高濃度汚染水の海洋流出問題を受け、新たな情報公開方針の公表へ、現状について東電広報官「詳細は把握していない」と答弁~東京電力定例記者会見 2015.3.9

記事公開日:2015.3.9取材地: テキスト動画
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 2015年3月9日(月)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。排水路から高濃度汚染水が海洋流出した問題で、情報公開の方針を改善するよう指導を受けた東電は、新たな情報公開の方針を取締役会で決定、原子力改革監視委員会の報告を踏まえて3月30日に公表する予定で、現在、発電所内のリスク総点検を行っている。これについて、関連の質問が記者からあがったが、会見で東電広報官は、「詳細は把握していない」との答弁を繰り返した。

■全編動画

新たな情報公開の方針、3月30日に公表が予定されている原子力改革監視委員会

 排水路から高濃度汚染水が海洋流出した問題について、東京電力は原子力規制委員会、高木陽介経済産業副大臣から情報公開の方針を改善するよう指導を受けている。3月6日に取締役会で新たな情報公開の方針を決定し、原子力改革監視委員会の報告を踏まえて3月30日に公表するとしている。

 何が新しくなるのか、その方針の社内での検討方針について記者が質問するも、東電の広報官は「まだ把握していない」「詳しくはまだ分からない」と答えるのみ。経産副大臣から発電所内リスクの総点検を行うよう指導を受け、現在、リスクの洗い出し作業を行っているという。これもまとまったら公表するとし、「詳細は把握していない」と答えるのみにとどまった。

放水口上流で放射能濃度が上昇、4月に根本対策を行うまで現状のまま監視を続ける

 H4東エリアタンクは、タンクから漏洩した汚染水の流出を防止するため、二重に堰を設けている。その内側堰から外側堰への貫通孔部分から、約25リットル、全βで約4万Bqの汚染水が漏えいしたことが発覚した。漏えいした汚染水は、外堰にある「溜め升」部分にとどまっており、側溝やC排水路へは流出していないという。

 堰に溜まった水は原則タンクにくみ上げる。しかし、堰内の水位によっては、あるエリアのタンク堰から他のタンク堰へ溜り水を移送している。今回、3月5日にH6エリアの堰からH4東の堰へ溜り水を移送していた。翌日も作業を継続する予定だったため、溜り水を移送するためのホースを設置したままにして5日の作業を終了していた。そのため、サイホン効果により意図せずに水が移動してしまった。結果、移送先H4東の堰に溜まった水の水位が上昇、貫通孔から漏れたという。

 作業終了時にホースを片づけるか、サイホン効果などが起こらないように対策するのが本来の作業だと思われる。今回の漏えいは、うっかりミスに近いトラブルだ。

H4東エリアタンクの二重堰内側から汚染水が染み出し、C排水路の流出には関係ないと判断

 週に2回程度サンプリングしている1号機放水路のサンプリング調査の結果、上流側の放射能濃度が上昇したことが判明した。降雨の影響で1号機タービン建屋などから雨水が入りこんだ可能性があると東電は見ている。

 この放水路の出口付近は土で閉塞しているが、完全ではない。土に染み込んで海洋へ流出していると東電は考えているという。現在、放水路の出口部分にゼオライド土嚢を敷きつめ、流出量を下げる努力をしていると東電は言う。4月を目途に、放水路用にセシウム浄化設備を準備しているが、それまでは現状のままだ。

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     前回3/3採水   今回3/5採水
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Cs-134    5900      11000
Cs-137    20000      38000
全β     26000      49000
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年3月9日

2015年3月8日

2015年3月7日

2015年3月6日

プレスリリース

2015年3月9日

2015年3月6日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年3月6日

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