塩ビ配管が破断し、RO装置から淡水化処理後の水が漏えい~東京電力定例記者会見 2015.10.19

記事公開日:2015.10.19取材地: テキスト動画
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 RO濃縮淡水化装置(RO-2)の、予備用配管が破断し、淡水化処理後の水が席内に漏えいした。漏えい量は約1トン。すべて回収済み。原因を調査しているが、配管が破断したことから劣化や作業場のミスなども考えられ、対策が待たれる。

■全編動画

塩ビパイプが破断し、淡水化処理水が1トン漏えい

 10月19日の朝7時36分にRO濃縮淡水化装置にて警報が発令。直ぐに現場を確認したところ、直径約25mmの塩ビ製パイプが根本から破断し、折れている箇所から漏えいしていた。

 漏えいしたのは淡水化装置後の水。約1トンが漏れたが、すべて堰内にとどまり、外部への漏えいはなかったという。漏えい水の分析の結果、Cs-134は120Bq/L、Cs-137は450Bq/L、全βは17000Bq/Lの濃度だった。

 折れたパイプは、フラッシングなどに使用する予備用途で、通常の淡水化処理時は使用していない。そのため、折れたパイプにつながる配管を弁で閉じ、漏れないように措置している。また、東京電力の説明では、淡水化装置はRO-2とRO-3と複数機あり、現在の処理量ではRO-3のみで十分な量だという。したがって、RO-2は特に稼働させる必要はなく、パイプが破断した原因調査、対策の検討が行えるはずだ。

 東電が公表した現場の写真を見る限り、当該パイプは途中で支える支柱などがない。両端をつかんだ空中配管となっている。万が一、作業や点検中に足を引っ掛けてしまう恐れもある。また、装置の設置後の経年劣化ということも考えられる。

 40年におよび廃炉工程のまだ1/10にしかならない。原因の究明、対策が急がれる。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年10月19日

2015年10月18日

2015年10月17日

2015年10月16日

プレスリリース

2015年10月16日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年10月19日

2015年10月16日

写真・動画集

2015年10月19日

2015年10月16日

福島第一原子力発電所 データ集

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