2012年10月1日(月)、東京都千代田区の環境省(中央合同庁舎第5号館)で、長浜博行新環境大臣・原発事故担当大臣就任会見が行われた。
(IWJテキストスタッフ・八木)
2012年10月1日(月)、東京都千代田区の環境省(中央合同庁舎第5号館)で、長浜博行新環境大臣・原発事故担当大臣就任会見が行われた。
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冒頭、長浜大臣は挨拶で「環境省をあげて、東日本大震災からの復興という重大な課題に対して貢献できるよう、全力を尽くしたい」と抱負を語った。そして、最も重要な課題として、「原発事故に伴う放射性物質による環境汚染への対処。除染、汚染廃棄物の処理を推し進め、一日でも早く住民が安心して生活できるように努力したい」とも述べた。さらに大臣は、「地球環境問題や生物多様性の保全などの環境問題は、人類の存在をおびやかしかねない問題であり、その解決は、人類が直面する21世紀最大の課題である」との認識も示し、「水俣病問題をはじめとする公害健康被害者対策など、安心安全な生活の実現も重要な課題である」とも語った。
質疑応答では、最初に、放射性物質を含んだ「指定廃棄物」の最終処分場の設置において、地元の反発が非常に強く、こう着している現状をどう打開するのか、という質問があがった。それに対して、「様々な地元との調整をしなければならない。明日、細野前大臣との引継ぎがありますので、『細野流』のアプローチの仕方も直接本人から伺う」と述べ、現地現場主義をとっていきたいとの意向を示した。
エネ環戦略で、温暖化ガスの国内排出量について、2030年に2割削減ということを決めているが、国際公約にしている20年に25%削減目標についての、今後の対応、見通しについての質問では、「総理の指示では、2013年以降での国際的公約等々を含めてという意味合いだと思うが、世界で主導的な立場をとっていけるようなことを考えてということなので、その答えを見つけるべく努力していく」と述べた。