ALPS処理水の処置は時期未決定。増え続ける汚染水を溜めるタンクを増設~東京電力定例会見 2015.9.28

記事公開日:2015.9.28取材地: テキスト動画
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 一日に300トン増え続ける汚染水をALPSなどで浄化しているが、その浄化処理後の水をどう処置するか、まだ決まっていない。タンクに溜め続けるしかないため、東京電力は新たにJ8エリア、K3エリアへのタンク増設計画を発表した。

■全編動画

浄化処理後の汚染水の最終処理は、期限未定

 新たにJ8エリア、K3エリアにタンクを増設する計画が発表された。未だに一日当たり300トンずつ建屋地下へ地下水が流入している。それは日に300トンずつ汚染水が増えていることになる。

 増え続ける汚染水を多核種除去設備(ALPS)等で浄化、最終的にトリチウム以外の62核種を除去する。しかし、その処理後の水をどう処置するか、まだ決まっていない。したがって、タンクに溜め続けるしかない。

 いつまでのタンクを増やし続けて、溜め続けることは現実的ではない。しかし東京電力は、いつまでに全ての汚染水を浄化し終え、浄化処理後の水をどうするか、明確には決まっていないと答えるにとどまっている。

 地下水の流入量を抑制するめ、地下水バイパス、HTI建屋止水工事、サブドレンが稼働している。それらのはっきりとした効果は、未だ評価できていない。

 先行する地下水バイパス、HTI建屋止水工事では日に100トン以上の地下水流入を抑制できると評価していた。しかし、現在東京電力はポンプの洗浄などで稼働実績が想定より低く、80トン程度の抑制量だと評価している。

 今後サブドレンの運用を続け、評価結果が出たとしても、当初の想定量ほどの抑制効果がでるのかは不明である。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年9月28日

2015年9月27日

2015年9月26日

2015年9月25日

プレスリリース

2015年9月28日

2015年9月25日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

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