地下水観測孔セシウム137濃度が一時的に約1500倍に急上昇~東京電力定例会見 2016.2.4

記事公開日:2016.2.4取材地: 動画
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 地下水観測孔No.1-17で、2月2日採水した地下水のセシウム137濃度が、1月29日に採水したものに比べ約1500倍に急上昇していたことが分かった。しかし翌2月3日採水した地下水では約200分の1に低下していた。詳しい原因は分かっていない。

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  • 地下水観測孔No.1-17でセシウム137濃度が一時的に約1500倍に急上昇

地下水観測孔No.1-17でセシウム137濃度が一時的に約1500倍に急上昇

 1,2号機建屋間の海側、護岸エリアにあるNo.1-17と呼ぶ地下水観測孔から採水した地下水を分析した結果、一時的に核種濃度が急上昇していたことが分かった。

 Cs-137は、1月29日採水分では0.64Bq/Lだったのが、2月2日採水分では1000Bq/Lに急上昇した。緊急的に翌2月3日にも採水し分析した結果5.3Bq/Lと低下していた。

 No.1-17では、Cs-137、Cs-134は一時的に上昇したが、全βでは有意な変化は見られないという。トリチウムはまだ分析結果がでていない。

 また、No.1-17以外の地下水観測孔では有意な変動がなく、周辺への影響はないと東京電力は評価している。

核種 1/29採水 2/2採水 2/3採水
Cs-134 ND(0.36) 220 1.1
Cs-137 0.64 1000 5.3
全β 8500 11000 7000
H-3 51000 53000 分析中
Mn-54 ND ND
Co-60 ND 1.1

  東京電力公表データより 単位[Bq/L]

 この現象について東京電力は、一回のデータだけで原因をしぼりこむのは難しい、しばらく観測を続けて、何か言えることがあればそこから言いたいと説明している。

 さらに、フェイシング工事の進みに合わせて降雨の浸み込む場所がかわる可能性もあるという。海側遮水壁の併合、サブドレン・地下水ドレンのくみ上げ運用開始により、地下水の流れが変わった可能性もあるという。

 地下水の動きが非常に複雑に変化している可能性があることから、日々の分析結果の値の上下だけを見るのではなく、ある範囲内で変動しておれば、大きな異常事態ではないだろう、という考えだ。東電広報担当の川村氏は「だから悪いことが起こっていないということを見ていきたい。そのためにはぜひともバンド(ある範囲内での変化)ということで見ていただきたいと思う」と答えている。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2016年2月4日

2016年2月3日

2016年2月2日

プレスリリース

2016年2月4日

2016年2月3日

2016年2月2日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2016年2月2日

写真・動画集

福島第一原子力発電所 データ集

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「地下水観測孔セシウム137濃度が一時的に約1500倍に急上昇~東京電力定例会見」への1件のフィードバック

  1. 横山 太一郎 より:

    久々会見を見ましたが東電はふざけていますね。
    資料も出さず会見して会見が終わってから資料を渡してどんな会見ですか。
    女性の方が食い下がって追及をしていましたが今後もがんばって下さい。

    一般紙は何も質問はないのでしょうか?
    何も感じないのでしょうか。

    東電を生かしている事自体が悪くです。

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