※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
2013年09月02日17時45分頃から東京電力本店で定例記者会見が行われた。タンクエリアの高濃度汚染水漏洩を検知するためのパトロールの結果、H3エリアで高線量箇所を3箇所、H5エリアで連結配管フランジ部分からの滴下を発見した。
■■■
H4エリアタンクから高濃度汚染水が漏洩し海洋へ流出したことから、漏洩の早期発見のためのパトロールと行った結果、新たな漏洩の可能性を発見した。発見した箇所は各エリアで以下と発表した。(いずれも70μm線量当量率 γ+β) ・H3エリア 8月31日に5cm高さで1800mSv/h,1700mSv/h,220mSv/hとなる高線量箇所、三箇所発見 ・H4エリア 8月31日に5cm高さで70mSv/hの箇所を発見 ・H5エリア タンク連結配管の連結フランジ部分で90秒に一滴の滴下発見
滴下箇所はフランジの増し締め後、該当箇所の下にドレン受けを置き漏洩がないかどうか継続監視する予定。
H3エリアの高線量箇所は、滴下や漏洩跡がなく、直下の床面の線量がバックグランド程度であることから、汚染水の漏洩ではないと判断している。その理由として東電は、高線量箇所はいずれもタンク底部のフランジ部分であること、フランジ部は水膨張により止水機能となるパッキンを使用していることなどから、パッキンが汚染水を吸いこみ膨張した。それが残っている可能性も完全に否定はできないとしている。もう少し調査しないとはっきりしたことは言えないと説明した。
漏洩の調査のため、排水口の各部のサンプリングの他、調査孔のサンプリングを行なっている。
得に影響が懸念されている地下水バイパスへのサンプリングは、揚水井No.1からNo.4は定期的に行なっている。本年3月以来となる揚水井No.7からNo.12のサンプリング結果を発表した。前回にくらべ高い値が検出されているが、東電は今回の結果から、まだはっきりしたことは言えないと評価している。今後も継続調査を行い、当面、毎日サンプリングすると発表した。