2013年1月8日(火)11時から、東京都千代田区の法務省で、谷垣禎一法務大臣の定例会見が行われた。谷垣大臣は、1月1日にPFI方式の刑務所である播磨社会復帰促進センターで、受刑者が自殺した事件に対して、「大変残念なこと。こういったことを何とかして防いでいかなければならない」と述べた。
(大西雅明)
2013年1月8日(火)11時から、東京都千代田区の法務省で、谷垣禎一法務大臣の定例会見が行われた。谷垣大臣は、1月1日にPFI方式の刑務所である播磨社会復帰促進センターで、受刑者が自殺した事件に対して、「大変残念なこと。こういったことを何とかして防いでいかなければならない」と述べた。
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1日の午前4時40分頃、兵庫県加古川市にあるPFI(*)刑務所、播磨社会復帰促進センターで、首から血を流して倒れている受刑者を刑務官が発見し、病院に搬送したが、その後死亡が確認された。死亡した受刑者は60歳代の男性で、プラスチック製の下敷きの破片を使い、首を切って自殺したと見られている。
*PFI(Private Finance Initiative):公共施設等の建設、維持管理、運営等を、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法のこと。これにより、低廉かつ良質な公共サービスが提供されることや、民間の事業機会を増やすことで、経済の活性化に資することなどが期待されている。
この事件に対して、谷垣大臣は「大変残念なこと」と感想を述べ、国と民間が経営している刑務所の警備体制に違いはないとした上で、「改めて管理体制の点検をやってもらっている」と事件への対応を説明した。
また、法務省としての来年度予算の見直しについては、「防災の重視」「全体の成長」「国民の安心・安全をつくる」という3つのポイントを挙げ、「この3点を重点として踏まえ、これから大車輪で行っていく段階」と述べた。