東京電力 記者会見 18:00 2012.4.16

記事公開日:2012.4.16取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 2012年4月16日(月)、東京電力本店で、記者会見が行われた。

 2号機圧力容器底部温度計の一つが135℃に達し、熱電対の抵抗測定で計器不良と判断した。3号機使用済燃料プール内の水中カメラ調査映像を公開、また、4号機建屋上部のガレキ撤去の方針について発表した。

■全編動画

  • 日時 2012年4月16日(月) 18:00~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

【トピックス】
・4号機、燃料取り出しのためのカバー(雨よけ)、クレーン支持架構の設置工事を行う
・4号機、建屋上部の瓦礫撤去用有人重機を設置する
・淡水化装置の配管から漏洩防止のため、カナフレックス耐圧ホース→ポリエチレン管への置き換え
・4号機燃料プールの冷却系の停止は、ヒドラジン注入ラインの加圧のため
・窒素ガス分離装置の停止原因は、フィルタの目詰まり

【QA】
(朝日・コンノ)
Q:3号機、燃料交換機のプールへの落下の影響は
A:燃料への影響は判明していない。変形や加重など不明で、追加調査が必要。プールの水質分析調査からでは、問題はない。
Q:燃料やプール壁の損傷の可能性は?
A:完全には否定できない。比較的広い範囲に加重しているため、危険は少ない。
 今後は水質、壁からの水漏れなどを定期的にチェックする。
 今回の撮影画像からだけでは、どこに加重がかかっているのかまではわからない。

(フリー木野)
Q:動画について
A:公開したのは編集したもの。未編集のものは今日の公開分の倍ぐらいある。同じ画なのでカットした。未編集のものの公開は、準備する。
Q:カナフレックスの水漏れ個所の写真は、もっとあるのではないか?
A:全部の公開を準備する
Q:汚染水の処理計画は出せないのか
A:月末の運営会議への進捗資料として出している
Q:秋以降、現在あるタンクが満タンになった後はどうするのか
A:未定なので計画に書いていない。タンクの増設、多核種除去装置などを設置する予定。海洋投棄については未定。

(NHK・花田)
Q:2号機の炉温度について、総合的判断とはどういうことか
A:格納容器の保管の部分の温度も合わせて評価する。2号機は中を観察したところ、水が60cmあるので、冷却されていると考えている。

(FACTA・宮島)
Q:4号機カバー工事の発注先、発注額は?
A:契約金額は言えない。発注先は日立ニュークリア、竹中工務店のJV
Q:燃料取り扱い装置は、新たに設計するのか?
A:順次設計中。基本的に有人。4号機は比較的線量は低いのでできる。
Q:燃料取り出しの工程は?
A:25年末から開始。1500体全ての取り出し終了時期は未定。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です