現在唯一原子力発電所が稼働している、関西電力大飯原子力発電所3・4号機に関する評価会合が行われた。注目は7月8日の新規制基準施行後の運転継続についてだったが、原子力規制委員会は「新規制基準に照らして現状評価した結果、直ちに安全上重大な問題が生じるものではないと判断する」という結論に達し、事実上、大飯原子力発電所3・4号機の運転継続が決定した。
今月20日に開かれた前回の会合で「大飯原発3・4号機の現状評価書」が公表され、その内容が大筋で認められていた。今日の会合で関西電力からは「評価書案に対しコメントはありません」と述べ、評価書案を受け入れる考えを示した。
今後は関西電力が今月末までに安全対策に対する機器の設置を完了し、それを原子力規制委員会が確認することとなっており、対応が不十分であると判断されない限りは追加の評価会合は行われず、定例会合で評価書案が最終的に了承される見通しとなった。