「できることなら8年前に時計を戻したい。8年前に娘がワタミに就職するのをなんとしても止めておくべきだった」〜ワタミ過労死損害賠償裁判の和解成立に関する記者会見 2015.12.9

記事公開日:2015.12.13取材地: テキスト動画

※12月13日テキストを追加しました!

 「今日、渡辺氏が娘の墓参りをしたいとおっしゃっていました。この先の彼の生き方が謝罪にもとづいたものなら、10年、20年先には許可するかもしれませんが、今は絶対に来てほしくないです」―。

 12月8日(火)、ワタミ過労死損害賠償裁判の和解成立にともなう記者会見が厚生労働省で行われた。居酒屋「和民」の社員だった森美菜さん(当時26歳)が過重労働を原因に自殺してから8年。遺族が会社側と当時の代表取締役である渡辺美樹氏を相手に損害賠償を求めて起こした裁判は、会社側が1億3000万円の損害賠償金と再発防止策を講じることを約束したことで、和解という大きな区切りを迎えた。