田村憲久厚生労働大臣 就任会見 2012.12.27

記事公開日:2012.12.27取材地: テキスト動画
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(大西雅明)

 2012年12月27日(木)、東京都千代田区の厚生労働省で、田村憲久厚生労働大臣の就任会見が開かれた。田村大臣は、三重県松阪市出身で、三重4区出馬の衆議院議員である。2002年には、厚生労働大臣政務官を務めている。会見で、田村大臣は「3年3カ月、野党という立場で厚生労働行政に接し、非常にいい経験になった。そのときの経験を活かして、しっかりと大臣の任を務めてまいりたい」と決意を語った。

■全編動画

  • 日時 2012年12月27日(木)
  • 場所 厚生労働省(東京都千代田区)

 田村大臣は、会見の中で「経済の再生」を最も強調した。「景気をよくしないことには、持続可能な社会保障制度が維持できない」と述べ、医療保険や年金、生活保護などの社会保障が財政的に厳しい一番の理由として、「景気の低迷」を挙げた。さらに、「厚生労働省としても、最大限努力をしていきたい」と述べたが、具体的な中身については「公明党と協力しながら、3党合意も踏まえて、方向性を示していく」と説明するにとどまった。

 東日本大震災からの復興については、「医療や介護の分野で、人手不足がいわれており、そういうものに対して、できる限りの支援をしていく。雇用についても、しっかりと対応していく」と述べた。

 質疑応答では、現在、厚生労働省が行っているBSE対策の見直しについて、話が及んだ。検討されている輸入措置の見直しでは、牛肉の輸入対象が、現行の「月齢20カ月以下」から「月齢30カ月以下」へ緩和される。田村大臣は「BSE(の質問)が来るとは、思っていなかった」と苦笑し、事務方から差し込まれた紙を見ながら「(国民への)説明は十分に尽くさなければならないが、食品安全委員会の答えは尊重しなければならないだろう」と、あいまいに回答した。

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