東京電力 記者会見 17:30 2013.6.17

記事公開日:2013.6.17取材地: テキスト動画
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 2013年6月17日(月)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。

 多各種除去装置ALPS建屋内タンクから滴下を発見し、原因調査のためA系は停止中。平成23年4月から平成25年5月までの個人情報紛失の件数200件は、書類の紛失によるもののみの集計だった。

■全編動画

  • 日時 2013年6月17日(月)17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

 水素爆発の危険性を抑えるため、圧力容器(RPV)と格納容器(PCV)それぞれに窒素ガスを封入しているが、信頼性向上の観点からRPVのみ封入するよう変更することがわかった。そのため試験を、明日より1号機に対して開始、徐々に封入量を変え、7月の上旬には完了する予定。

 現在原子炉のRPVとPCVそれぞれに、2つの経路で窒素封入している。PCV封入ラインには途中に空気作動弁(AO弁)がある。この弁が故障で閉じると窒素が供給されなくなる。AO弁とその動作系は線量の高いエリアにあり、点検できない状態である。一方、RPVラインはそのような弁がないため、故障の心配がない、と説明した。

 高所調査用のロボットを用い、2号機建屋1階の上部空間の線量測定、干渉物調査などを行うと発表した。ロボットは、産業技術総合研究所、本田技研、東電の三社共同研究によるもので、キャタピラで移動し、最高7m近く伸びるアームの先にマニピュレーターが取り付けられている。マニピュレーターはASIMOの技術が応用されており、建屋上空の狭隘部の、静止画撮影、線量・温湿度測定、3Dデータ取得などを行うという。これにより今後の除染作業や、PCV調査、補修計画に反映する予定である。明日(6月18日)に、先ず比較的線量の低い2号機で初期の調査を行う。

 6月15日に多各種除去装置ALPSのバッチ処理タンク(2A)で滴下を発見した。6月16日中にALPSーA系は停止させており、今後原因の調査を行うと発表した。

 当該場所は1日三回パトロールしており、今回は非常に早く発見できた、と自画自賛の発表。しかし、漏洩が東電の言うように結露なのか、ピンホール漏洩なのかは未だ判明していない。調査のため、該当タンクの水抜きをして、外側から、内側から両方から調査するとしており、短期間には終わらないお思われる。現在ホット試験の長期間連続ランを行なっており、今後の試験にどう影響するかを記者が質問したが、検討中でまだわからない、という回答だった。

 7月に規制庁の新安全規準が施行されることから、柏崎刈羽原発の再稼働申請について質問がでたが、現時点では未定という回答。

 先週6月14日に発表された個人情報の紛失に関連して、確認事項の回答があった。平成23年4月から平成25年5月までの、個人情報の紛失は、書類の紛失によるものが200件、その他電子データの紛失漏洩などは集計されていないことがわかった。更に、損害賠償請求に関しての個人情報の紛失が別途60件あることが分かった。電子データの紛失漏洩について、どのような事案なのかが宿題確認項目になった。


以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年6月17日
2013年6月16日
2013年6月15日

報道関係各位一斉メール

2013年6月17日
2013年6月16日
2013年6月13日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

福島第一

写真・動画集

2013年6月17日

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