文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」 2011.4.4

記事公開日:2011.4.4取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

※動画のご視聴は会員限定となります。

 2011年3月21日(月)15:30分より、東京都港区にある文化放送にてレギュラーコメンテーター岩上安身が出演する「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。

WS000011

 「夕刊読み比べ」のコーナーでは、東京新聞より「福島第一原発、冷却回復へ一歩前進」「政府、風評被害に全力」の記事を取り上げた。福島第一原発事故の原子炉の状況について、冷却水のための非常用ポンプの調達について質問すると、東京電力では「現在、行なっていない」と答え、保安院では「調達中である」と答えるなど「東京電力、保安院の回答に異なるケースがあった」と、岩上は指摘した。また、風評被害については、生産者がたいへん苦労されていることなど「なんといっても原発事故をこれ以上、拡大させないことであり、事故を収束させることだ」と述べた。

 ひとつのテーマを取り上げる「ニュース・本音と建前」のコーナーでは、「岩上安身が見た、福島県の現状」として、福島県の直接取材を報告した。前日、郡山市にある佐藤栄佐久元福島県知事の自宅に取材に訪れた際、自宅の石塀がすべて崩れていたことや、屋根から落下した屋根瓦の代わりにビニールシートがかけられていたことなど、原発から約55キロ離れた郡山市の被害の実情を紹介した。

 また、インタビューについては、政府や官僚の情報隠蔽や改竄が許せないとして、不信感が募っていった経緯や、原子力行政の決定権を握っているのは、政治家ではなく官僚だと分かったことなど、佐藤氏はその腹立たしい胸の内を語ってくれたと話す。当時、使用済み燃料プールの設置に関して、最終処分方法が決まらない「トイレのないマンション」の実態を知り、許可してしまったことを後悔するとともに、今回の原発事故の悲惨さに、とても心を痛めていたと言う。

 さらに、佐藤氏とは別に行なわれた福島県富岡町議会議長の猪狩利衛さんと富岡町副町長の三瓶博文さんへのインタビューについても触れた。津波と地震の被害に見舞われた富岡町の復興、再建にかける思いとは裏腹に、原発の建設にも関わったことから、頑丈だと信じていた構造物としての原発の爆発に対する複雑な思いなど、その苦悩にじませていたことを報告した。

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です