定例会見に応じた東電の今泉氏は、汚染水漏洩の発表が遅れたことに対して「データをきちんとまとめることに固執していたために報告が遅れた。反省している」と謝罪。
東電の今泉氏本人は18日の未明にデータを確認し、20日と21日は報告資料の作成業務を行なっていたと、当時の行動を説明。19日の夕方に状況を把握したと述べた廣瀬社長とは1日のタイムラグがあったことになる。
「データがあったにもかかわらず公表しないとの判断を下したのは誰だったのか?」という質問に対しては「広報部長と確認して対応した」と説明したが、今回の件に関して広報部長の処分は厳重注意に留まっていることから、この回答には疑問が残る。記者からは「その辺りをはっきりさせないと信頼回復には繋がらない。知っていたのに選挙後まで隠していたと言われても反論できない」との厳しい指摘もあったが、東電側は確認しておくとの曖昧な回答に留まった。
汚染水の湾内流出問題については、その後も記者から次々と鋭い質問が投げかけられたが、結局最後まで明快な回答を得られることはできず、東電内部での情報共有の甘さや、記者対応への不誠実さが浮き彫りになる会見となった。 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示