2012年12月28日(金)18時20分、滋賀県大津市のピアザ淡海において、『日本未来の党』と『生活の党』による記者会見が開かれた。日本未来の党は、総選挙での大敗を受け、党内人事が混乱し離党者が出る事態となっていたが、11月27日の結党から代表を務めた嘉田由紀子氏も、党を出て新たな政治団体を立ち上げることを表明していたことから、この会見は事実上の「分党おわび会見」となった。
(IWJテキストスタッフ・なーさん)
2012年12月28日(金)18時20分、滋賀県大津市のピアザ淡海において、『日本未来の党』と『生活の党』による記者会見が開かれた。日本未来の党は、総選挙での大敗を受け、党内人事が混乱し離党者が出る事態となっていたが、11月27日の結党から代表を務めた嘉田由紀子氏も、党を出て新たな政治団体を立ち上げることを表明していたことから、この会見は事実上の「分党おわび会見」となった。
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会見には、嘉田氏に加え、党名を日本未来の党から『生活の党』に変更し代表に就任した森ゆうこ氏と、小沢一郎議員が同席した。なお、今後は、嘉田氏が新たに立ち上げた政治団体が『日本未来の党』を名乗る。
会見では、嘉田氏が、両党による共同声明を読み上げ、党が分かれることについて、「小選挙区で300万票、比例区で340万票もの支持を寄せてくださった国民の皆様に本当に申し訳なく、心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。
その後の質疑応答では、「嘉田氏と小沢氏のどちらから分党を持ちかけたのか」という記者からの質問に対し、嘉田氏は「今となっては、お互いに詮索しないことにしたい」と答えた。「原発問題など、目指す方向が同じならば、分かれる必要がなかったのでは」という質問に対しては、森代表が「自公連立政権が絶対的多数を占める状況が生まれてしまったが、脱原発は待ったなしの課題。目指す方向は全く同じなので、今後も共に闘っていきたい」と述べた。
「再合流はあり得るか」という質問に対して、嘉田氏は、「原発問題を『情』と『義』で共に闘えるグループは数少ない。有権者の皆様には今後もご期待をいただきたいが、再合流の可能性については現段階で申し上げる段階にない」と回答した。また、小沢氏は、「原発や女性、子供や若者の問題などに関し、同じ方向を目指していることに変わりはない。政治的に力を合わせて、目標を達成するために努力していけばいいのではないかと思っている」と述べ、党は分かれたものの、両党が政策面で一致する点については適宜協調していく方向性を示唆した。
また、「嘉田知事に対し、滋賀県議会から、知事と国政関与の兼務解消を言われているが」との質問に対して、嘉田氏は、「県議会の(兼務解消の)意見書は重く受け止めている。私自身の身の振り方について、年明けにも決意を述べさせていただく」と述べた。
最後に、嘉田氏、森氏、小沢氏が握手し、会見が終了した。