【岩上安身のツイ録】「これはマンガか!?」良くも悪くもセオリ―度外視・全員安打製造機!? 史上初の都大会決勝ナイターで早実VS日大三高の超シーソーゲーム~春季東京都高校野球大会決勝 2017.4.28

記事公開日:2017.4.28 テキスト
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(岩上安身)

※4月27日の連投ツイートを並べて掲載しています。

 高校野球の春季東京都大会決勝が4月27日午後6時すぎという初のナイトゲームで、神宮球場で行なわれた。4時間超え・延長12回という壮絶な試合は、早実の18―17でサヨナラ勝ち。観衆は2万人と発表された。

 初回に日大三高に4点取られるという憂鬱な出だし。すぐ早実が野村の2ランで2点返し、途中逆転して、おっ、いけるかと思ったら日大3高に逆転され、それを早実が再逆転。8回裏にやっと清宮の2ラン。10-13に。これで勝負はほぼ決まった、と思われた。ところが9回表、日大三高の3番・櫻井がホームラン。2点差につめられる。えー、まだドラマがあるの!? この後。

 9回表、13-11と早実が2点差リードで、日大三高、ノーアウト満塁に。まず一人、三振、ワンアウト!

 日大三高打者、早実のショートへの強襲! 捕れる球だったが、こぼす! 三塁ランナーホームインで、一点差! 12-13。日大三高の再々逆転、可能性が出て来た。あーっ!パスボール!同点!13-13!こうなると、早実が自滅! 抑えられるか!?

 日大三高、ライトへ大きなあたり、犠牲フライに! ついに14-13と日大三高、逆転! ランナーはまだ三塁に。二死。日大三高打者井上、インコースを引っ張り、ギリギリライト線へフェア! 一点追加!15-13と早実を2点差に引き離す。

 早実はピッチャー赤嶺。二死ではあるが、ランナーは二塁に。まだ一打出れば追加点の可能性も。

 うわー、ここで日大三高、代打2ラン! 早実に4点差!

 やっとチェンジ、9回表に日大三高、なんと一挙7点! 早実のミスを見逃さない。さて4点差を追う早実、9回裏の攻撃。どこまで意地を見せることができるか。日大三高、投げるのは引き続いて金成。先頭打者は9番の西田。

 9回裏、四球で西田は出塁。トップバッターの野田に回る。今日はノーヒット。金成、降板。2度目のマウンドは八木。今日は一度もエース櫻井は投げていない。櫻井抜きの日大三高に負けると早実のダメージはのちのち残る。両者は共に西東京で、夏の甲子園出場をかけたライバル。

 1番野田、初ヒットがレフトへ。ツーベース。2番雪山、まだノーアウト。ランナー2・3塁。つなげていきたい!

 2番雪山、内角を腕をたたんで一二塁間、破る!三塁ランナー帰って17対14、三点差。ランナー一、三塁で、打席には清宮。打ったーーー! スリーラン!同点!17対17! 二打席連続!続く4番野村はセンター前ヒット!

 まだノーアウト。一塁に今日二本のホームランを打っている野村。犠牲バントでセカンドへ進塁。野村が帰ればサヨナラ。一死、敬遠気味に歩かせ、次の打者勝負、これが的中。ショートへの内野ゴロでゲッツー。チェンジ、17対17のまま、延長へ!

 10回表。早実の投手は前の回と同じく赤嶺。四番の金成から。センターフライ。ワンアウト。次打者大西、ライナーのライトフライ。ツーアウト。

 三人目の打者、ファーストへのファールフライ。清宮がとってスリーアウト。中継しているAbemaTVの解説、帝京の前田監督ではないかと、ようやくここへきて気づく。さて、10回裏、サヨナラ目指して、早実の攻撃! 打者はピッチャーの赤嶺。内野ゴロでワンアウト。次の西田、内野ゴロ、ツーアウト。

 先頭の野田、ショート日置への凡打でスリーアウトチェンジ。11回の表。日大三高の攻撃。早実は春の都大会、本当に弱い。例外は荒木大輔がエースの時代。一度優勝している。それ以来、35年、優勝なし。

 そう書いているうちに、11回表、日大三高は先頭打者がライトの頭を超えるヒット! 三塁打!ノーアウト三塁。次の打者、粘ったが、センターフライ、浅いため、タッチアップできず。

 インサイドを要求するキャッチャー雪山、しかし赤嶺、二級続けて外へ。パスポールになるかとひやっとする場面も。三振! 二死三塁!

 ファーストゴロ、清宮がショートへの面で取り、自分でファーストへ駆け込み、スリーアウト、チェンジ! ノーアウト三塁のピンチを点をやらずにしのいだ! このあと、早実の攻撃、点が入ればサヨナラ!

 延長、11回の裏、2番雪山、ツースリーから選んでフォアボール。サヨナラのランナー。そして二本のホームランを打っている3番清宮登場。この後には、同じく、今日、2本塁打の4番野村。

 清宮、ノーツーから打ち急いで、ライトへ大きなフライ。ワンアウト。さて、4番野村。清宮にも野村にも徹底した外角攻め。野村、外角のボールに手を出して三振。そして頭にデッドボールの福本。ツーアウト。試合開始から4時間経過。

 福本も凡退。ランナー残塁。いったんは流れを引き寄せた早実は、これで再び日大三高に流れを引き戻されて、12回表に。先頭打者は2番。凡退後、3番櫻井、内野安打で出塁。4番金成との勝負。

 赤嶺、金成相手にストレートで三振をとる! やればできるじゃないか。が、その直後にパスポール。ランナー二塁に進塁。ツーアウトまできて、勘弁してくれ〜と思っていると、次の打者、思い切り振ってライトへ大きなフライ。スリーアウト。

 12回裏。先頭打者にストレートのファーボール。サヨナラのランナー、毎回の出塁。頼むから返してくれ〜。次のバッター、橘内、二遊間のボテボテゴロ、二塁への送球後も、セーフ! 得点圏に走者を送ったも同然。次の打者、バントで送って野選、ノーアウト満塁。

 次の打者、ショートゴロ!ホームでアウト! 一死満塁。ゲッツーは避けたい。と、野田、二遊間をゴロで抜き、センター前へ!サヨナラの一打! 18対17で12回裏サヨナラ勝ち! 4時間を超え、夜10時を過ぎる熱戦は、早実が制す!

 35年ぶり、なんだよなぁ。

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