は1948年、売春や賭博を取り締る目的で、制定されたもの。今に至るまで30回以上も法改正がなされたものの、ダンスを目的にした営業は、未だ規制対象になっている。
戦後直後に制定された法律は、今の時代にそぐわないと、ダンスカルチャーに関わるアーティストや事業者が立ち上がり、風営法の規制対象から「ダンス」の除外を求める動きが活発化している。
そんな中、昨年5月から、法改正を求める請願運動がスタートした。呼びかけ人には、音楽家の坂本龍一氏も名を連ね、時代錯誤の法律の見直しに声を上げている。署名は、この1年で15万筆集り、国会議員へのロビイング活動によって、5月20日には、「ダンス文化推進議員連盟」が発足するなど、国会を巻き込んだ大きなうねりになっている。
5月17日に開かれた院内集会では、請願運動の呼びかけ人や、音楽アーティスト、ダンス文化推進議員連盟の国会議員が法改正への実現を目指し、決意を表明を行った。