福島第一原子力発電所の南側にある敷地境界ダストモニタで、ダストの放射能が高くなり高警報を発生した。構内作業に伴うものではないと東電は見ているが、通報まで2時間近く経過しており、30以内を目安に通報するという通報基準が守られていない問題が生じた。
福島第一原子力発電所の南側にある敷地境界ダストモニタで、ダストの放射能が高くなり高警報を発生した。構内作業に伴うものではないと東電は見ているが、通報まで2時間近く経過しており、30以内を目安に通報するという通報基準が守られていない問題が生じた。
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福島第一原子力発電所は敷地の境界に沿って8箇所のモニタリングポストを設置し、周辺環境への漏洩を監視している。更に、廃炉作業に伴う建屋解体作業時に、ダストが周辺に飛散した事故を受け、モニタリングポストの近傍に連続ダストモニタも設置し、ダスト量の増減を監視している。
敷地の南側にあるモニタリングポストNo.7近傍のダストモニタで1月13日12時39分に「高警報」が発生した。
東京電力は、当日の風向が南南東であり敷地内部へ向かって吹いていたこと、ほかのダストモニタではダストの上昇が無かったこと、1,2,3号機建屋工事現場のダストモニタに有意な上昇が無かったことなどから、構内からの影響によるもととは考えにくいとしている。
ダストモニタが警報を発した付近で、ダストモニタから4m程度はなれた道路をダンプカーが走行していたことから、ダンプカーが砂塵を巻き上げたものと東電は見ている。
敷地境界ダストモニタや構内ダストモニタが高警報を発した場合、発生確認後30分以内にを目安に、地元自治体への通報、報道関係者への一斉メール送信を行うように、通報基準を2015年5月11日に定めている。
ところが、今回は12時39分に警報を発したが、通報は14時33分と2時間近く経過していた。東京電力自らが定めた基準を、自ら破るという、お粗末な自体だ。警報発生後の東電の対応は、まだ時系列順に調査、まとめているという。来週の会見で詳細な経緯、通報基準を破った経緯が明らかになることを期待したい。
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