城島光力 財務大臣 定例会見 2012.10.9

記事公開日:2012.10.9取材地: テキスト動画
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(IWJ・佐々木隼也)

 2012年10月9日(火)、東京都千代田区の財務省で、城島光力 財務大臣 定例会見が行われた。この日、財務省と日本銀行は、日韓通貨スワップの時限的な増額部分の終了を発表。会見では終了の理由について、質問が集中した。

■全編動画

  • 日時 2012年10月9日(火)
  • 場所 財務省(東京都千代田区)

 会見では、事前に「財務省と日銀は、韓国側との協議の結果、日韓通貨スワップの時限的な増額部分を10月31日に予定通り終了することとした。二国間大臣会見は10月11日に東京で開催」との旨が書かれたプレスリリースが配布され、城島大臣がそれを読み上げた後、質疑へうつった。

 質疑では、この日韓通貨スワップ終了について質問が集中。「日韓ともに合意とあるが、今日の日韓関係の影響は?」、「世界的に経済状況が不安定ななか、あえてスワップ を終了する理由は?」、「領土問題の波及など、色々勘繰られるよりは、維持という選択肢もあったのでは?」、「そもそも実施の際は、『特段の差し迫った韓国経済の危機はないが、万一の時の構えとして』、というのが財務省の説明だった。なぜ今か、というのがやはり納得がいかないのだが?」など、この時期のスワップ終了に対し、その真意を問う質問が多く出された。

 これに対し大臣は、スワップ終了は「純粋に金融面、経済面の要素に基づいたもの」という回答を繰り返し、「確かにまだ金融不安が払拭されたわけではないが、マクロ経済の状況も健全。日韓両国が、もう必要ないだろうとの合意による。韓国からも延長の要請はなかったし、両国は今後も必要に応じて適切に協力する」と、日韓の軋轢の影響では、という見方に否定的な見解を示した。

 事前に配布されたプレスリリース以上の答えを得ぬまま、会見は25分で終了となった。

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