2013年7月4日(木)、参院選の公示日となったこの日、東京都千代田区のJR有楽町イトシア前では、自民党の安倍総裁をはじめとする街頭演説会が行われた。その終了後、新党大地の鈴木宗男代表が、ゲリラ的に街頭演説を開始。消費増税の凍結や脱原発など、各党との政策の違いを訴え、支持を呼びかけた。
鈴木氏は「実際に賃金が上がったか? ムードやイメージで判断してはいけない」と聴衆に問いかけ、アベノミクスを批判した。続けて、「景気回復の一番の処方箋は、消費増税凍結である」と訴え、「国会議員の定数や公務員の削減によって、財源は確保できる」とした。
エネルギー政策については、脱原発について、各党との違いを強調した。「われわれには明確な裏付けがある。ロシアといえば、鈴木宗男だ。サハリンから天然ガスや石油のパイプラインを引けば、電力の安定供給は可能だ」とし、「これが実現すれば、燃料のための中東・アメリカ依存から脱却できる」とアピールした。
改憲については、96条の改正には「無理がある」と批判する一方、「自衛隊を、国を守る組織として明記すべき」とした。最後に、「私には政治家としての長いキャリアがある。自民党の話と比べて、どちらに中身があるか、おわかりいただけたと思う」と、ムネオ節で締めくくった。