2011年4月30日、神奈川県平塚市で、シンポジウム「飯舘村支援のために市民ができること」が行われた。
これは、「エネルギーカフェ」、「エコロジカル・コミュニティ青い星」、「太陽光」、「茅ヶ崎自然エネルギーネットワーク」などの湘南・小田原で活動する市民団体が連携して開催したものだ。飯舘村支援チームからの活動報告、河野太郎衆議院議員の講演、飯舘村青年リーダーの佐藤健太氏からの報告などが行われた。
(ボランティアスタッフ 古矢ゆいみん)
2011年4月30日、神奈川県平塚市で、シンポジウム「飯舘村支援のために市民ができること」が行われた。
これは、「エネルギーカフェ」、「エコロジカル・コミュニティ青い星」、「太陽光」、「茅ヶ崎自然エネルギーネットワーク」などの湘南・小田原で活動する市民団体が連携して開催したものだ。飯舘村支援チームからの活動報告、河野太郎衆議院議員の講演、飯舘村青年リーダーの佐藤健太氏からの報告などが行われた。
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福島県飯舘村は、福島第一原発事故後、「警戒区域」とされる半径20キロ圏外にもかかわらず、その空間線量は高い放射線量を示していた。しかし、「警戒区域」ではないという理由から、避難はまったく進んでいなかった。ようやく4月22日に「計画的避難区域」に指定されたが、村の体制の問題や避難先が見つからないことから、依然として避難が進んでいない。
シンポジウムでは、飯舘村後方支援チームの浦上氏が、村の自然エネルギーへの取り組みや、原発事故発生後の状況や問題について、地域の連携をテーマに語り、同小澤氏は、村の放射能汚染状況をテーマに報告を行った。
続いて河野氏が、国の原子力政策とその問題点について説明を行い、「段階的な原発撤廃、そしてエネルギーの地産地消で地域活性をめざそう」と訴えた。
そして最後に、飯舘村から来た佐藤氏が、村の実情について質疑応答形式で語った。主に放射能と避難に関する質問があった。
佐藤氏は、村民の放射能の危険への認識が低いこと、安全だと思い込んだことにより避難が進んでいないこと、行政が避難に対応できていないこと、避難先が津波被害優先になっていること、避難すれば仕事を完全に失うことなど、さまざまな問題に直面していることを明かした。また佐藤氏は、シンポジウム後の懇談会で次のように訴えた。
「社会の注目がなくなったころ、裁判でわずかばかりの賠償金が決まって終わることだけは避けたい。だから村の情報などをリンクさせてくれる団体がないか探している」