2012年2月27日(月)、神奈川県庁で行われた黒岩祐治県知事・定例記者会見の模様。
(テキスト・矢吹)
2012年2月27日(月)、神奈川県庁で行われた黒岩祐治県知事・定例記者会見の模様。
■全編動画
まず、黒岩知事は、犯罪被害者支援に取り組む「かながわ犯罪被害者サポートステーション」を周知させるためのCMを、tvk、ケーブルテレビなどで順次放映していくことを報告した。
次に、ローザンヌ国際バレエコンクールで見事優勝に輝いた、神奈川県厚木市出身の菅井円加さんへ2月28日に表彰をすることを報告した。菅井さんについて、知事は「まだ17歳。将来が楽しみだ」と表情をほころばせた。
また、教育費、特に教職員の人件費の割合が24年度予算全体の28.5%であることに関して、「この状況はなんとか工夫していかないとならないが、財政を救えばそれでいいという問題ではない。県民と話し合うべき問題であり、問題意識を共有した上で、教育について、どうすべきか考えていきたい」と教育問題について意欲的な姿勢を見せた。また、結論までには次年度予算案の中でうまく反映できれば、との見方を示した。
そして、2月20日の河村たかし名古屋市長の「南京大虐殺」に関する発言と2月24日に石原東京都知事がその発言を擁護したことに関して、黒岩知事は、「南京大虐殺の記念館に実際行ったことがある。本当に30万人が犠牲になったのかよく分からないが、虐殺があった事実は間違いないと感じた。そういった歴史的な事実をふまえながら、前を向いて行かなければならない」とし、河村氏の発言について、「細かい内容は聞いていない」と述べた。
県立がんセンターで重粒子線治療装置を導入し、メディカルツーリズムの拠点とする構想に関しては、「外国人患者の受け入れは、成長戦略上必要なのではないか。(日本の)最先端の医療を受けたいというニーズは高い。外国人の患者だけでなく、医師や看護師も増やすべきだ。」と述べた。