「安全保障関連法案に反対する学者の会」呼びかけ人の皆様 2015.7.13

記事公開日:2015.7.14 動画
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(岩上安身)

 ジャーナリストでIWJ代表の岩上安身です。

 このたびは、現在国会で審議中の安全保障関連法案について、学者としての立場から、「反対」の呼びかけをされている先生方に、IWJへご寄稿をいただきたいと思いまして、メールを差し上げました。

 解釈改憲による集団的自衛権行使容認を含む現在の安保法制については、昨年7月1日の閣議決定をはじめ、多数の憲法学者の方から「違憲だ」との意見が提出されています。6月4日の衆議院憲法審査会における長谷部恭男・早稲田大学教授の「違憲」発言は、既存大手マスメディアでも大きく報じられ、国民の大多数も「安保法制は違憲だ」と広く考えるようになったと思われます。

 にもかかわらず安倍政権は、7月15日にも強行採決を行い、法案の衆議院通過を狙っているとされます。先日、維新の党が対案を提出しましたが、その維新案に関しても違憲であるとの指摘もあります。現在の国会では、安保法制に関して、憲法を完全に無視した審議と強行採決に向けての日程が「粛々」とすすめられていると言わざるをえません。

 そこで、「安全保障関連法案に反対する学者の会」として、「呼びかけ」を行っている先生方並びに賛同の署名をされた先生方に、「なぜ、安保法案に反対なのか。なぜ、反対しなければならないのか」という点について、IWJのサイトにご寄稿をいただけないか、お願いを申し上げます。

 緊急のご寄稿のお願いですので、短いメッセージだけでも結構ですし、既出の論文の再掲載という形でも結構です。論文の長短は問いません。ご寄稿いただければすべて掲載いたします。反対している学者が9000人もいる、というのは大変なことであると思います。憲法学者や政治学者だけではなく、様々な分野の学者の方々が、それぞれの学識、見地から相応の理由をもって反対しておられると思います。

 9000人という抽象的な数字だけでなく、日本の「オール知性」による、反対の論拠まで含めた、内実をともなったメッセージや論文が国民に届くように、また、政府に対して明確な形で反対の意見と理由を述べてつきつけ、政府の姿勢を動かす機会をつくりたいと存じます。

 掲載させていただく際に、所属の団体名(どこかの団体へ所属している場合)、お名前もしくはHN(ハンドルネーム、ペンネーム)、タイトルが必要になりますので、お手数ですが、ご記載いただきたく思います。また、できれば、お勤め先(学者の方は、大学名、など)、反対運動や署名活動に参加されたことのあるかたは、その活動(行動)の名称もご記載いただけましたら幸いです。

 お寄せいただいた原稿は、IWJのサイトに掲載し、私やIWJのTwitterやFacebookで広く告知いたします。

 なお、「呼びかけ人」の先生方には全員本メールを直接転送していただけると事務局の方にお聞きしていますが、署名された9000人を超える先生方には、メールアドレスは教えていただいておりませんので、直接このお願いを届ける手立てがありません。

 どのような形でも結構ですので、ご署名になられた先生方に直接、間接にでもこのご寄稿のお願いが届くよう、ご配慮願えればと存じます。

 我々のサイトでも呼びかけを行いますし、事務局の方には「学者の会」のサイトにこのご寄稿のお願いのリンクを貼っていただけないかとお願いもいたしました。

 お忙しいとは思いますが、時間も限られておりますので、何とぞ前向きにご検討いただければ、と思います。

 このメールへのご返信、お問い合わせ、そしてご寄稿先も、すべて以下のメールアドレスにて、お願い申し上げます。

office@iwj.co.jp

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

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「「安全保障関連法案に反対する学者の会」呼びかけ人の皆様」への2件のフィードバック

  1. 島村 寛信 より:

    サラリーマン時代仕事で忙しく国会の審議、色々制定される法律については、私企業の一員である私にとってはアーそうなんだ、ぐらいにしか考えず毎日の自分の仕事を全うする事が重な問題で私自身に直接関係のある事柄しか興味がなく過ごしてまいりましたが、定年となりシルバー人材センターの職員として市の条例を守り、指導していく自分がそこにあり、世の中色々な法令、条例、私の住む地域は、路上喫煙防止の決定され、タバコを手放さない自分が当事者になり、かなりのストレスの中生活し、自分の住むマンションでも家内が室内禁煙を決定し自分の家でも気安く喫煙出来ない状況になり、かなりのストレスとなっている状態で、この機会に国会、市会、人間としてのマナーについても良く精査して行動する自分がそこにあり、いま国会で討議されている安保保障関連法案の行方がどうなるか、注目しておりますが、昨日の報道で野党が審議拒否し、欠席するという情報を知りだいたい選挙ていったいなんなのかよく考えなければと考えている私です。
     私の知る限りの情報ではこの法令が国会で承認されると、私自身憲法9条守られ戦争という言葉自体聞くこともなく毎日平和な日本の憲法に守られていたことを深く感じ、このを事案は国会での採決ではなく国民投票で決するものと考えます。
     戦後私たち一般国民がその生活を何不住なく過ごしてこられたのは現憲法9条のおかげです。
     国会の一部の党の考えで変更することは、今後私の子供、孫の将来に大きく影響が有る事を心配し。昨日のTV報道でもかなり問題のある事で、一部の国会議員の暴挙であると言う印象を受けざるを得ません。
     過半数の議席を持つ特定の政党の暴挙を阻止する為にも野党は国会審議を拒否するなどと言う暴挙も良く考え自分の行動に責任を持ち多数の国民が今回の国会運営には大きな問題がある事を認識して野党としての責任を果たして頂きたいと思っております。

  2. 迫口光教 より:

    戦後70年日本の平和が守られたのは憲法のお蔭ではありません。国が平和憲法を持てば平和が得られるならどこの国も日本国憲法を見習って平和憲法を作ったはずです。しかし世界はそうなりません。世界中が戦争が出来る国を目指し核兵器を持とうとする国さえあります。日本が平和だったのは米国の傘に守られていたこと、米国にとっても日本が重要であったかれです。平和ボケの庶民は憲法があったからなど日本が混乱する事を望んでいる共産、社民等の扇動に騙されている事を考えるべきです。日本が岸総理の元安保改正を行ったとき共産党以下何と言っていたか良く調べるべきです。
    安倍総理は今、日本の置かれた位置はその時より微妙であると感じているのです。以前は日本を守る事が米国等の自由主義体制にメリットがあった。しかし今は中国が台頭し日本と中国のどちらを取るか米国も悩む時が出てくる。そのことを安倍総理は考えていると思えます。今日本は絶対に単独の戦争に巻き込まれてはなりません。日本は喧嘩が下手な国民です。他国と戦争になれば外交べたな日本はまた世界と戦うような事に追い込まれないともかぎりません。
    安倍総理はそれを恐れているのです。自由主義陣営に深くかかわる事が日本の平和を守る事が出来る。その可能性に掛けているのです。日本という国は素晴らしい国民を持っていますが世界からはそれ程理解されていない可哀そうなところがあるそういう国民である事を自覚しなければならないと思います。

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