2012年3月24日(土)、埼玉県飯能市の市民会館大ホールで行われた、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教の講演会の模様。
(IWJ・栗原)
2012年3月24日(土)、埼玉県飯能市の市民会館大ホールで行われた、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教の講演会の模様。
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■質疑応答
テーマは「3・11原発事故後の日本で私たちはどう生きていくのか」。原発が増え続けたこれまでの歴史を振り返りながら、福島第一原発事故の実態について生々しく語り、その危険性を訴えた。
放射能による人体への影響についての氏の見解は、「被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない」という、BEIR-Ⅶ報告(2005年)の結論を「学問の到達点」と明確に支持。一方で、「被曝量が少なければ安全である」と主張する学識者や政府がこぞって根拠にするICRPでも、2007年勧告において100mSv以下でも危険が伴うと認めている事実を指摘し、放射能の健康影響を甘く見積る姿勢を批判した。
質疑応答では、瓦礫受け入れや除染問題等に関する、会場からの様々な質問に答えた。