自民・民進・共産がデッドヒートの京都選挙区「あなたの一票で安倍総理の顔を見なくて済むようになるかもしれない」――共産新人の39歳、大河原寿貴候補の応援で小池晃書記局長が安倍総理を痛烈批判! 2016.6.24

記事公開日:2016.6.25取材地: テキスト動画
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※6月25日テキストを追加しました!

 自民、民進、共産の3人が2議席を争うことになる京都選挙区は、大接戦が予想される熱戦の選挙区だ。

 2010年の参院選で、当時民主党の福山哲郎議員が3度目の当選を果たし、複数区では同党でトップ当選。自民党の元総務副大臣、二之湯智氏を約7万票差で引き離した。

 しかし、ひるがえって2013年、自民党の西田昌司氏に次いで勝利を収めたのは、共産党の新人で元京都市議の倉林明子氏。1万8000票の僅差で当時の民主党候補者は落選した。そして今回の選挙。共産党から立候補した弁護士の大河原寿貴氏は39歳と若く新人だが、昨今の共産党の躍進ぶりを見れば、当選する可能性はゼロではない。むしろ、二之湯、福山両候補を脅かす存在になっているともいえる。

■全編動画 ※街頭演説は5分頃より始まります。

  • 弁士 寺本憲治氏(弁護士)/大河原壽貴(おおかわら・としたか)氏(参院選京都選挙区候補・新人、弁護士)/小池晃氏(日本共産党書記局長、参議院議員)
  • タイトル 参院選 京都選挙区 日本共産党 大河原壽貴候補 街頭演説(京都熊野神社前) ―弁士 小池晃・書記局長
  • 日時 2016年6月24日(金)13:00〜
  • 場所 京都熊野神社前(京都市左京区)
  • 告知 大河原壽貴ツイート (Twitter)

小池晃書記局長「思いやり予算は3700億円。米兵一人あたり768万円。思いやる相手が間違っている」

 2016年6月24日、土砂降りの中、京都市左京区で13時から、大河原寿貴候補の演説が始まった。応援弁士として東京から駆けつけたのは、共産党・小池晃書記局長だ。

 39歳の大河原氏は13年間、京都で弁護士として活動。市民から相談を受ける中で格差の開きを実感すると話した。

 「一握りの大金持ちに大儲けをさせる政治を許すのか、庶民にお金をちゃんと回すのかが問われている選挙だ」と訴えた。ほかにも「非正規雇用から正規雇用へ」「中小企業支援」「給付型奨学金」など、国民が普通に働き、普通に暮らせる当たり前の社会の実現を約束した。

 「あなたの一票で、安倍政治を終わらせることができる。あなたの一票で安倍総理の顔をテレビで見なくて済むようになるかもしれない」

 辛辣な表現で安倍総理を批判したのが、応援弁士の共産党の小池晃書記局長だ。大河原候補同様、貧困と格差の拡大を指摘した。「経済の悪化で消費増税を先送りしたのに、安倍総理はアベノミクスはうまくいっているといい、世界の経済の調子が悪いという。無責任な発言だ」と批判した。

 小池氏は若者の奨学金利子の免除は3500億円の予算でできると話し、「(在日米軍駐留経費である)思いやり予算は3700億円。米兵一人あたり768万円。思いやる相手が間違っている」と訴え、「若者への投資こそ正しい税金の使い方だ」と続けた。

 野党共闘に対する「野合」批判についても、「憲法を壊した安倍・自民党に言われたくない」と余裕でかわす表情を見せた。

 京都の選挙区の戦い、日刊ゲンダイは民進党の福山候補が頭ひとつリードし、自民の二之湯候補とこの共産党新人の大河原候補がデッドヒートを演じている、という。

 その二之湯候補は、政治資金収支報告書への虚偽記載で刑事告発を受けており、落選運動の対象議員となっている。告発を行った「政治資金オンブズマン」共同代表の神戸学院大学教授・上脇博之氏への岩上安身によるインタビューも、京都の候補者の方は、ぜひ御覧になっていただきたい。マスコミが決して報じない事実・真実を知ったうえで、必ず一票の権利を行使していただきたい。

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