2012年8月10日(金)、関西電力本店前で「しぶとく声あげていきましょう!8月10日 反原発抗議!@関電本店前」が行われた。今回は首相官邸前抗議のレポーターとしてもお馴染みの八幡愛氏が、地元関西の抗議活動中継に登場。奇しくもこの日は、30年以上も原発作業員として現場に従事してきた斉藤征二さん(福井県敦賀市在住)のスピーチが予定されており、冒頭では八幡氏による、貴重な単独インタビューが収録されている。(後段に要旨を掲載)
(IWJ・阿部)
2012年8月10日(金)、関西電力本店前で「しぶとく声あげていきましょう!8月10日 反原発抗議!@関電本店前」が行われた。今回は首相官邸前抗議のレポーターとしてもお馴染みの八幡愛氏が、地元関西の抗議活動中継に登場。奇しくもこの日は、30年以上も原発作業員として現場に従事してきた斉藤征二さん(福井県敦賀市在住)のスピーチが予定されており、冒頭では八幡氏による、貴重な単独インタビューが収録されている。(後段に要旨を掲載)
■大阪Ch1
※音声は3:49から始まります。
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斉藤氏「自分は6ヶ月の労働で22.6ミリシーベルトの被ばくを受けた。20年経って、背中に水がたまるなど、様々な健康被害の症状が出てきた。良性ではあったが、甲状腺切開手術もした。」
八幡氏「作業に従事するにあたり、被ばくに対する説明とかはなかったのですか?」
斉藤氏「入るときには7項目の安全教育があった。最初の30分ほどは『放射線管理責任者』という人がお話して、その後はスライドでさらっと流す。それが1時間半から2時間。最初はみんな聞いているが、あまりにつまらないので最後は居眠りをしたりしていた。」
「自分が最初にびっくりしたのは昭和52年(1977年)、玄海2号機の建設に行ったとき。既に稼働していた1号機で作業を終えて帰ってきた作業員が、血を吐いてテーブルでのたうち回っていた。 周りの仲間は『あいつは白血病』だという。 初めて目の前で見て、原発とはそういうものなのかな、と思った。」
八幡氏「現在も福島第一原発で作業をされている方がたくさんいる。しかし中で働いてる方の健康状態についてはほとんど報道されていないない。斉藤さんの経験をふまえて状況を考えた場合、体調を悪くされてる方はいると思いますか?」
斉藤氏「はい、100%いますね。もう既に4人亡くなっていると聞いている。原発というのはすぐに金で押さえつけてしまう(からなかなか明るみには出てこない)。原発が通常運転していた私の場合は、症状が出るまで20年かかったが、福島第一原発のような所では、2、3年の間に相当の人に健康障害が出る、と予測できる。普通に考えたら、あそこは人間の働く場所ではない。」
「原発作業には技術が要らない。(被ばく限度があるため)一日の労働時間も短い。だから技術を持っていない人たちがたくさん集まってきて、そして被ばくしていく。こういう状況を作ったのはすべて国の責任。原発というのは嘘をついて、騙すことでやってきた。情報をガラス張りにしていって、国民の皆さんに喜んでもらえるよな、そういう方向に持って行きたい、と私は思う。」
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