2012年7月27日(金)、東京電力本店で、東電会見が行われた。
東電は27日、福島第一原発の事故直後から3月15日までのテレビ会議の映像のうち約150時間分を、東電本店にて視聴公開すると発表した。公開期間は8月6日から8月10日の5日間で、報道機関に限る。今回公開する映像には、菅直人前首相が東電本店で指示した様子や事故対応をめぐるやりとりが含まれているとのこと
(IWJテキストスタッフ・寺下)
2012年7月27日(金)、東京電力本店で、東電会見が行われた。
東電は27日、福島第一原発の事故直後から3月15日までのテレビ会議の映像のうち約150時間分を、東電本店にて視聴公開すると発表した。公開期間は8月6日から8月10日の5日間で、報道機関に限る。今回公開する映像には、菅直人前首相が東電本店で指示した様子や事故対応をめぐるやりとりが含まれているとのこと
■全編動画
氏名や役職などが判明する箇所の音声部分は予めマスキングされ、報道に使用する場合は映像マスキングを施すなどしたものを東電が別途用意するというような厳重な規制の下で公開が許される。いずれにしても視聴できる動画の時間が約150時間に対して公開は5日間で約30時間と限られるなど、公開の期間や映像の提供方法などで課題が残りそうだ。
鉛のカバーで被曝線量計を覆うことで作業者の被曝を見かけ上軽減しようとした問題で原子力・立地本部長代理の松本純一氏は、元請けの東京エネシス社を通した中間発表を行なった。これによると、当該の事件は昨年12月1日のみで、下請けのビルドアップ社に雇用された12名のうち5名が鉛カバーを装着、3名が非装着、1名が作業せず、鉛カバーを装着することを拒否した3名が職を失い帰宅した。
作業発注である東電は、労働基準の遵守を元請け企業に改めて徹底すると説明したに留まり、被曝の健康被害を軽んじた作業環境と労基法違反の蔓延が改めて浮き彫りとなった。東京エネシス社は東電の子会社で、東京都における濃縮汚泥の焼却や広域処理なども請け負う。
プラントの状況会見に続き、テレビ会議システム録画公開の方針を広報から発表があった。
以下、東京電力ホームページ 東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況よりリンク表示
・福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(午後3時00分現在)
・福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 90.6KB)
・福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 11.0KB)
・東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後4時現在】
・(お知らせ)福島第一原子力発電所危険物屋外貯蔵タンクにおける変圧器油の漏えいに関する調査結果について
・原子力施設外に搬出された検査機器等の保管状況に係る経済産業省原子力安全・保安院からの指示文書の受領について
写真と動画の資料室はこちら
・福島第一原子力発電所構内の「野鳥の森」における危険物屋外貯蔵タンクからの変圧器絶縁油の漏えいについて