2013年08月19日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前の連続ダストモニタで再び放射能濃度「高高」警報が発生し、作業員2名が身体汚染された。H4タンクから、表面線量率100mSvの汚染水が推定120リットル以上漏洩した。
2013年08月19日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前の連続ダストモニタで再び放射能濃度「高高」警報が発生し、作業員2名が身体汚染された。H4タンクから、表面線量率100mSvの汚染水が推定120リットル以上漏洩した。
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2013年08月19日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前の連続ダストモニタで再び放射能濃度「高高」警報が発生し、作業員2名が身体汚染された。H4タンクから、表面線量率100mSvの汚染水が推定120リットル以上漏洩した。
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増加する地下汚染水の水位を下げるため、1-2号機建屋間の海側に設けたウェルポイントと呼ばれる井戸から、地下水をくみ上げている。当初計画で後5個の井戸を掘削する予定と発表。地下水くみ上げの効果が表れるまで、しばらく様子を観察すると東電は述べた。
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これまでの定例記者会見で持ち帰り確認項目となっていた、下記質問に回答した。 ――ウェルポイントからくみ上げた地下水の分析調査について 「地下水位の確認を行う。放射能濃度や塩分濃度の分析はまだ行っていない」 ――タービン建屋の耐震性の評価について 「3.11と同程度の地震にも耐えられる。地下水位が上昇しているため、液状化のリスクは大きくなっているが、建屋自体には影響はない」 ――発電所敷地内4m盤は70cm地盤沈下したが、他の10m盤などはどうなっているか 「東北地方全体が沈降しており、発電所付近では敷地全体が70cm程度沈下したと考えている。建屋が傾くような不等沈下はない」 ――サンプリング採取した魚介類はの分析後の処理方法は 「水産庁の研究機関に引き渡している。魚介類の核種分析は、採取後体表面の線量を測定、高い個体から順に分析している」
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先週から今週にかけての週末に、H4タンクからの汚染水の漏洩、免震重要棟前の連続ダストモニタで再び放射能濃度「高高」警報が発生し、作業員2名の身体が汚染される事案が発生した。
パトロール中にH4タンク堰のドレン弁から水が出ていることを発見、ドレン弁を閉操作した。2カ所のドレン弁からの漏れを発見、堰の外に水たまりができており、それぞれ約90リットル、約30リットル、水たまりの表面線量率はγ+βで100mSvと非常に高濃度であり、H4タンクからの漏洩が疑われる。
しかし、タンク堰の中にも水がたまっており、高濃度のため、処理しないとタンクの詳細調査はできない状態だという。したがって、ドレン弁を通してタンク堰の外にはもれていない。しかし、今もタンクから堰へ漏れ続けてているかもしれない状態である。早急な対処が必要だが、東電は先ず(タンク堰にたまっている)水の処理が先決と述べるにとどまっている。 さて、この漏洩に関し、東電の説明に納得のいかない点があり、記者の質問も集中した。
つまり、タンクから漏洩した汚染水が流れ出し、土中にしみこまないように、タンク下部はコンクリート舗装し、堰を設けている。H4タンクもそのような構造になっている。しかし、露天のため、雨水が溜った場合、少量の漏洩を見逃す恐れがある。そこで、堰のドレン弁を設け、常時開けている。雨水が堰の中にたまっても、ドレン弁から周囲へ流れ出し、堰の中は水のない状態になるというわけである。
では、実際にタンクから漏洩した場合はどうなるか、発見したなら直ちにドレン弁を閉めるという。発見されるまでは周囲へ漏洩することになる。漏洩汚染の防止という観点からは、ドレン弁は「常時閉(Close)」が望ましいと思う。
何人もの記者がこの点を質問したが、東電は「常時開(Open)」で運用していると回答している。疑問の残る運用手順である。
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免震重要棟前の連続ダストモニタで、先週12日に続き、再び放射能濃度「高高」の警報が発生し、バス待ちをしていた作業者2名の身体が汚染された。汚染濃度は、それぞれ13.7ベクレル/平方センチ、除染後、WBC(ホールボディカウンター)で内部取り込み無しを確認している。ミスト発生装置は、8月12日以降していないため、他に汚染源があることは間違いない。
最初にダストモニタ警報、身体汚染が発生した時、現場周辺の駐車車両などの調査や広範囲なダスト調査、汚染調査などを行うことなどを計画していることを発表したが、本日の質疑回答で、何ら手をつけていないことが分かった。作業員の人命を軽視する東電のお家芸が垣間見えた。
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地下水の汚染に関し、興味深い質問が記者から出された。
福一敷地の地層は、地上から順に透水層、不透水層、透水層となっている。現在の地下水観測孔や水ガラス遮水壁は、上部の透水層にとどまっている。下部の透水層までボーリング調査する必要はないのか、と記者が質問した。東電は今回は深度16メートルより浅い所、すなわち上部の透水層の調査を行う、と的を外した回答をした。
原子力規制委員会の指示に従って調査、汚染水対策を行っており、必要があれば委員会から指示があると回答。下部透水層を調査しないのは、委員会の責任だと言わんばかりだ。
また、建屋は岩盤の上に直接乗っているという。建設工事中の振動や、建屋は100トン近く、その重量物が地震で揺さぶられた際、岩盤にヒビが入り、水の通り道になっている可能性について質問すると、東電は「ご意見としてうけたまわる」と人を食った回答。
更に敷地内の不等沈下の可能性について、詳細な調査を行ったのか質問すると、3.11大地震で起こったことは、もっと大きなスケールのことだ、と回答した。 いずれも、今の事態への責任感も、今後の想像力もない回答ではないだろうか。
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