東京電力 記者会見 11:00 2012.1.26

記事公開日:2012.1.26取材地: テキスト動画
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 2012年01月26日(木)、東京電力本店で、記者会見が行われた。

 本日の予定として、海底土覆土工事の事前調査として、音響センサーで海底の地形確認と、使用済み燃料プール循環冷却に関する緊急時の対応訓練を予定通りに行うことを述べた。また、来週から平日午前と土曜夕刻は日曜夕刻同様広報部員と原子力部門技術者によるブリーフィング形式とすることが通知された。

■全編動画

  • 日時 2012年11月2日(金)11:00~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

Q.「海底土の音響検査に関して。今日一日で行うとして、結果が出た場合にどのような事をやるのか、今後のスケジュールは?」
A.「今日1日で終わるか確認する。海底の地形を調査して、粘土とセメントを混ぜたものを約60cmの厚さで敷き詰める作業をする際に、どういった場所にどういった深さの起伏があるのか改めて調査する。」

Q.「大きな瓦礫や車など津波で流されたものが落ちていることも有り得ると思うが、音響操作でそういったこともわかるのか。仮に解った場合、明らかに構造物的な物が見つかった場合はどうするのか。」
A.「覆土の邪魔になる様な瓦礫や車輛などがあれば、状況に応じて回収するかどうかの判断をする。具体的には検討が進んでいない。」

Q.「昨日の会見で今日訓練を行うとあったが、予定通りにやるのか。10人程が参加するということだが、狙いは。」A.「1~4号機の使用済み燃料プールの循環冷却に関する訓練。現在、1~4号機の使用済み燃料プールは、循環冷却という新しい設備で最終的に除熱を空冷チラーで行なっている。100%容量の物が2系列準備しているが、いずれもが機能不能となるとプール冷却できなくなる。それに備えて、新たに送水ポンプ用意して使用済み燃料プールに注水する訓練を本日行う。ポンプを動かす訓練と、最終手段として消防車で海水を汲み上げて使用済み燃料プールに注水する訓練。ホースの敷設訓練に関しては、1~4号機は線量の問題で出来ない為、5号機の原子炉建屋を利用して1~5階の敷設ルートを確認する。海水の汲み上げは、炉注同様海から汲み上げ、海に捨てる。実際の参加人数は9名を予定している。」

A.「9名、という人数がトレーニングをするだけで十分なのか。色々な人間がノウハウを把握しておいた方が良いのではないか。」
A.「現時点で9名程度で1プラントの作業が出来るとして訓練をする。当然、大きな地震や津波が将来起こって全停した場合には要員を確保して対応する。今後訓練規模や目的を変更しながら、保安規定で年間1回やることになっているので計画していきたい。」

尚、本日の東電側の発表として、「平日午前と土曜の夕刻」は日曜の夕刻同様に、「広報部員と原子力部門技術者によるブリーフィング形式にする」とした。会見回数は変わらないが、東電会見の顔であった松本氏の会見に出る回数が、減ることとなる。

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