東京電力 記者会見 2013.5.7

記事公開日:2013.5.7取材地: テキスト動画
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 2013年5月7日(火)17時30分より、東京電力本社で定例記者会見が行われた。

 地下貯水槽が漏洩のため利用できなくなったため、発電所敷地境界線量を見なおしたところ、これまでの上限目標値だった1mSv/年を超過し、最大7.8mSv/年になることが分かった。地下バイパス貯水の海洋放出は、5月13日に福島漁連に説明した後、了承が得られれば速やかに実施する方針を発表した。

■全編動画

  • 日時 2013年5月7日(火) 17時30分~
  • 場所 東京電力本社(東京都千代田区)

【冒頭説明】

地下貯水槽について

 No.1タンクからH2タンクへの移送は昨日5/6に完了した。No.1の容量6200m3の水をろ過水タンクとH2タンクへ移送したが、移送先の容量は6850m3と約600m3増えている。これは、先般No.1タンクへ移送した時600m3減少した分量に合致し、水量測定の誤差分だといえる。漏洩拡散の防止策として追加の斜めボーリング、鉛直ボーリングと行なっているが、斜めボーリングは完了、続けて鉛直ボーリングを続けて行う。この追加ボーリングからの水の採取も準備中であり、5/9頃から水質調査を行う予定。

プラント状況について

 3号機建屋上部のがれき撤去作業中に高線量がれきを発見した件について、固体廃棄物貯蔵庫に運搬する予定。
 1号機S/C内の窒素ガス封入を再開する予定。

特定原子力施設に係る実施計画の補正について、

 4回めの全体補正を、原子力規制庁に本日15時に提出した。ろ過水タンクを濃縮塩水タンクとして使用することなどを追加している。

タンクからの直接線により敷地境界線量の見直しについて

 地下貯水槽を利用できなくなり、RO濃縮水を地上設置の鋼製タンクへ移送することになったが、それらタンクによる敷地境界の線量を見なおしたところ、発電所南西部に設置するG6タンクによる影響が一番大きいことが分かった。南のエリアでは敷地境界で最大7.8mSvになり、これまでの目標値だった年間1mSvを大きく超えることが分かった。短期的には超過するが、ALPSの稼働によりRO処理水濃縮水を減らすことで敷地境界線量を低減していく見込みである。

【前回までの確認事項の回答】

緊急時に濃縮塩水を受け入れるためのノッチタンクについて

「先日の説明では新規発注と説明したが、新規と再利用がある。ノッチタンク自体の漏えいはない。今回再利用するタンクは洗浄して汚染が低い事を確認し、再塗装して利用している。

地下貯水層のプラスチック型枠のメーカーについて

「公表しないという契約なので、公表は不可」

【質疑応答】

--地下貯水槽の移送状況G6タンクへの移送計画についてくわしく

「計画に変更はなく、5月末までに設置して移送する予定」

--地下貯水槽No.2の斜めボーリングについて、どうなるのか。これは漏洩の原因調査ではなく、モニタリングの意味合いが強いのか

「1.5m離れた至近の場所でボーリングして漏洩を調査するもの。漏れた(深さ方向の)層まではわからない。漏れた場所が明確に特定できるものではない」

--G6タンク、5月末とは、5月後半なのか

「厳密な日が決まっていることではないが、5月下旬ということ」

--移送に要する日数は

「2~3週間、一ヶ月以内にはいけると思う」

--敷地境界線量見直しについて、年間最大7.8mSvの場所はどこなのか。配布された紙資料の数字を足してもその値にならない。。

(後で回答があった)「数字は切り上げて計算しているので、配布資料の数字とは合わない」

--またG6タンクからの距離はどれくらいか、見直し前まで最高だった0.95mSv/yearはどこか

「確認する」

--3号機の高線量がれきについて

「建屋上部のがれき撤去は無人の重機バケットで撤去している。低線量エリアにおろし、線量をチェックしている。現在30mSv/h以上のものを高線量がれきとして管理しているが、そこでホットスポットモニタでチェックし540mSv/hと高いことが分かった。3号機上部は作業環境が厳しいため無人で作業しており、作業員の被曝低減をはかっている」

--地下水バイパスの海洋水放出はいつから行うのか

「揚水井から組上げ、貯留タンクに貯める。いっぱいなったら測定し、問題なければ放出する。5月13日に漁業関係者に説明し、了承が得られれば放出する」

--敷地境界線量が1mSv/yを超えるのはいつとみているか。長期に渡った場合、冷温停止状態の条件にも影響するのか

「いつとは分からない。G6エリアにそれなりに溜まってくれば超えるだろう。原子炉の状態、冷温停止状態とは関係ない」

--角型鋼製タンク(ノッチタンク)を洗浄して再利用しているというが、どこでどのように洗浄したのか。また、元々何が入っていたのか

「構内の保管エリアで、水で洗浄、13000Bq/m2以下になっている。そんなに高くないものを入れていたと思う」

--地下貯水槽の浮力の計算について、根拠を詳しく

「先般のは考え方を示した」

--除染費用の請求はどれくらいあったか

「環境省からの請求分は支払っているが、自治体からの分も含めて個別の内容なので、件数も金額も回答はしない」

--ふくいちの特定原子力施設の係る実施計画について、これからの手続きは

「規制庁にて審査し、追加が必要であればまた補正するというもの。これで最後かどうか、先のことは我々では分からない」

--地下水バイパス放出の説明、これが初めてか

「個別には行なってきている。13日に魚連の組合長会議へ一同に介して説明する」

--地下水バイパス放出の説明、どのような内容か、了承が得られる感触はあるのか

「説明の内容はこれまで会見で説明、資料を配布している。相手のあることなのでわからない」

--地下水バイパス放出の説明、水産庁の方は合意得ているのか

「個別の所は回答は控える」

以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年 5月 7日

2013年 5月 6日

2013年 5月 5日

2013年 5月 4日

2013年 5月 3日

プレスリリース

2013年5月7日

2013年5月6日

2013年5月5日

2013年5月4日

2013年5月3日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

福島第一

福島第二

地下貯水槽関連分析結果

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