地下水観測孔でセシウム上昇。測定時の汚染混入が原因か?~東京電力定例会見 2015.12.7

記事公開日:2015.12.7取材地: テキスト動画
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 2-3号機間の護岸エリアの地下水観測孔No.2-6で、セシウム134,137、コバルト60の観測値が過去最高を更新した。しかし、その前日までと翌日以降の測定値は最高値の100分の1程度に留まっており、測定時の汚染混入が原因と東電はみている。

記事目次

  • 地下水観測孔でセシウム上昇。測定時の汚染混入が原因か?

地下水観測孔でセシウム上昇。測定時の汚染混入が原因か?

 当該の地下水観測孔No.2-6は、2-3号機間の護岸エリアで、水ガラス注入による地盤改良箇所より内側(山側)にある。東京電力が公表した地下水のサンプリング分析結果は、下記の表の通り。

 12月4日採水した分析結果、それぞれ過去最高を更新した。しかし、その前後日の分析値に比べ、突出した異常値であること、翌日以降は上昇していないことなどから、測定時に汚染が混入したことが原因だと東電は結論付けた。

 2011年の事故以降、廃炉に向けた工程を進めるため、東京電力は年間数万点のサンプリング分析を行っている。時々今回のように、分析時に汚染が混入してしまい異常値を示すことがあった。東京電力の公表するデータを見るとき、その時の数字だけではなく、前後のトレンドもあわせて見なければ、誤った判断をしてしまうことになる。

核種 12/2 12/4 12/5
Cs-137 1.4 420 0.96
Cs-134 0.54 96 0.37
全β 92 1200 130
Co-60   0.41  
Mn-54   ND  
Sb-125   ND  

   地下水観測孔no.2-6の分析値[Bq/L]

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年12月7日

2015年12月6日

2015年12月5日

2015年12月4日

プレスリリース

2015年12月4日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年12月4日

写真・動画集

福島第一原子力発電所 データ集

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