2013年08月12日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前連続ダストモニタで放射能濃度が高いことを示す警報が発生、同時刻付近に10名の頭部・顔面汚染を検出、原因/因果関係を調査中。3号機に関する調査でα核種検出。規制委員会汚染水対策WGの資料を説明。
2013年08月12日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前連続ダストモニタで放射能濃度が高いことを示す警報が発生、同時刻付近に10名の頭部・顔面汚染を検出、原因/因果関係を調査中。3号機に関する調査でα核種検出。規制委員会汚染水対策WGの資料を説明。
■全編動画
(2013/08/14追記)
本日の午後13時30分から、原子力規制委員会で第2回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループが開催された。その開催中に、免震重要棟前連続ダストモニタで放射能濃度が高いことを示す警報が発生し、東電社員10名の身体汚染が確認されたことがメール速報で発信された。
緊急課題である地下汚染水対策の前に、連続ダストモニタの警報、作業者の身体汚染について、記者の質問が集中、大半の時間が費やされた。
連続ダストモニタの警報、身体汚染について、東京電力の発表をまとめると、
・12時33分ごろに免震重要棟前の連続ダストモニターが放射能濃度が高い警報を発生
・12時35分発の構内から退域するバスをまっていた社員10名に身体汚染を確認
・現場付近で熱中症対策のミスト装置が稼働していた
個別に発生した事象だが、身体汚染の原因となる顕著なものがないため、警報を発生した近くにあるミスト装置があやしいと考え、大元の水の分析結果、Cs-134,Cs-137,全βともにNDだった。当時の状況を聴き取りや、ミスト装置そのもののをもう少し確認する必要があると東電は回答している。
(本件について、発表データの訂正が続いているので資料を参照する時は注意されたい)
地下汚染水の対策に関してはほとんど質問がなかった。
「作業をさまたげている要因は何か」という記者の質問に対して、「線量が高い場所やがれきが残っている場所がまだある」と答え、「作業者人員の割り当てがきびしいのではないか」と問われると「分析ラボではタイトになっている」と答えた。
また、「先日の秋田、岩手の集中豪雨のような豪雨が、福島第一敷地付近で発生した場合に対処できるか」と記者が質問すると、「集水ポンプ、上流側(山側)の水ガラス(遮水壁)、地面のフェーシングによる雨水のしみ込み抑制など準備していくしかない」と回答した。
いずれも、過去の記者会見で、記者から問題点として指摘されている事柄であるが、有効な手を打っていないことが露見している。
汚染水問題/対策については、規制委員会の汚染水対策WGに提出される資料の方が、より真剣に詳しく、会議内容も詳しい。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
(2013/08/12)福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器(PCV)内部再調査結果
(2013/08/12)福島第一原子力発電所 免震重要棟前に設置されたダストモニタの警報発生について