東京電力 記者会見 2013.7.17

記事公開日:2013.7.17取材地: テキスト動画
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 2013年7月17日(水)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。前半に柏崎市議会、刈羽村議会全員協議会において「フィルタベント設置計画概要」および「新規制基準施行に伴う適合申請の概要」について東電が説明した資料を用いて説明。その後、定例のプラント状況に関する説明が行われた。

■全編動画(前半)

■全編動画(後半)

  • 日時 2013年7月17日(水)17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

 本日、柏崎市議会、刈羽村議会全員協議会において、「フィルタベント設置計画概要」および「新規制基準施行に伴う適合申請の概要」について、東電が資料を用いて説明した。同じ資料を用いて担当者が説明した。

 柏崎刈羽原子力発電所のフィルタベントは、緊急時にベントを行う時に、放出する放射性物質を大幅に低減させ、セシウム等による土壌汚染の大幅抑制と水素爆発の回避を目的としたもの。フィルタにより、放出され放射性セシウムは99.9%以上を除去でき、ヨウ素も除去できるという。その結果被曝量もセシウム137の総放出量もガイドラインの値を大幅に下回ることができるという評価結果を説明した。

 更に、新安全規準適合に向けて、断層の連動を考慮した地震対策、活断層調査、津波対策、台風・竜巻・火山・落雷対策について説明した。

 その後の後半部分で、定例の福島第一原子力発電所のプラント状況に関する説明が行われた。1,2号機取水口間の護岸地盤改良工事の進捗状況について説明があり、ボーリング、薬液注入の状況について撮影映像が公開された。現在ボーリング、薬液注入は38/231本が完了しており、当初の予定より遅れ気味のようである。ボーリングマシンを複数台用意し、8班体制で行なっていたが、10班体制に増強する予定だという。

 質疑応答で、六ケ所中間貯蔵施設に関して、過去の東電社長が西松建設に裏金を要求したという報道があり、事実関係について記者が質問した。東電広報部は、「公平公正な取引を心がけており調査する予定はない」「そのような事は承知しておらず、当事者は既に退職しているの調査しない」と回答。何ら中身のある回答になっていない。

 また、地下水観測孔の水位の測定結果について、今までに記者が何度も質問している。しかし、未だに確認するという回答。なぜ公表しないのか改めて質問するも、明確な回答は引き出せなかった。除染費用の支払い拒否に関しても「主契約なので」「個別なので」という理由で「回答は控える」という。参院選前に何を隠しているのか不信感はつのる。


以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年7月17日
2013年7月16日
2013年7月15日
2013年7月14日
2013年7月12日

プレスリリース

2013年7月17日

報道関係各位一斉メール

2013年7月14日
2013年7月12日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

福島第一

写真・動画集

データ集

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