日本外国特派員協会主催 東京都知事選挙立候補者 記者会見 2012.11.30

記事公開日:2012.11.30取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

 2012年11月30日(金)12時より、東京都千代田区の日本外国特派員協会で、日本外国特派員協会主催「東京都知事選挙立候補者 記者会見」が行われた。宇都宮健児候補、笹川堯候補、松沢成文候補、猪瀬直樹候補の4氏が出席した。

 宇都宮候補が石原都政を批判した一方、猪瀬候補は「共産党と同じことを言いたいのなら都政に出るべきではない」と述べるなど、宇都宮候補の政策が具体性に欠けると批判した。

■全編動画

  • 日時 2012年11月30日(金)12:00〜
  • 場所 日本外国特派員協会(東京都千代田区)

 始めに、各候補者が自己アピールを行った。

 宇都宮健児氏は「弁護士として、多重債務者救済、消費者金融問題、貧困者問題に取り組んできた。2010年~2011年には、日本弁護士連合会会長を務めた。都民に冷たい政治をあらため、人に優しい都政と脱原発都政の実現を」と語った。

 前自民党衆議院議員の笹川堯氏は「予算委員長、議員運営委員長、郵政政務次官、総務会長などを歴任してきた。東京を世界一にしたい。子供を育てやすい、母親に優しい環境に。安心して老いていける街づくりをめざす」とアピールした。

 衆議院議員3期、神奈川県知事を2期を歴任した松沢成文氏は「肥大化した都庁の行政改革、新銀行東京の整理、女性副知事の登用、受動喫煙防止条例の制定。江戸城天守閣の復元。国際観光都市を」と、抱負を列挙した。

 猪瀬直樹氏は道路公団民営化推進委員会委員、東京都副知事を歴任。東日本大震災の際、東京消防庁からヘリコプターを独自の判断で出動させ、多くの人命を救ったエピソードを披露。「リーダーシップとは即決する行動力だ。東京都は中央官庁と戦う」と持論を展開した。

 質疑応答では、外国人記者から「石原前知事は、外国人差別発言が多くあった。それに対してどう思うか?」という質問があった。宇都宮氏は「弁護士の第1条は人権擁護。石原前知事は外国人に関わらず、女性、弱者にもそういった発言が多かった。トップリーダーとして問題があった」と述べた。笹川氏は「言葉は政治家にとって武器であり、両刃の剣だ。十分注意して使っていきたい」と答え、松沢氏は「最近は、弱い者いじめをして注目を浴びようとする政治家が多い。自分は、十分良心をもって発言したい」と話した。猪瀬氏は「ジョークには多少の刺激が必要だ」と答え、これに対して宇都宮氏が「ジョークには、言っていいこと、悪いことがある。石原氏はそれを超えていた」と応じた。

 最後に、各候補者が1分間で抱負を語った。猪瀬氏は「2020年、東京オリンピック招致をめざす。老若男女が輝く街作り、シェアハウス、コミュニティを実現させる」と述べ、松沢氏も「オリンピック招致大賛成。空気をキレイにする。江戸城天守閣再現など、現状の改善と、夢や目標を与える都政をめざす」と話した。笹川氏は「東京オリンピック招致賛成。受動喫煙禁止条例などを推し進めたい」とし、宇都宮氏は「受動喫煙禁止条例は賛成。人に優しい東京を作るために、情報公開の徹底を。住民参加型、特に女性に開かれた都政の実現をめざす」と語った。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です