東京電力 記者会見 2013.5.10

記事公開日:2013.5.10取材地: テキスト動画
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 2013年5月10日(金)、東京電力本社で、定例記者会見(17:30)が行われた。

 震災発生時のデータを再度見直し、解析した結果を公表した。津波が到達した時の電源喪失、非常用復水器の動作がデータとして裏付けられた。1号機の燃料取り出しのため、原子炉建屋カバーを解体する計画を発表した。

■全編動画

  • 日時 2013年5月10日(金)
  • 場所 東京電力本社

【冒頭説明】

■地下貯水槽について

 No.2周辺の観測孔(斜めボーリング)の位置図、分析結果を報告した。既にサンプリング採取した4点では全βはNDだった。さらに3点を削孔中である。漏洩の影響ごく近傍にとどまっており、今後漏洩量の評価、影響の評価をしていく予定。

■プラント状況について

 2,3号機の炉注水量の低下が確認されたため、注水量の調整を行った。正門火災警報装置に、火災試験不良の警報が発報、消防に通報、現場確認したが異常はなかった。更に、屋外に設置しているエンジン発電機から発煙しており消防へ通報した。現場調査でオイル上がりで排気ガスが黒くなったものだと確認した。
 5/13からキュリオンのバルブ交換作業を行う予定。操作性の良くないバルブを交換し、作業環境を改善する。

 1号機に放射性物質の飛散防止のため建屋カバーを設置しているが、燃料取り出しのため、先ずがれき撤去が必要になる。そのため、建屋カバーを解体撤去することを発表した。排気設備を2013年度中頃に停止し、その3~5ヶ月後に解体作業に着手する予定。燃料取り出し後、4年後に建屋カバーを復旧する見込みである。

 非常用復水器の動作データ解析結果から、非常用ディーゼル発電機は地震で機能喪失しなかったこと、更に、非常用復水器の内弁は開状態のままだった事が明らかになった。別目的で採取していたデータを再解析したところ、今回の結果が判明したことになる。

 地下貯水槽対策作業時にリングバッジやγ-βAPD未装着の原因を調査し、富岡労基署へ報告した内容公表した。当時の混乱した状況の中で、協力企業放射線管理責任者の判断不備を東電社員が指摘できなかったことが主な原因だと推測した。

 地下水バイパスについて、説明要望や質問が多く続いたことから、改めて説明した。資料は既に発表済のものである。

以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年 5月10 日

2013年 5月 9日

プレスリリース

2013年5月10日

2013年5月9日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

福島第一

福島第二

地下貯水槽関連分析結果

その他の更新分

福島第一原子力発電所 建屋開口部等における空気中放射性物質の核種分析結果

東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第一原子力発電所プラントデータ集, 6.過渡現象記録装置データ

福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の核種分析結果

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