谷垣禎一 法務大臣 定例会見 2013.1.11

記事公開日:2013.1.11取材地: テキスト動画
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(大西雅明)

 2013年1月11日(金)10時30分から、東京都千代田区の法務省記者会見室で、谷垣禎一法務大臣の定例会見が行われた。この日、安倍晋三総理が、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長と会談を行うことについて、谷垣大臣は「各会派と意見交換をして、安定した政治づくりを図っていくのは必要」との考えを述べた。

■全編動画

 まず、谷垣大臣は、逗子ストーカー殺人事件(※)を契機として問題となった、保護観察中の人物に対しての指導と、警察の対応について発言した。大臣は、同事件について、「いろいろと反省点のある事件」と前置きした上で、事件後、ストーカー行為によって保護観察となった人物の実態把握・指導を行ったことを明らかにし、今後は「法務省と警察庁において、連携を図っていくことが大事である」との認識を示した。しかし、その連携内容については協議中であり、「結論がいつ出るかは未定」と述べた。

 次に、安倍総理と橋下市長との会談について、「政治の世界では、いろいろな勢力、各会派と、十分に協議を遂げていくことが基本」とし、「各会派と意見交換をして、どうしたら安定した政治をつくっていけるのか、図っていくことは必要と思う」との考えを示した。

(※)逗子ストーカー殺人事件:2012年11月6日、神奈川県逗子市のテラスハウスで、デザイナーの三好梨絵さんが刺殺され、三好さんの元交際相手である小堤英統容疑者が、同現場で自殺していた事件。小堤容疑者は、三好さんの結婚後、「刺し殺す」などと明記した脅迫メールを送るようになり、2011年9月に逮捕され、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。しかし、2012年3月頃から再び大量のメールを送りはじめ、この事件に至った。事件前、2週間で約1000通ものメールを受けた三好さんが、警察に相談したにもかかわらず相手にされなかったことや、保護観察所が、小堤容疑者による大量のメール送付を把握していなかったことなどが問題となった。

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