石原伸晃環境大臣兼原子力防災担当大臣 定例記者会見 2013.2.5

記事公開日:2013.2.5取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・久保元)

 2013年2月5日(火)10時40分、東京都千代田区の環境省において、石原伸晃環境大臣兼原子力防災担当大臣の定例記者会見が開かれた。

■全編動画

  • 日時 2013年2月5日(火)10:40~
  • 場所 環境省(東京都千代田区)

 質疑応答では、中国から飛来したとされるPM2.5(直径2.5ミクロン以下の粒子状浮遊物質)によって、西日本の住民を中心に健康への懸念が広がっていることについて、見解を求められた石原大臣は、「国の基準値を一時的に上回る数値が観測されているのは事実。ホームページで1週間分の数値を公表するなど、情報発信に努めている」と答えた。一方で、健康被害については、「PM2.5に関する知見はまだ十分ではない。国立環境研究所に依頼して、過去の類似する環境被害との相関関係などを調査している」とし、「専門家による研究によって、『影響がある』となれば、適切な対策を打つ」と述べた。

 また、インターネット上で閲覧が可能な、環境省の大気汚染情報配信システム「そらまめ君」について、「つながりにくい」との声が多数上がっていることについては、事務担当者が、「原因は、故障ではなくアクセス集中によるものであり、改善にはシステム改良が必要となるが、できるだけ早い段階で改善していくのが望ましいと考えている」と回答した。

 石炭火力発電所の新設を計画している東京電力に対し、環境省が入札延期を求めていることについて、見解を問われた石原大臣は、「私は、この話はよくわからない。(1990年比で二酸化炭素排出量を)25%削減する政府目標を掲げていた政権にもかかわらず、首相と経産大臣が事業計画を認定した。あい矛盾することを一つの内閣の中で決定している」と前政権の判断に疑問を呈した。その上で、前政権当時の事業計画の認定に、環境省が関わるというスキームになっていなかったことを問題視し、環境省と経済産業省で善後策を調整中であるとした。

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