第54号「日本ではすでに市場に出回っている!? 『モンサントの”毒性”遺伝子組み換え食品』の続報」
先日、本メルマガ第49〜51号で、モンサントの遺伝子組み換えトウモロコシ「NK603系統」に毒性の疑いがあるという、仏カーン大学の実験結果をお伝えした。腫瘍でお腹が腫れあがっているラットの写真は、衝撃的なものだった。
【記事URL(後半にラットの写真が掲載されている)】
http://www.webdice.jp/dice/detail/3664/
今回、この毒性の疑いがある「NK603系統」が、日本では、すでに8品種が市場に流通している可能性が高いことが、農水省のデータから判明した。
日本で始めに「NK603系統」の流通(商業栽培・食用・飼料用)の承認がおりたのは2004年。最近では2012年9月4日に、3品種の承認がおりている。
さらに、この8品種はモンサントが申請し、承認された品種のみであり、他社や共同申請分を含めると、使用許可が下りたものはなんと15品種にのぼる。さらに、使用許可こそおりていないが、食品安全委員会の安全審査を通過し、商業栽培予備軍と考えられる品種は、他に8品種存在している。
【第一種使用規定承認作物一覧(農水省)】
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_list/pdf/list02_20120904.pdf
【安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧(食品安全委員会)】
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf
日本で初めに「NK603系統」の商業栽培、輸入が可能となり、市場に出回ったと考えられるのは2004年。「NK603系統」とは、モンサントの除草剤に耐性を持つよう開発された品種であるが、その後、除草剤だけでなく、害虫や乾燥に耐性のある品種と掛け合わされ、続々と新たな品種が開発されていった。それらが、日本国内の市場に出回っている可能性があるのだ。
(続く)
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