2012年11月9日(金)、東京都千代田区の文部科学省で、田中真紀子文部科学大臣が閣議後の定例記者会見を行った。
3つの大学の来年度の設置認可を認めないとし、多くの批判を受けた田中大臣。7日、一転して認可したが、野党からは罷免を求める声も上がっている。田中大臣はこの日の会見で、「関係者の皆さまに心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
(IWJ・原)
2012年11月9日(金)、東京都千代田区の文部科学省で、田中真紀子文部科学大臣が閣議後の定例記者会見を行った。
3つの大学の来年度の設置認可を認めないとし、多くの批判を受けた田中大臣。7日、一転して認可したが、野党からは罷免を求める声も上がっている。田中大臣はこの日の会見で、「関係者の皆さまに心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
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田中大臣は冒頭、今朝の閣議で議題に上がった、平成23年度の決済検査報告について報告を行った。「会計検査委員長から決済検査報告の中で不当事項の指摘もあったため、各省庁、経理の適正な処理を行うよう、総理から指示があった」と述べた。
質疑では、3大学不認可問題に記者らの質問が集中。設置認可制度の在りようを直したいとは一議員の頃から考えていたとし、今回の設置認可問題に関しては、「関係者の皆さまにご心配、ご迷惑をかけたことに、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。田中大臣は、一転して認可した後も、「(今回の騒動で、3大学は)逆にいい宣伝になったのでは」といった発言をし、物議を醸している。田中大臣は、この真意について、「応援して、頑張ってほしいという思いで言った。表現が適切でないならば、そこも今後、心していきたいと思っている」と釈明した。また、認可に至った理由として、「大学からは、役所を通して毎日のように問題が上がってくる。この不祥事の数は想像以上だった。学力低下などの問題もある中で、しっかりと見直しをして作り替えて行かなければならない、という認識があった。今ある大学が問題を抱えすぎている。この予備軍にするわけにもいかない、という心配もあった」と述べた。最後に、野党から田中大臣の罷免を求める声も上がっていることについて、「国会審議の中で済むと思う」とし、足早に会見室を後にした。