2011年7月27日(水)18時30分、東京都豊島区の学習施設「みらい館大明」において、「福島の人々に低線量被曝をこれ以上許してはいけない」と題した勉強会が開かれた。市民団体「としま放射能から子どもを守る会」が主催し、脱原発の立場を明確にしている民主党の森裕子議員を講師として招いた。
(IWJテキストスタッフ・久保元)
2011年7月27日(水)18時30分、東京都豊島区の学習施設「みらい館大明」において、「福島の人々に低線量被曝をこれ以上許してはいけない」と題した勉強会が開かれた。市民団体「としま放射能から子どもを守る会」が主催し、脱原発の立場を明確にしている民主党の森裕子議員を講師として招いた。
冒頭、森議員は、映画「チェルノブイリハート」で描かれている放射能被曝による健康被害を引き合いに出し、「福島の未来をチェルノブイリにしてはいけない」と述べた。また、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める山下俊一氏(福島県立医科大学副学長)の提唱による福島県の全県民を対象とした健康影響調査について、その動機や効果に疑問を呈したほか、チェルノブイリ事故によって移住が認められたような高汚染地域に住民が住み続けていることについても懸念を示し、福島県民に移住権を認めるべきだと述べた。さらに、子供たちへの低線量被曝の影響について、暫定基準によって汚染された食材が流通していることによる、放射能への感受性が高い子供への影響を懸念していると述べた。
その上で、子供たちの健康を守るための施策として、「全国の学校において、給食の安全を確保することが重要である」と持論を述べた。その上で、学校における放射線被曝の防止に関する法整備が必要であるとの立場から、森議員が作成した法律の私案を披露した。そして、森議員は「危機感の共有と国民が勇気を持って声を上げることが大切である」と説いた。