第35回生命情報科学シンポジウム 1日目 2013.3.16

記事公開日:2013.3.16取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)

 2013年3月16日(土)9時40分から、神奈川県横浜市にある横浜国立大学理工学部で「第35回生命情報科学シンポジウム」の 1日目が行われた。主催は、国際生命情報科学会(ISLIS)。20世紀の科学が守備範囲外としてきた「心」や「気」といった分野で実証的解明を推進する団体で、この日も最新の研究成果の発表をコーディネートした。

■ハイライト

 ISLISに関する説明が、山本幹男氏(ISLIS理事長)からなされた。ISLISは創立が1995年で、「潜在能力の科学」を専門とする国際的な学術組織である。現在、15カ国に計230人の会員を持っている。山本氏はISLISの趣意を、「20世紀の科学では説明が難しい現象が、意識、精神、心が関与する分野に実存している。ISLISは、そこに照準を定め、結集させた国際的叡智をベースに、科学的実証に基づき、原理の解明を目指す」と力説し、「それが、科学にとっての新たなパラダイムの開拓につながる」との信念を示した。

 その上で山本氏は、この日35回目を迎えた「生命情報科学シンポジウム」について、「国際会議も、2002年に幕張、2004年には韓国、2011年にはブラジルで開かれている。近年は、3月に横浜国大でシンポジウムを開き、8月に合宿を行う形式が、ほぼ定着している」と説明すると、2008年の箱根での合宿で、自身が気のエネルギーを体感したエピソードを披露した。「それまでは、気というものを感じたことはなかったが、合宿でトレーニングしているうちに体感できるようになった」という。

 さらに山本氏は、ISLISと同じ趣意の、超党派議員連盟「人間サイエンスの会(NS)」を紹介。鳩山由紀夫氏(元首相)、下村博文氏(自民党・衆議院議員)、山本一太氏(自民党・参議員議員)ら、参加している政治家の名前をパワーポイントで映し出すと、「われわれは人間の潜在能力という、いわば反主流の科学を研究しているが、国会の中では、かなり存在感があると自負している」とアピールした。また、自身が構想中である、ISLISやNSの新たな研究拠点となる「癒しのビル」の計画にも触れ、「ビルの上層部分を癒されたい人たちに売却し、残りの一部を癒しをビジネスにする業者に貸すという方針で、銀行や政府系金融機関から融資を引き出したいと考えている」とも述べた。

 研究発表には、それぞれ20分の持ち時間が割り当てられた。午前中は、「両耳聴性変則音刺激と変性意識」を河野貴美子氏(国際総合研究機構)が、「咀嚼によるストレス軽減効果」を橋爪秀一氏(Idea-Creating Lab)が、「無意識の心をサイエンスはどこまで明らかにしたか」を有田秀穂氏(東邦大学)が、それぞれ発表した。

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